John Ugelstad 教授

Dynal は、生体物質の分離に革命をもたらした画期的発明を基礎にしています。1976 年、ノルウェーの John Ugelstad 教授は、まったく同じ大きさの球状ポリスチレン製ビーズの作成に初めて成功しました。それまでは、NASA が宇宙の無重力条件下で成功させた例しかありませんでした。さらに、もう一つの驚くべき偉業がそれに続きました。その均一のビーズが磁化されたのです。

その魅力は単純な magnetisk*

史上初の溶液中の単分散固相であるこの先駆的な革新技術は、磁気分離技術を明確に形づくり、研究者らがそれまでは手の届かなかった分析結果を得ることを可能にしました。以来、さまざまな使いやすい磁気 Dynabeads が開発され、生物学の発見に関して無限の可能性が生み出されています。この Dynabeads 技術は長年にわたり、ライフサイエンス、バイオテクノロジー、医療などのきわめて幅広いアプリケーションで使用されています。

Applied Biosystems Dynabeads と Invitrogen Dynabeads の一貫した特性は、現在にいたるまで、信頼性と再現性の高い結果を約束するきわめて穏やかで効率的な分離を実現しています。これは、最初の製品の発売以来、診断や治療といった分野の研究者やパートナーが期待していることです。

Dynal の伝説は続く

超常磁性ビーズを支える技術は、1980 年に Dyno Industrier にライセンス供与されました。1982 年、スウェーデンのウプサラにある Pharmacia Fine Chemicals(現在は GE Healthcare の一部門)との協力により、初の商業的成功を実現しました。タンパク質およびペプチド分離の液体クロマトフラフィーメディアとして、非磁性多孔質ポリスチレンビーズが使用されたのです。その後、Dynabeads による細胞単離も、がん研究アプリケーションに革命をもたらしました。この分野は、この独自技術から大きな利益を得ています。

Dynal AS は 1986 年に創設されました。2000 年の Dyno Particles 買収により、Dynal は磁性粒子と非磁性粒子に関する製造チェーン全体を配下に収めるとともに、包括的な IPR およびノウハウも獲得しました。2001 年 10 月、Dynal Biotech はスウェーデンの Nordic Capital および Ratos AB に買収されました。2003 年 10 月、ブラウンディアー(米国)と北京(中国)にある Pel-Freez の子会社 2 社が Dynal Biotech に買収されました。

2005 年 4 月 1 日、Invitrogen Corporation は Dynal Biotech の買収を発表しました。Dynal が Invitrogen の一部となったことで、お客様に人気の革新的で高品質の Dynabeads が、Invitrogen がすでに提供していた腫瘍技術とともに利用できるようになりました。2006 年 11 月 1 日、Dynal は名称を Invitrogen Dynal AS に変更しました。

優れた製品品質と再現性は、常に Dynal の代名詞であり続けています。ノルウェー人による磁性ビーズベース分離技術の発明に息吹をもたらされた当社は、お客様の研究や診断アッセイ、治療プロトコルで絶対的な一貫性を提供し、変動性を低減させることに力を注いでいます。

* Magnetisk は「磁気」を意味するノルウェー語です。

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リソース

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.