日本人のゲノム解析研究にさらに特化したアレイ
疾患志向性 Axiom ジャポニカアレイ NEO
Applied Biosystems™ Axiom™ ジャポニカアレイ® NEO は、 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)が構築した全ゲノムリファレンスパネル(3.5KJPNv2)をもとに新たに設計されました。
日本人 3,552 人の全ゲノムデータから選択された 65 万 tagSNP と日本民族集団特有の疾患関連 SNP、そして ToMMo が確立した全ゲノムインピュテーションを組み合わせることで、数千万規模の SNP 情報が取得可能です。
Axiom™ ジャポニカアレイ® NEOは、これからの個別化医療実現に向けた研究には欠かせないツールであり、その高精度な解析を Axiom™ がプラットフォームとして支えています。
- ※ジャポニカアレイ® は、国立大学法人東北大学の登録商標です。
- ※ジャポニカアレイ® NEOは、Life Technologies Corporation, part of Thermo Fisher Scientific Inc.が東北大学よりライセンスを受けて製造・販売しています。
- ※ジャポニカアレイ® NEOに搭載されている疾患関連SNPマーカーはすべて研究用途です。
既存アレイにはないNEOならではの特長
文献等に基づく日本人特有の疾患関連SNPを搭載
疾患関連因子として確かな研究報告がある SNP を、さまざまな文献やデータベースをもとに選別し、3.5KJPNv2 を用いて日本人にアレル頻度が一定以上で存在する SNP に絞り込みを行い、日本人特有の疾患関連 SNP を搭載しました。
分類 | 搭載数(概数) |
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精神神経系疾患 | 5,500 |
循環器系疾患 | 1,100 |
呼吸器系疾患 | 2,000 |
代謝系疾患 | 2,900 |
免疫系疾患 | 6,400 |
眼科疾患 | 400 |
ミトコンドリア病 | 60 |
泌尿器系疾患 | 300 |
分類 | 搭載数(概数) |
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消化器系疾患 | 400 |
産婦人科系 | 200 |
悪性新生物(腫瘍) | 900 |
遺伝性疾患 | 900 |
薬剤代謝 | 1,800 |
HLA | 6,700 |
KIR | 500 |
ToMMo が確立した全ゲノムインピュテーションシステムに対応
アレイの試作段階から、3.5KJPNv2パネルによる全ゲノムインピュテーションの有効性を確認しているため、ToMMo によって確立されたパイプラインでインピュテーションが可能です。
※全ゲノムインピュテーションに対する ToMMo からのサポートについては弊社にお問い合わせください。
日本人のゲノム解析に無駄のないマーカーを精選
搭載されたマーカーの 99.5% 以上が多型を示すことを検証、無駄のない設計であることを確認しました。
表2. 286検体のジェノタイピングによる多型マーカー数の比較
| JPAv2 | JPA NEO |
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対象マーカー数※ | 643,417 | 659,745 |
多型マーカー数 | 639,137 (99.3%) | 656,747 (99.5%) |
※コントロールマーカーを除く
3,552 人の全ゲノムシーケンスデータからデザインされた全く新しいジャポニカアレイ
3.5KJPNv2 に搭載された 5千万超のSNP 情報をもとに、アレル頻度 1% 以上のSNP を対象に最適な全ゲノムインピュテーションが可能となるよう、すべてのtagSNPを国際標準に従い、連鎖不平衡統計量( r 2 )を用いて選定、全く新しいジャポニカアレイに生まれ変わりました。
図1. 全ゲノムインピュテーションによる性能検証
286 検体のジェノタイピング、および 3.5KJPNv2 リファレンスパネルを使用
高品質な Axiom マイクロアレイの製造技術
フォトリソグラフィ技術を用いた独自の製造技術により、製造過程でマーカーが失われることはなく、常に 100% 同一のアレイコンテンツを提供します。
References
- Tadaka S et al. (2019) 3.5KJPNv2: an allele frequency panel of 3552 Japanese individuals including the X chromosome. Hum Genome Var 6:28.
- Yamaguchi KY et al. (2019) Estimating carrier frequencies of newborn screening disorders using a whole-genome reference panel of 3552 Japanese individuals. Hum Genet138(4):389-409.
- Yasuda J et al. (2018) Regional genetic differences among Japanese populations and performance of genotype imputation using whole-genome reference panel of the Tohoku Medical Megabank Project. BMC Genomics 19(1):551.
- Yasuda J et al. (2019) Genome analyses for the Tohoku Medical Megabank Project towards establishment of personalized healthcare. J Biochem 165(2):139-158.
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- Carlson CS et al.(2004) Selecting a maximally informative set of single-nucleotide polymorphisms for association analyses using linkage disequilibrium. Am J Hum Genet 74:106–120
- Mika Sakurai-Yageta et al. (2021) Japonica Array NEO with increased genome-wide coverage and abundant disease risk SNPs. J Biochem 0(0):1-12
Ordering information
製品名 | 製品番号 | アレイタイプ |
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Axiom™ Japonica Array™ NEO | 952355 | 1アレイプレート(96アレイ) |
本製品には、アレイプレートの他にApplied Biosystems™ Axiom ™ 2.0 Reagent KitとApplied Biosystems™ GeneTitan ™ Consumable Kitが含まれています。
*ジャポニカアレイ® は国立大学法人東北大学の登録商標です。
*ジャポニカアレイ® NEOは、Life Technologies Corporation, part of Thermo Fisher Scientific Inc.が東北大学よりライセンスを受けて製造・販売しています。