電子顕微鏡アクセサリー

構造解析のための電子回折画像:Ceta-D カメラ

有機分子、タンパク質、バイオ医薬品用マイクロ電子回折検出器


Thermo Scientific Ceta-D カメラは、低線量電子回折のデータ収集用に最適化されたシンチレーターベースのカメラです。タンパク質、医薬品分子、有機物など電子線損傷に対して感受性の高い材料に最適です。

高感度であるため、強度の低い回折ピークを高分解能かつ高い信頼性で検出できます。また、S/N 比も高いため、正確な積分ピーク強度を測定できます。いずれの性能も高分解能構造情報を得るために必須です。DIALS または XDS などのソフトウェアパッケージを使用すれば、標準的な X 線回折データ同様、データ取得後すぐに回折パターンやメタデータを処理できます。また、1 Å よりも高い分解能が報告されています。

マイクロ ED パッケージ

Ceta-D カメラに付属のマイクロ ED パッケージには、マイクロ電子回折法の実施に必要な要素がすべてそろっており、新しい機器でも、既存のツールに追加しても使用できます。パッケージの内容は以下のとおりです。

  • スクリーニングおよび自動データ取得用 Thermo Scientific EPU-D ソフトウェア。EPU-D ソフトウェアは、Thermo Scientific EPU ソフトウェアの直感的に操作できる機能や統一された使用方法を電子結晶構造解析の分野に応用したものです。 
  • 最適化、小型化されたビームストッパーで、低分解能の回折スポットをブロックすることなく、中心ビームをマスクします。 
  • 絞りセットを最適化しているため、結晶周囲からの不要なバックグラウンドシグナルを抑えて最小限にします。 
  • 専用の電子光学設定により、最適なサンプルビーム形状を生かしながら、カメラを最大限活用できます。

マイクロ ED パッケージは CETA-D カメラが最適ですが、それ以外の特別なアプリケーション向け Thermo Scientific カメラと組み合わせてのご使用も可能です。

Proteinase K structured determined by micro electron diffraction.
マイクロ電子回折法により測定したプロテイナーゼ K 構造。データは Gonen Laboratory HHMI/UCLA により提供。

主な特長

Ceta-D カメラ

  • 低線量回折データの収集に最適
  • 高分解能、低強度回折ピークに対して高感度で信頼性の高い検出を実現 
  • 高い S/N 比で正確な積分ピーク強度

マイクロ ED パッケージ

  • 結晶/回折スクリーニングと自動データ取得専用のソフトウェア
  • マイクロ電子回折用に改良されたビームストッパー
  • あらかじめ調整された光学設定で、マイクロ ED に最適なカメラ露光を実現
  • 最適化された C2/SA 絞りセットおよび 90 度回転投影システム(200 kV システムのみ)
  • Thermo Scientific Krios、Glacios、Talos Arctica、Talos F200 クライオ TEM に適合。この他のシステムに対する適合性については、営業担当者にお問い合わせください。

仕様

Style Sheet for Products Table Specifications
センサー4,096 x 4,096、14 μm ピクセル
カメラ構成

光ファイバー接続型シンチレーター(1:1)フレームレート

スタンダード:4 k × 4 k、2 fps;2 k × 2 k、8 fps;1 k × 1 k、18 fps

ノイズ低減:4 k × 4 k、2 fps;2 k × 2 k、6 fps;1 k × 1 k、6 fps

イメージング性能4k × 4k モード:0.1 Nyquist の DQE:300 kV で 26%超、200 kV で 40%超
動画モードでのデューティー比ローリングシャッターモードで 100%
変換効率

200 kV で 26 カウント/pe 超

300 kV で 22 カウント/pe 超

取付位置

軸上、下部取付、格納式

応用例

感染症研究

感染症研究

クライオ電子顕微鏡技術により、さまざまなスケールの3D生体構造が自然に近い状態で観察できるようになり、より迅速かつ効率的な医薬品開発を促進しています。

創薬

創薬

多くの主要な医薬品候補群について合理的薬物設計を行い、最高レベルの医薬品を開発する方法をご覧ください。

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MicroED

MicroEDは低分子化合物や微小タンパク質の構造決定に使用されるすばらしい新手法です。この方法を用いれば、不均一な混合物であっても、個々のナノ結晶(200 nm未満の大きさ)から原子レベルの詳細情報が得られます。

詳細はこちら ›

MicroED

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