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タンパク質は生物の主な分子機械として働き、細胞の機能的秩序を保っています。タンパク質構造によって機能がわかるため、正確な構造情報を得ることは、生理学、製薬、生体材料など多くの分野の発展を促す生物学的知見の基盤となります。

クライオ電子顕微鏡法(クライオ EM)は、タンパク質やタンパク質複合体など幅広い生体分子の 3 次元構造を決定するために確立された方法です。
最近まで、タンパク質を解析するには、タンパク質を結晶化し、X 線構造解析で再構成、可視化する必要がありました。この情報にはいくつか制約がありました。結晶化には時間がかかり、通常は単一の精製タンパク質(単量体または二量体)しか解析できません。しかも、タンパク質の中には結晶化できないものもあります。さらに、この方法で得られる構造は細胞環境外のものであり、生体内での情報を得ることができません。

クライオ EM は単粒子解析法(SPA)、クライオ電子線トモグラフィー(クライオ ET)、マイクロ電子回折法(マイクロ ED)など複数のアプリケーションから成り、タンパク質、タンパク質複合体およびそれらの動態の研究に大きな変化をもたらしてきました。

  • 単粒子解析法(SPA)低分子量(250 kDa 未満)および中程度の分子量(250 kDa 超)のタンパク質から、大きなタンパク質複合体まで、高いスループットと高分解能でイメージングし、解析します。
  • クライオトモグラフィー(クライオ ET)細胞成分および分画を中程度の分解能で解析するのに適しています。この方法により、単粒子解析法で決定した高分子構造に、細胞内状況下での情報を加えることができます。
  • マイクロ電子回折法(マイクロ ED)従来の X 線結晶構造解析では解析できない独特の結晶クラスである 750 nm 未満の小さなタンパク質結晶の構造決定に適しています。
GABA receptor protein within a lipid nanodisk, generated with cryo electron microscopy.
Ro-15-4513 に結合した、ナノディスクの GABA 受容体膜タンパク質の 3 次元構造。表示解像度は 2.75 Å。データは Falcon 4 検出器付き Krios Cryo-TEM で収集。画像は MRC-LMB Cambridge の Simonas Masiulis 氏と Radu Aricescu 氏、およびサーモフィッシャーサイエンティフィックの Evgenia Pechnikova と Abhay Kotecha により提供。
Granulin protomer structure generated by micro electron diffraction.
クライオ電子顕微鏡(MicroED)で作成された、原子レベル解像度の詳細を可視できるグラヌリンプロモーター(29 kDa)の構造
電子顕微鏡法

タンパク質の電子顕微鏡学的研究

原子分解能に近い構造情報が得られるタンパク質のクライオ EM 解析。

応用例

構造生物学研究

構造生物学研究

クライオ電子顕微鏡法により、巨大複合体や柔軟な分子種、膜タンパク質など、解析が困難な生体試料の構造を解析できます。

感染症研究

感染症研究

クライオ電子顕微鏡技術により、さまざまなスケールの3D生体構造が自然に近い状態で観察できるようになり、より迅速かつ効率的な医薬品開発を促進しています。

創薬

創薬

多くの主要な医薬品候補群について合理的薬物設計を行い、最高レベルの医薬品を開発する方法をご覧ください。

Style Sheet for Techniques Only Tab

単粒子解析法

単粒子解析法(SPA)はクライオ電子顕微鏡法のひとつであり、原子分解能に近い構造解析が可能で、ダイナミックな生物学的プロセスおよび生体分子複合体/アセンブリの構造を明らかにします。

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クライオトモグラフィー

クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を用いれば、個々のタンパク質の構造情報と細胞内の空間的な位置関係の両方を明らかにできます。これはcryo-ET特有の機能であり、この機能により、cryo-ETは細胞生物学における大きな可能性を秘めています。Cryo-ETは光学顕微鏡法と、単粒子解析法などの原子レベルに近い分解能を達成する手法とを橋渡しする技術です。

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MicroED

MicroEDは低分子化合物や微小タンパク質の構造決定に使用されるすばらしい新手法です。この方法を用いれば、不均一な混合物であっても、個々のナノ結晶(200 nm未満の大きさ)から原子レベルの詳細情報が得られます。

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単粒子解析法

単粒子解析法(SPA)はクライオ電子顕微鏡法のひとつであり、原子分解能に近い構造解析が可能で、ダイナミックな生物学的プロセスおよび生体分子複合体/アセンブリの構造を明らかにします。

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クライオトモグラフィー

クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を用いれば、個々のタンパク質の構造情報と細胞内の空間的な位置関係の両方を明らかにできます。これはcryo-ET特有の機能であり、この機能により、cryo-ETは細胞生物学における大きな可能性を秘めています。Cryo-ETは光学顕微鏡法と、単粒子解析法などの原子レベルに近い分解能を達成する手法とを橋渡しする技術です。

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MicroED

MicroEDは低分子化合物や微小タンパク質の構造決定に使用されるすばらしい新手法です。この方法を用いれば、不均一な混合物であっても、個々のナノ結晶(200 nm未満の大きさ)から原子レベルの詳細情報が得られます。

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製品

Style Sheet for Instrument Cards Origin

Krios G4 Cryo-TEM

  • 改良されたデザイン
  • 新規ラボにも既存ラボにも簡単に適合
  • 最大限の生産性と自動化
  • 高分解能3D再構築に適した高画質

GlaciosCryo-TEM

  • 80~200 kVの変更可能な加速電圧
  • 業界最先端の冷却試料トランスファーシステム「オートローダー」
  • 省スペース
  • 優れた使いやすさ

Falcon 4 Detector

  • 最高レベルの検出量子効率
  • 既存機種の10分の1の露光時間
  • Thermo Scientificソフトウェアに完全に組込み
  • データマネジメント機能搭載

Tomography 5 Software

  • 自動マルチサイトバッチトモグラフィー
  • 自動カセットマッピング
  • 線量対称傾斜を用いた電子線量の最適化
  • Selectrisイメージングフィルターとの完全統合

EPU 2 Software

  • 単粒子解析法のための顕微鏡組込型ソリューション
  • ハイスループットの粒子捕集用に最適化
  • フィルム、CCDカメラおよび直接電子検出器に適合

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