サーモフィッシャーサイエンティフィック、欧州での臨床サプライチェーンサービスを拡大

～拡張されたサービスへの需要増加に応じ、ドイツに臨床供給・専門的コールドチェーン物流施設を新設～

プレスリリース
2021年1月14日
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

報道関係各位

米国マサチューセッツ州ウォルサム（米国現地時間2020年12月15日） -　サーモフィッシャーサイエンティフィックは、欧州全域において加速する臨床現場での安定供給の需要に応えるために、ドイツのラインフェルデンとヴァイル・アム・ラインに2つの最先端施設を新設し、ファーマサービシズの拠点を拡大します。新しい拠点は、一気通貫での臨床サプライチェーンサービス、専門的コールドチェーン物流、超低温の専門的知見を、欧州全域さらに世界各地に提供します。

現時点で、欧州における臨床サプライチェーンとロジスティクス市場は、2025年には2倍、2030年には3倍以上になると予想されています。欧州では毎年約4,000件の治験が実施されており、世界全体の治験市場の20パーセントを占めています。

新施設は、臨床サプライチェーンの効率と品質を最適化するための、革新的で高度に自動化された技術を備えています。ラインフェルデンの施設は2020年12月下旬、ヴァイル・アム・ラインの施設は2021年1月に開設される予定です。

サーモフィッシャーサイエンティフィックのファーマサービシズ担当シニアヴァイスプレジデント兼プレジデントであるマイク・シェーファー（Mike Shafer）は次のように述べています。「今日の複雑で変化の激しい状況下において、治験薬供給の保証がこれまで以上に重要になってきています。欧州における新しい施設と当社の確立された規制に関連する専門知識を組み合わせることで、複数の治療領域にわたる治験を支援し、お客様に一気通貫でのサプライチェーンサービスを提供します。お客様が並外れたスピード、効率性と高い品質をもって、患者様に新薬をお届けし、世界をより健康な場所にすることを実現するために、当社は貢献してまいります」

ラインフェルデンでは、新たに86,000平方フィート（約8,000平方メートル）の施設を建設し、二次包装、保管、物流、欧州全域の治験施設への臨床サプライの配送拠点を大幅に拡大します。高度に自動化された技術を駆使した拡張性の高い複合施設は、陸路および空路輸送の戦略的な物流ハブとして機能し、その中心的な立地条件は、患者への治験治療の迅速化に寄与します。

ヴァイル・アム・ラインでは、9,600平方フィート（約890平方メートル）の新しいクライオセンター（低温保管センター）が、新型コロナウイルス感染症のワクチン候補を含む、細胞・遺伝子ベースの治療薬の臨床サプライチェーンのニーズに対応するため、超低温、低温保管、コールドチェーンの専門知識を提供しています。エンドツーエンドのコールドチェーン管理における深い専門知識をもって、ワクチンや細胞・遺伝子治療のイノベーターが必要とする、超低温保管、包装、ラベリング、流通をサポートします。このサイトでは、マイナス80度の冷凍庫、液体窒素（LN2）極低温貯蔵タンク、2度から8度およびマイナス20度のウォークイン低温貯蔵技術を提供します。

新しいラインフェルデンとヴァイル・アム・ラインの施設は、ドイツのバーデン地域に戦略的に位置し、スイスのバーゼルと英国のホーシャムにある既存の臨床サービス拠点と、英国のビショップズ・ストートフォードとスティーブニッジにある細胞・遺伝子治療専用施設に近接しています。

サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド（本社：米国マサチューセッツ州ウォルサム、NYSE:TMO）は、科学サービスを提供する世界的なリーディングカンパニーであり、収益は250億ドルを超えています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客様に製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、臨床診断性能と治療の向上、研究室の生産性向上に取り組むお客様を支援します。世界に75,000人以上の従業員を擁する当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheonといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。
URL： https://www.thermofisher.com

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