One buffer for 176 enzymes. It's that easy.

一つのバッファーで 176 の酵素に対応。

Thermo Scientific の FastDigest 制限酵素は、進化した一連の酵素で、以下の特性を提供します。

  • 消化は 5 ～ 15 分間で完了
  • ダウンストリームのアプリケーションによるバッファーの 100％適合性
  • ゲルに直接ローディング

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40 年を超える経験に基づいたサポート

FastDigest コレクションでは、業界最大規模の制限酵素のコレクションにアクセスできます。数十年間培った酵素学の専門知識、酵素アイソシゾマーの大規模セレクション、最先端技術を駆使した当社の製造工場における驚異的な純度での酵素生成能により、ユニバーサルバッファーを使用した初めての簡易制限酵素システムの構築が可能になりました。

FastDigest 制限酵素のメリット

 FastDigest 制限酵素従来型の制限酵素
バッファーシステム一つのユニバーサルバッファー最大 20 バッファー
ダブル／多数の制限酵素無制限 – 一つのバッファーで 176 の全酵素を 100％活性化バッファーの適応性による制限
反応時間5 ～ 15 分1 時間～夜間
ゲルに直接ローディング可不可
ダウンストリームのアプリケーションバッファーの 100％の適合性部分適合性
スター活性不可可能
活性の定義FastDigest バッファー下で、FastDigest 酵素 1 µL により基質 DNA 1 µg を 5 ～ 15 分で切断します。酵素に最適なバッファー下で、酵素 1 ユニットによりラムダ DNA 1µg を 60 分で加水分解します。

シングルバッファー下で 100％活性化

FastDigest Green Buffer および Thermo Scientific FastDigest Buffer は専有の消化バッファーで、全ての FastDigest 制限酵素の 100％活性化をサポートします。このシステムにより、酵素のあらゆる組み合わせによるダブルおよび多数の消化が可能になります。連続消化またはバッファーの変更は必要ありません。

FastDigest Green Buffer 下で 5 分のシングル、ダブル、トリプル消化

FastDigest Green Buffer 下で 5 分のシングル、ダブル、トリプル消化

以下による、5 分のプラスミド DNA の消化：

  • レーン Ｍ：Thermo Scientific GeneRuler Express Ladder（カタログ番号 SM1553）
  • レーン 1：コントロール、未消化プラスミド DNA
  • レーン 2：FastDigest EcoRI
  • レーン 3：FastDigest EcoRI および FastDigest KpnI
  • レーン 4：FastDigest EcoRI、FastDigest KpnI および FastDigest SmaI

ダウンストリームのアプリケーションによるバッファーの 100％適合性

リカーゼ、ホスファターゼ、キナーゼ、中温性 DNA ポリメラーゼなどの DNA／RNA 修飾酵素は、FastDigest および FastDigest Green Buffer 下で 100％の活性を示します。従って、ダウンストリームのアプリケーションで使用される酵素は、直接 FastDigest 反応混合物に追加できます。バッファーの変更や精製の手順は必要ありません。

DNA／RNA 修飾酵素FastDigest Green Buffer／FastDigest Buffer 下での活性化
DNA ポリメラーゼ I、E. coli100％
Klenow Fragment100％
Klenow Fragment、exo-100％
T4 DNA ポリメラーゼ100％
T7 DNA ポリメラーゼ100％
T4 DNA リガーゼ*75 ～ 100％
FastAP 感熱性アルカリホスファターゼ100％
T4 ポリヌクレオチドキナーゼ100％

*T4 DNA リガーゼ活性化には 0.5 mM の ATP が必要です。

消化は 5 ～ 15 分間で完了

一つのバッファーでダブルおよび多数の消化を 5 ～ 15 分：

  • 時間と労力を節約し、スループットを向上させます。
  • DNA テンプレートの全種類（プラスミド DNA、PCR 産物、ゲノム DNA）に関する消化時間が示されています。
  • 夜間の消化が必要なテンプレートはありません。
  • 反応時間が短いため、スター活性は除去されます。
従来型の制限酵素
連続消化		FastDigest 制限酵素
一つの反応混合物
Apal に関する反応設定～ 2 分FastDigest ApaI および XhoI により設定される反応～ 2 分
インキュベーション60 分インキュベーション5 分
Xhol に関する反応設定～ 2 分——
インキュベーション60 分——
総時間>2 時間総時間 7 分

