試料の品質評価を簡便にする紫外可視分光光度計を日本市場にて販売開始

~ NanoDrop One、試料のコンタミネーションの同定と、より正確な濃度測定を実現 ~

2015年11月25日

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社(本社: 神奈川県横浜市、代表取締役: イアン・マイケル・スミス / Ian Michael Smith)は、Thermo Scientific NanoDrop OneおよびNanoDrop OneC超微量紫外可視分光光度計を、12月1日(火)に日本市場にて販売開始することを発表します。

また、2015年12月1日(火)から4日(金)まで神戸ポートアイランドにて開催される「第38回日本分子生物学会年会、第88回日本生化学会大会合同大会(BMB2015)」で同製品を日本国内で初めて展示します。当社展示ブース(国際展示場3号館、ブースNo.3012)にてデモンストレーションを行う予定です。


左:NanoDrop One、右:NanoDrop OneC

DNA、RNAおよびタンパク質を扱うライフサイエンス研究者は、正確な定量と純度測定を実現する超微量分光光度計を使用して、その試料が後続の実験に適しているかを判断し、確実に実験を成功に導く必要があります。

NanoDrop OneおよびNanoDrop OneC超微量紫外可視分光光度計は、ライフサイエンス研究者が試料の品質についてより網羅的な情報を得られるようにすることと、実験のトラブルシューティングややり直しによる遅延をなくし、コストを削減することを目的として設計されています。本製品には、Thermo Scientific Acclaroサンプルインテリジェンステクノロジー機能を搭載しており、以下の利点が研究者にもたらされます。

  • 試料中のコンタミネーションを同定し、その影響を補正した濃度値を得ることが可能です。
  • ガイド付きオンデマンドのトラブルシューティング機能を備えたテクニカルサポートにより、試料の品質に関するフィードバックを即座に得られます。
  • 内蔵センサーが試料をモニターし、異常による測定ミスを防ぎます。併せてセンサーからの映像をデジタル画像解析し、測定結果に影響を与える気泡による誤差を補正します。

サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドのプロダクトマネージャーであるヴーラ・コドヤーニ(Voula Kodoyianni)博士は次のように述べています。「NanoDrop超微量分光光度計は、これまで世界中の何千人もの科学者に使用されてきました。これまでの成功を基盤としてNanoDrop Oneの設計では、試料の品質に関する情報提供だけでなく、シンプルさとスピードも追求しました。これにより、核酸試料やタンパク質試料を特定的かつ正確に定量し、品質評価を行うことができます。そのため後続の実験では、試料の正しい情報(濃度・純度)に基づいた判断をすることが可能です」

NanoDrop Oneは、人間工学に基づいた高解像度のタッチスクリーンインターフェイスを備えており、シンプルな操作性ながら省スペースを実現しています。同時に、高性能の光路長自動調整機能により高濃度試料を希釈せずに正確に測定できます。

NanoDropサンプルリテンションシステム(特許取得済み)により、わずか1~2µLの試料を、キュベットを使用せずに測定できます。多忙な研究者にとって、費用効率および時間効率に優れているため、最適なソリューションです。また、自動測定機能を使用してNanoDrop Oneのワークフローを効率化できるだけでなく、最新の接続機能によりWi-Fi、イーサネットまたはUSBを介して測定結果の共有やアーカイブを行うことができます。さらにNanoDrop OneCでは、台座測定およびキュベット測定の両方が利用できるため、ダイナミックレンジが広がり、よりアッセイの自由度が高まります。

NanoDrop OneおよびNanoDrop OneC超微量分光光度計の詳細は、下記URLをご参照ください。
URL:http://www.thermoscientific.com/nanodrop (英語)