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各自のオートサンプラーバイアルに適したセプタムの選択は、サンプルの蒸発、サンプルの安全性、ニードルの湾曲や目詰まり、そして装置のダウンタイムに大きく影響します。複雑なセプタム選択に悩まされるのは時間の無駄です。シンプルなオンライン形式のThermo Scientificセプタム選択ツールをご利用ください。いくつかの質問に答えるだけで、各自の装置や用途に適したセプタムを簡単に特定できます。
セプタム選択ツールは、次のようないくつかの簡単な質問に答えるだけで、最適なセプタムを推奨してくれます。
このセプタム選択ツールでは、以下のチャートを使用して、汚染の防止と損傷の回避に役立つ適切なセプタムを選択します。
注入は複数回か? | 温度域は? | 細く折れやすいニードル? | 先端が鈍く太いニードル? | 繊細な分析? | 低コアリング? | ||
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良好な再密封性が必要 | -40℃~120℃ | -40℃~110℃ | -60℃~200℃ | 柔らかくて薄いセプタムが必要 | 貫通用のスリット/プレカットライナー(HPLC) | 清浄度の高いライナーが必要 | 両面PTFEラミネートのライナーが必要 |
天然ゴム/TEF | 天然ゴム/TEF、ブチル/PTFE | 赤色ゴム/PTFE | シリコン/PTFE | シリコン/PTFEなど | シリコン/PTFE、スリット | シリコン/PTFE | PTFE/シリコン/PTFE PTFE/ブチル/PTFE |
各自の試験に適したセプタムを選択する際には、以下の点を考慮することが重要です。
各装置のベンダーは、さまざまなタイプのインジェクターニードルを使用しています。装置によっては、プレスリットセプタムを使用したり、ショア(硬度)値が低い材質を選択することで、ニードルの曲がりなどの問題が生じる可能性を低減できます。
揮発性化合物の場合は、化合物のロスを防ぐため、密封性の高いセプタを選択することが重要です。当社の高性能バイアルクロージャーシステム(AVCS)キャップは、主観的な要素を排除し、バイアル閉鎖時の最適なシール圧縮を実現します。
HPLC、UHPLC、GCでの試験に一般的に使用される溶媒の中には、セプタムの完全性に影響を与えるものがあります。
キャップ付きサンプルバイアルを高温環境で使用する場合は、高温に耐えられるセプタム材質を検討する必要があります。
セプタムはさまざまな材質で作られています。ざまざまな種類のセプタム材質の定義と用途については、以下を参照してください。
主としてルーチン的なガスクロマトグラフィー分析に使用されます。再密封性は中程度で、化学的不活性に優れています。複数回の注入や後続分析用のサンプル保持には推奨されません。PTFEで形成された保護層が破損すると、ゴムが化学薬品と接触します。
低硬度のゴム製で、ニードル貫通が容易です。低コストで一般的なセプタムで、各種のGCに適しています。
ハードグレードのゴム製で、穿刺ニードルで使用します。低コストで非常に一般的なセプタムで、各種のGCに適しています。
PTFE薄膜加工(0.003インチ)が施された、スリット入りの高品質赤色ゴムです。極細ゲージのシリンジニードルを使用するアプリケーションや、バイアル内に真空が形成される可能性のある状況に適しています。
高品質のシリコンゴム製で、PTFEラミネート加工がされています。高度な再密封性が不可欠な場合に使用します。コアリング耐性のあるセプタムで、複数回の注入が必要な場合に推奨されます。液体クロマトグラフィーでの使用に適したセプタムです。
硬度が中程度の白色シリコンに、さまざまな厚さの赤色PTFE保護膜が施されています。
PTFE薄膜加工が施された高純度のソフトシリコンです。コアリング耐性のあるセプタムで、細ゲージのニードルを使用する装置に推奨されます。高純度であるため、LC-MSやGC-MSでの使用にも推奨されます。
PTFE薄膜加工が施された高純度のソフトシリコンです。フレキシブルニードルで使用します。
中硬度のシリコン製で、両側にPTFE層が形成されています。最大限のコアリング耐性があり、再密封性も平均以上です。微量分析などの難易度が非常に高い用途、長時間の間隔を置いた複数回注入、内標準用途での使用に推奨されます。先端が丸い大口径シリンジニードルを使用する、すべてのオートサンプラーで使用できます。
プレスリットの高純度で高品質な白色ゴム製で、PTFE薄膜加工が施されています。極細ゲージのシリンジニードルを使用するアプリケーションや、バイアル内に真空が形成される可能性のある状況に適しています。
非常に優れた耐薬品性を備え、耐薬品性の低いエラストマーの保護層として使用されます。
単回注入や短いサンプルサイクルに適しています。このタイプのセプタムは再密封できません。
Vitonは最高の耐薬品性を有していますが、再密封性は限定的です。塩素系溶媒での使用に推奨されます。Vitonは硬度の高い材質であるため、Viton製のセプタムは細ゲージのシリンジニードルには適しません。
キャップと一体成形されています。
耐薬品性に優れていますが、再密封できないため、単回使用向けです。フッ素ポリマーによるコーティングが施されておらず、PFOA分析に適しています。ヘッドスペースおよびサンプル調製用途向けに20 mmシールを選択できます。
低温(125℃未満)や低圧での用途に適した、低コストな選択肢です。PTFEの保護層がないため、アルカン、ベンゼン、塩素系溶媒、シクロヘキサンでの使用には適しません。
PTFEバリア加工は施されていません。透過性が低いため、ガスサンプリングに使用されます。
PTFEバリア加工は施されていません。透過性が低いため、ガスサンプリングに使用されます。
PTFEバリア加工が施されており、ガス透過性の低い一般的な有機溶媒での使用に適しています。
PTFEインサート付きの特殊成形シールです。ブチルおよびPTFEシーリング面は、PTFE表面加工の施されていないセプタムに比して、より確実な密封が行えます。温度125℃未満での使用に最適です。密封性に優れ、大部分の溶媒に対して卓越した耐性を発揮するとともに、コアリングを抑制し、高い耐穿刺性を備えています。PTFEによって耐薬品性が強化されています。
揮発性物質のうち、バックグラウンドピークが非常に低く、透過性が低いものに最適なセプタムです。アルコールや水性サンプルにも最適です。優れた再密封性とコアリングへの耐性を備えています。
温度が125℃を超える用途に最適なセプタムです。
高温処理された低ブリードのシールです。温度が最高300℃までの用途に最適なセプタムです。
PTFE表面を備えた薄型1.4 mmシールです。薄いシリコン層であるため、再密封性は高くありません。
アルミニウムの反射表面がシリコンシールを保護します。白色シリコンは温度170℃までの使用に適しています。
アルミニウムの反射表面がシリコンシールを保護します。赤色シリコンは最高250℃までの使用に適しています。
干渉を最小限に抑えるクリーンな組成のソフトシリコンです。より薄型のシールは、溶媒洗浄、溶媒抽出、固相マイクロ抽出(SPME)の用途で複数回の再密封を伴う場合に適しています。直接的なヘッドスペース用途には適しません。
凍結乾燥品のシーリングに適したブチルバングです。低温の保管温度にも対応し、ガス透過性も低く抑えられています。
PTFE薄膜とシーリングリングで、強溶媒を確実に密封します。サンプル調製時の液体抽出およびSPMEステージでの使用に適しています。再密封はできません。単回使用のみです。
Thermo Scientificからは、HPLC、GC、MSでのあらゆる装置、用途、予算に対応するバイアルとクロージャーが提供されています。
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再分析コストを削減し、データの完全性とサンプルスループットを向上させることが可能です。