最新のトランスフェクション試薬を提供してきた弊社より、Neon®トランスフェクションシステムをご紹介いたします。
| - 導入効率―初代培養細胞や幹細胞といったトランスフェクションが難しい細胞を含め、多くの細胞で最大90%の導入効率を実現
- 柔軟性―1回の反応で2×104個から6×106個の細胞にトランスフェクションできます
- 簡便性―1種類の試薬であらゆるタイプの細胞に使用できます
- 汎用性―エレクトロポレーションの条件を制限なく最適化できます
- 簡単なプロトコール
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幅広い細胞において、高いトランスフェクション効率および細胞生存性を実現
図1 Jurkat細胞においてNeon®トランスフェクションシステムを使用した際の高いトランスフェクション効率。
Intracellular uptake of reporter vector encoded with EGFP at 24 hr following transfection of Jurkat cells with Neon® Transfection System. BはAの細胞の蛍光像です。
Neon®トランスフェクションシステムを用い、トランスフェクションに成功した細胞株の例
細胞株 | 細胞型 | トランスフェクション効率(%)* | 生存細胞率(%) |
---|
MEF初代培養細胞
| マウス胎仔線維芽細胞
| 80
| 75
|
293A
| 腎臓
| 90 | 90 |
3T3-L1 | マウス脂肪細胞
| 85
| 80
|
A549
| 肺
| 75
| 92
|
マクロファージ
| ヒト(腹膜)
| 60
| 60
|
MCF-7
| 乳腺
| 70
| 80
|
HeLa
| ヒト子宮頸癌
| 90 | 87
|
HL-60
| 血液 | 55
| 70 |
PBMC
| 血液
| 23
| 95
|
初代ラット大脳皮質由来神経細胞
| 脳、皮質
| 42
| 98.5
|
ラット海馬初代培養神経細胞 | 脳、海馬
| 37
| 77
|
Raw 264.7
| 血液
| 74
| 80
|
|
*
トランスフェクション効率は生細胞および死細胞の総数から算出しています。
多くの細胞株に関するプロトコールおよび文献の情報は
Neon® cell databaseでご覧ください。
Neon®ピペットチップのデザインと、標準的なエレクトロポレーション用キュベットの比較
キュベットを用いる標準的なエレクトロポレーション用チャンバーと異なり、Neon®システムでは特許取得済みの生体適合性ピペットチップチャンバーを用い、より均一な電界を生じます。 このピペットチャンバーにより、生理的条件をより良く維持できるようになり、従来のエレクトロポレーション*に比べ非常に高い細胞生存率を実現しました。
*Kim JA, Cho K, Shin MS, et al. (2008) A novel electroporation method using a capillary and wire-type electrode. Biosens Bioelectron 23(9):1353-1360.
図2 標準的なエレクトロポレーション用キュベットとNeon®ピペットチップとの比較。
ピペット内電極のデザインは、より均一な電界を生じることが示されています。 その結果、細胞への毒性が低下し、トランスフェクション効率が向上しました。
箱から取り出してすぐに使用できます。
トランスフェクションの手順は非常に簡単です。 細胞とプラスミドの混合液をNeon®ピペットチップ内に吸い込み、ピペットホルダーにセットし、「スタート」を押すだけです。 最後にトランスフェクション済みの細胞を培養容器に移します。 キュベットにサンプルを出し入れする手間もキャップを開閉する手間もいりません。 Neon®システムによるトランスフェクションはシンプルな3ステップから成ります。 トランスフェクションはNeon®ピペットチップ内で行われます。
- 細胞および導入する分子(例えばDNA、RNA、タンパク質)をNeon®ピペットチップ内にロードします。
- ピペットをNeon®トランスフェクション装置にセットします。プロトコールを選択し、「Start」を押します。
- ピペットを取り外し、トランスフェクション済みの細胞を培養容器に移します。
あらゆる細胞に使用できるシンプルなトランスフェクションキット
細胞のタイプごとにバッファーキットを選んで購入する必要はありません。 1種類のキットであらゆるタイプの細胞に対応できる弊社の製品をお使いください。 一般的によく使われているタイプの細胞に関しては至適化済みのプロトコールがありますのでご利用ください。または、新規の細胞タイプをご使用になる場合、弊社がご案内するシンプルな標準至適化手順に従って実験してください。
これ以上簡単なトランスフェクション法はありません。あらゆるタイプの細胞に使用できます。