ゲルに直接ローディング

FastDigest Green Buffer 下で 5 分のシングル、ダブル、トリプル消化

さらなる利便性向上を目的に、FastDigest Green Buffer が開発されました。これは、無色の FastDigest Buffer と同じ性能を有しながら、反応混合物のゲルへの直接ローディングが可能です。10X FastDigest Green Buffer には、一つの濃度試薬および 直接ローディング用の二つのトラッキング用色素が含まれています。青色色素は 1％のアガロースゲル中で 3 ～ 5 kb サイズの DNA 断片に移動し、励起ピークは 424 nm です。黄色色素は 1％のアガロースゲル中で 10 bp DNA 断片より速く移動し、励起ピークは 615 nm です。

FastDigest Green Buffer

FastDigest Green Buffer を含む反応混合物

  • レーン 1：電気泳動前にゲルウェルへロード済み
  • レーン 2：電気泳動後の分離

スター活性を生じない短いプロトコル時間

FastDigest (Green) Buffer と組み合わせた FastDigest 酵素は、スター活性を除去するようにデザインされています。

  • 培養時間は短く（5 ～ 15 分）、消化の延長は必要ありません。
  • 最適な pH と塩濃度を備え、全酵素に対応する普遍的バッファーです。
  • 最適な酵素およびグリセロール濃度

延長された培養時間、高濃度の酵素またはグリセロール、高値の pH、低イオン強度が原因で、従来の制限酵素ではスターまたは「緩和」活性が起きることがありました。こうした問題に取り組んだ結果、FastDigest 酵素では、スター活性の兆候が出現することなく、5 分でシングル、ダブル、さらにはトリプルの消化が可能になりました。

FastDigest Green Buffer で 5 分のシングル、ダブル、トリプル消化

スター活性の兆候が出現することのない、5 分間のプラスミド DNA のシングルおよびダブルの消化

以下による、5 分のプラスミド DNA の消化：

  • レーン 1：FastDigest SmaI
  • レーン 2：FastDigest EcoRI
  • レーン 3：FastDigest SmaI および FastDigest EcoRI ダブル消化
  • レーン M：GeneRuler 1 kb Plus DNA Ladder（カタログ番号 SM1333）
  • レーン C：コントロール、未消化プラスミド DNA

参考文献

アプリケーション出版物
FastDigest EcoRI および BamHI 制限酵素は、Golden Gate クローニング法用のベクターを準備するために使用されました。Wang T, Wang D, Lyu Y, et al.(2018) Construction of a high-efficiency cloning system using the Golden Gate method and I-SceI endonuclease for targeted gene replacement in Bacillus anthracis.J Biotechnol 271:8–16. 
FastDigest Bpil (Bbsl) Type IIS 制限酵素は、gRNA を作成するために使用されました。 Kurata M, Wolf NK, Lahr WS, et al.(2018) Highly multiplexed genome engineering using CRISPR/Cas9 gRNA arrays.PLoS ONE 13(9):e0198714. 
FastDigest Taal 制限酵素は、PCR 産物の RFLP 解析において使用されました。Fong WY, Ho CC, Poon WT.(2017) Comparison of Direct Sequencing, Real-Time PCR-High Resolution Melt (PCR-HRM) and PCR-Restriction Fragment Length Polymorphism (PCR-RFLP) Analysis for Genotyping of Common Thiopurine Intolerant Variant Alleles NUDT15 c.415C>T and TPMT c.719A>G (TPMT*3C).Diagnostics (Basel) 7(2):27. 
ddPCR 法以前の FastDigest HindIII 制限酵素による ゲノム DNA の断片化。 Li B, Kaushik S, Kalinowski P, et al.(2018) Droplet digital PCR shows the D-Loop to be an error prone locus for mitochondrial DNA copy number determination.Sci Rep 8(1):11392. 

リソース

サポート

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.