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Thermo Scientific Dionex ICS-6000 HPIC システムをデュアル溶離液グラジエントカートリッジ(デュアル EGC)モードで使用すれば、溶離液グラジエントを自動的に作成し、複雑な糖質を分析することができます。この新しいオプションでは、メタンスルホン酸(MSA)EGC カートリッジを連結して使用することで、オリゴ糖などの複雑な糖質の分析に必要なきわめて再現性の高い精密な KOH/KMSA 溶離液グラジエントを生成します。
デュアル EGC モードは、Thermo Scientific Dionex の強みである「水を加えるだけ」の簡単操作で電解溶離液を生成します。手作業による溶離液調製が不要な電解溶離液生成は、Thermo Scientific Chromeleon CDS ソフトウェアを備えた当社の Reagent-Free イオンクロマトグラフィー(RFIC)システムの主な特長となっています。
デュアル EGC 用 Thermo Scientific Dionex CarboPac PA200 IC カラムは、予測通りの高分解能グラジエント分離を実現し、複合糖質分析ソリューションを単純化します。デュアル EGC モード用 Dionex CarboPac カラムには、1 mm(標準/マイクロボア)および 0.4 mm(キャピラリー)フォーマットがあります。
デュアル EGC モードコストセービング計算ツールは、Thermo Scientific Dionex ICS-6000 HPIC システムをデュアル EGC モードで実行した場合に、手作業で溶離液調製した場合と比較して 1 年間でどれだけコストを削減できるかを推計します。
手作業による溶離液調製が不要 | 試薬フリーの溶離液生成では、手作業による溶離液調製や CO2 混入に起因する変動を防ぐことができます。自動溶離液生成はイオンクロマトグラフィーから手作業をなくすだけでなく、導入が容易です。 |
IC 再現性の向上 | 自動溶離液生成は高品質の溶離液を正確な濃度で生成できるため、一貫性と再現性の高い保持時間、ベースライン安定性を実現します。こうした利点は、稼働時間およびスループットの向上につながります。 |
稼働時間を最大限に、メンテナンスは最小限に | Dionex ICS-6000 RFIC 対応システムを使用する際に必要となるルーチン試薬は、脱イオン水のみです。そのため、ポンプのシールおよびピストンが接触するのは脱イオン水のみで、沈殿する可能性のある酸や塩基とは接触しません。ポンプのシールおよびピストンの寿命は長くなり、ポンプメンテナンス全般の負担も大幅に軽減されるため、装置のダウンタイムを最低限に抑えられます。 |
溶離液グラジエント機能を実現 | RFIC 技術の拡張により、分析者はアイソクラティックポンプでグラジエントメソッドを実行できるようになります。Thermo Scientific Chromeleon クロマトグラフィーデータシステム(CDS)を介して、いつでも溶離液濃度を修正または変更できるという柔軟性が得られます。 |
酢酸ナトリウムの問題を解消 | 水酸化ナトリウム/酢酸ナトリウムグラジエントによる複合糖質分析では、低品質の酢酸ナトリウムに起因するシステム汚染の可能性がありますが、溶離液生成では、こうしたリスクがありません。 |
Dionex ICS-6000 HPIC システムでは、デュアル EGC モードを使用して、複合糖質分析が行えます。この RFIC 対応のシステムをデュアル EGC モードにすると、メタンスルホン酸(MSA)および水酸化カリウム(KOH)EGC カートリッジを連続で使用して、メタンスルホン酸カリウム/水酸化カリウム(KOH/KMSA)溶離液を電解生成することが可能です。この稼働モードは、キャピラリー(0.4 mm)およびアナリティカル(1.0 mm)カラムの両フォーマットで使用できます。
アナリティカルカラム(1 mm フォーマット)での稼動 — Thermo Scientific Dionex EGC 400(KOH/MSA)溶離液ジェネレーターカートリッジは、流速 20 µL/分~ 200 µL/分の範囲で稼動できる設計です。Dionex EGC 400 MSA カートリッジは Dionex EGC 400 KOH カートリッジに連続結合され、流速 20 ~ 63 µL/分では総濃度最高 200 mM、流速最高 200 µL/分では最高 63 mM で KOH/KMSA 溶離液を生成します。
キャピラリーカラム(0.4 mm フォーマット)での稼動 — Dionex EGC-MSA(キャピラリー)溶離液ジェネレーターカートリッジは Dionex EGC-KOH (キャピラリー)溶離液ジェネレーターカートリッジに連続結合され、流速 1 ~ 10 µL/分では総濃度最高 200 mM、流速最高 20 µL/分では最高 100 mM で KOH/KMSA 溶離液を生成します。
データの比較:手作業の溶離液調製と、デュアル EGC モード溶離液調製(1 mm および 0.4 mm フォーマット)を比較
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