「よし逃げろ 学会帰りの ボスが来た」 サーモフィッシャーサイエンティフィック、 第2回研究者川柳コンテスト「川柳 in the ラボ」の受賞作品を発表

2014年10月27日

世界的な科学サービス企業サーモフィッシャーサイエンティフィックの一員であるライフテクノロジーズジャパン株式会社(所在 :東京都港区芝浦、代表取締役社長:デイル H.パターソン)による第2回川柳コンテスト「川柳 in the ラボ」の結果が、10月24日(金)に東京都・六本木で開催されたオンラインサイエンスイベント「NEXT FORUM2014-Science Night」にて発表されました。

人気作品賞「よし逃げろ 学会帰りの ボスが来た」
by 白菜カルバニオンさん
講演者特別賞「発現を 制御できない 恋心」
by 研究室の中心でIが叫ぶさん
サイエンスナイト賞「縁結び いつもしてます 動物の」
by かなかなさん
優秀賞「飲み会の あとはシメの 実験へ」
by みゆきちさん
「妖怪の せいだと思うよ このデータ」
by はまりさん
「だれかくれ モチベ増やせる プライマー」
by @tsubu2anさん

NEXT FORUMは毎年ライフサイエンス研究で注目を集めるエキスパートたちを招いて開催されるサイエンスイベントです。今年は、『生命科学で、夢を見る。』をテーマにゲノム編集や再生医学、がん研究の最前線で活躍する研究者たちによるレクチャーや、若手研究者と注目の起業家たちによるトークセッションなどが行われ、会場のニコファーレからのニコ生配信を通じて日本全国から約2万5千人のサイエンスファンが参加しました。

写真左:出演者の石田紗英子氏、津田大介氏、デイル H.パターソン、山本卓氏、谷口英樹氏、藤田恭之氏、柴藤亮介氏、今村公紀氏
写真右:出演者レクチャーの様子

イベントでは、今年で第2回目となる人気企画「川柳 in the ラボ」コンテストの視聴者によるオンライン投票も実施されました。昨年を大幅に上回る1,200句以上もの応募作品のなかからグランプリに当たる人気作品賞に輝いたのは、「よし逃げろ 学会帰りの ボスが来た」という一句。作者は、大阪大学大学院生命機能研究科博士課程に在籍する20代男性の白菜カルバニオンさん(ペンネーム)。受賞にあたって、「ボスにバレないか心配です。賞品は中身がわからないようにこっそり送ってください!」とのコメントを寄せてくれました。

講演者特別賞を発表した講演者の一人、横浜市立大学医学研究科教授の谷口英樹氏は、「一日の大半を過ごすラボで生まれた気持ちや出来事をコンパクトかつユーモラスに伝えるには、鋭い観察眼とクリエイティビティの両方が必要とされると思います。そういった意味では研究者の方に川柳という表現方法にはぴったりなのかもしれませんね」と審査にあたっての感想を寄せています。

「NEXT FORUM2014-Science Night」 のMCを務め、研究者川柳コンテストにも審査委員として参加したジャーナリスト 津田大介氏は、「科学分野の研究室といえば、難しいことばかり考えている方々が集まっている所なのかなと思っていたのですが、実はさまざまな喜びや悩みにあふれる社会の縮図なのだと実感しました。過度な自虐に走らずに、センス良くまとまった川柳の数々にシビれました!」、またフリーキャスターの石田紗英子氏は「皆さんの川柳から日々いろいろな思いをもって研究されているのがとてもよく伝わってきました。失敗が多いだけに喜びも大きく、誰もが共感できる世界なのだと思いました。大変かもしれないけれど、人々がもっと元気で幸せに生きられるような未来のために、これからも探求を宜しくお願いします!」と両氏ともに研究者たちの新たな一面に触れ、彼らを励ますエールを贈ってくれました。

サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフサイエンスソリューションズ部門 バイスプレジデント兼ライフテクノロジーズジャパン代表取締役社長 デイル H. パターソンは、「当社は、研究者の皆様に製品やサービスを提供するだけでなく、様々な活動を通して日本のライフサイエンス研究の発展に貢献したいと考えています。本イベント、そして『川柳 in the ラボ』を通じて、日本の科学界を牽引する方々が日々研究活動にいそしむ傍らでどんなことを感じているのかを共有することによって、ライフサイエンス研究、そして研究に関わる人々をより身近に感じてもらうことができればと考えております。当社は、今後もライフサイエンスコミュニティを盛り上げ、そしてより多くの方々に興味を持っていただけるよう、活動を続けたいと考えています。」と本イベント開催にあたって述べています。

「川柳 in the ラボ」コンテストについて
2013年がDNAの二重らせん構造発見から60年、DNAの増幅のためのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法の発明から30年、ヒトゲノムの塩基配列の解読から10年という、人類の遺伝子研究において記念すべき年を祝う企画として始まりました。第1回コンテストでは、「ボスのいう、”最近どう?”は “結果まだ?”」という研究者だけでなく、多くの働く人々の共感を呼ぶ名句を生み出しています。

Thermo Fisher Scientific (www.thermofisher.com) について
Thermo Fisher Scientific Inc. は、170億ドルの収益と世界50 ヵ国に50,000人の従業員を擁する、世界をリードする科学サービス企業です。私たちのミッションは、私たちの住む世界を「より健康で、より清潔な、より安全な場所」にするために、お客様へ製品・サービスを提供することです。私たちはお客様がライフサイエンス研究をさらに加速させ、分析における複雑な課題を解決し、臨床診断を向上させ、研究室の生産性を高めることを支援します。当社の 4つの強力なブランド、Thermo Scientific、Life Technologies、Fisher Scientific、Unity Lab Servicesは、革新的な技術、購入における利便性、包括的なサポートについて、他に類を見ない組み合わせをご提供します。

この件に関する報道関係者お問い合わせ先:
サーモフィッシャーサイエンティフィック
ライフサイエンスソリューションズ

井川 敦子
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atsuko.igawa@thermofisher.com