サーモフィッシャーサイエンティフィック、 「イオントレント Ion PGM Dx」遺伝子解析装置を日本で医療機器化

2014年11月18日

世界的な科学サービス企業サーモフィッシャーサイエンティフィックの一員であるライフテクノロジーズジャパン株式会社(所在:東京都港区芝浦、代表取締役社長:デイル H.パターソン)は本日、遺伝子解析装置である「イオントレント Ion PGM Dx(イオンピージーエムディーエックス)」(以下Ion PGM Dx)の医療機器化が完了したことを発表しました。

サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、医療の現場における遺伝子解析の重要性が増していくに伴い、より信頼性が高い遺伝子解析装置をお客様にお届けすべく努力を続けてまいりました。「Ion PGM Dx」はすでに米国および欧州にて医療機器として登録されており、このたび日本においても末梢全血検体を用いてヒトゲノムのDNAをターゲットシーケンスすることによって遺伝学的疾患、感染症やがんリスクの診断のための高度な遺伝子解析を実施し、これらの疾患の治療法開発に貢献するために医療機器化されました。


写真:イオントレントIon PGM Dx

「Ion PGM Dx」は、基礎研究領域では既に日本を含む世界中で信頼を確立しているIon Torrentテクノロジーを基盤とし、医療目的での使用に対応するために検証(バリデーション)され、GMP認証工場で製造されています。

サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフサイエンスソリューションズ部門 バイスプレジデント兼ライフテクノロジーズジャパン代表取締役社長 デイル H.パターソン
「今回、当社は分子診断プラットフォームのポートフォリオを拡大し、研究領域において分子レベルで疾病を理解するために、長きにわたり広く信頼されてきた当社の「Ion PGM Dx」を医療機器として臨床分野のお客様へお届けできるようになったことを大変誇りに思います。「Ion PGM Dx」はわずかな検体でもより早く、より精度の高いバリアント解析を可能にできることから、疾患検出やモニタリング、治療につながる手法の開発において、この分野を世界的に牽引する日本のお客様たちに貢献してまいります」

「Ion PGM Dx」に加え、サーモフィッシャーサイエンティフィックの一員であるライフテクノロジーズジャパン株式会社は、遺伝子解析装置として2011年からアプライドバイオシステムズ7500 Fast Dx、およびアプライドバイオシステムズ3500 Dx シリーズ、2012年からアプライドバイオシステムズQuant Studio Dx、2014年からアプライドバイオシステムズVRTi Dxを臨床検査や診断への使用を目的として医療機器化しています。

「Ion PGM Dx」は、遺伝子解析装置本体および付属品で構成され、別売りのIon 318 Dx chipをセットすることで、 1回の稼働で約7億塩基、400万リード以上のデータを出力する事が可能となります(200base-read時)。本製品は 2014年12月から日本市場で発売する予定です。

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