Search Thermo Fisher Scientific
ウェスタンブロッティング用のメンブレンおよびフィルターペーパー
PVDFおよびニトロセルロースメンブレンは各種の孔径とサイズのものが用意されており、さまざまなアプリケーションニーズに対応できます。タンパク質の特性（電荷や疎水性など）はメンブレン表面への結合能に影響するため、最適なメンブレンを特定するには、目的とするタンパク質を複数のメンブレンに対して試験することが必要となる場合もあります。ゲルにぴったりとフィットするようにカットされた事前組立済みのウェスタンブロットメンブレン／フィルターペーパーサンドイッチを利用することで、タンパク質の転写をより簡単かつ手軽に実行できます。あるいは、当社のニトロセルロースおよびPVDFメンブレンとフィルターペーパーを組み合わせて、独自のものを自作することも可能です。
ニトロセルロースメンブレンは、高いタンパク質結合性、さまざまな検出メソッドとの適合性、またタンパク質および糖タンパク質に対する固定化能力を備えており、タンパク質ブロッティングによく用いられるマトリックスです。タンパク質の結合は疎水性相互作用により起きると考えられ、高塩濃度と低メタノール濃度は電気泳動転写時のタンパク質、特に分子量の大きなタンパク質のメンブレンへの固定化を向上させます。ニトロセルロースメンブレンは、核酸の電気泳動転写での最適な選択肢ではありません。効率的な結合に必要な高塩濃度は、荷電した核酸フラグメントの一部またはすべてを溶出する効果が大きいためです。
| Membrane size | 0.2 µm | 0.45 µm | ||
| Membrane with filter papers | Membrane only | Membrane with filter papers | Membrane only | |
|---|---|---|---|---|
| Mini (8 cm x 8 cm) | PVDF/Filter Paper Sandwich, 0.2 µm pore size (Cat.No. LC2002) | Low-Fluorescence PVDF Transfer Membrane, 0.2 µm, 7 cm x 8.4 cm (Cat.No. 22860) | PVDF/Filter Paper Sandwich, 0.45 µm pore size, 8.3 cm x 7.3 cm (Cat.No. LC2005) | PVDF Transfer Membrane, 0.45 µm, 10 cm x 10 cm (Cat.No. 88585) |
| Midi (8 cm x 13 cm) | PVDF/Filter Paper Sandwich, 0.45 µm pore size, 8.5 cm x 13.5 cm (Cat.No. LC2007) | |||
| Roll | PVDF Transfer Membrane, 0.2 µm, 26.5 cm x 3.75 m (Cat.No. 88520) | PVDF Transfer Membrane, 0.45 µm, 26.5 cm x 3.75 m (Cat.No. 88518) | ||
PVDFメンブレンは、ウェスタンブロッティングアプリケーションをはじめ、少量（10pmoles程度）のタンパク質のアミノ酸分析、タンパク質配列の決定に最適です。また、PVDFメンブレンでは、感度の低下やバックグラウンドの増加を起こすことなく、使用、ストリッピング、および再プローブが行えます。
PVDFメンブレンは疎水性が高いため、転写バッファーに浸す前にメタノールまたはエタノールでプレウェットさせておく必要があります。PVDFメンブレンは、タンパク質や核酸に対する高い結合親和性を有しており、ウェスタン、サザン、ノーザン、ドットブロットなどのアプリケーションに使用されています。これらのアプリケーションでの結合は、主として双極子および疎水性の相互作用を介して起こります。PVDFメンブレンの吸着タンパク質の保持力は他の担体より優れていますが、これは高い疎水性に起因します。さらに、PVDはニトロセルロースほど脆弱ではありません。
iBlotおよびiBlot 2転写スタックは消耗品スタックであり、タンパク質のドライブロッティングに用いる一体型のPVDFまたはニトロセルロース転写メンブレンが装備されています。各転写スタックのゲルマトリックスには、銅でコートされた電極、および適切な陰極と陽極用のバッファーが含まれており、これらが信頼性に優れたタンパク質の迅速な転写を可能にします。
ニトロセルロースメンブレン
このスタックのニトロセルロースメンブレン（孔径0.2 µm）は、純粋なニトロセルロースを材質とし、高品質な転写を実現しています。このメンブレンは、染色、免疫検出、蛍光、放射性標識などの一般的に使用される検出メソッドに適合します。タンパク質は、疎水性相互作用と静電的相互作用によってメンブレンに結合します。タンパク質結合能は209 µg/cm2です。
PVDFメンブレン
このスタックのPVDFメンブレン（孔径0.2 µm、低蛍光）は、ニトロセルロースよりも高い結合能を有しています。PVDFメンブレンは事前に活性化されており、アルコールによる前処理不要ですぐに使用できます。このメンブレンは、染色、免疫検出、蛍光、放射性標識などの一般的に使用される検出メソッドに適合します。タンパク質は、疎水性相互作用によってメンブレンに結合します。タンパク質結合能は240 µg/cm2です。
転写スタックサイズ
ミニサイズ（8 cm x 8 cm）のものは、すべてのInvitrogenプレキャストおよびハンドキャストのミニゲル（またはその他のミニゲルタイプ）に使用できます。標準サイズ（13 cm x 8.3 cm）のものは、すべてのInvitrogenミディゲル（または他のミディゲルタイプ）、2枚のInvitrogenミニゲル（または他のミニゲルタイプ）、およびE-PAGE 48ゲルまたは96ゲルに使用できます。
Invitrogen Power Blotter Select転写スタックは、Power Blotterシステムを用いたタンパク質の転写に使用します。これらは使い捨て式の組み立て済みスタックであり、ポリアクリルアミドゲルからタンパク質をドライブロッティングするために、一体型の前処理されたPVDFまたはニトロセルロース転写メンブレンが付属しています。各Power Blotter Select転写スタックには、フィルターペーパー、メンブレン、および陽極と陰極用の適切なバッファーが含まれており、これを固体ゲルマトリックスに組み込むことで、タンパク質の迅速かつ信頼性の高い転写が可能になります。
Select stack PVDF membranes
PVDFメンブレン（孔径0.45 µm、低蛍光）は、ニトロセルロースよりも高い結合能を有しています。このメンブレンは、染色、免疫検出、蛍光などの一般的な検出メソッドに適合します。タンパク質は疎水性相互作用によりメンブレンに結合します。このメンブレンは、通常のPVDFメンブレンやニトロセルロースメンブレンよりもバックグラウンドレベルが低く、蛍光プロービングの感度が高くなっています。
Select stack Nitrocellulose membrane
スタックのニトロセルロースメンブレン（孔径0.2 µm）は、純粋なニトロセルロースを材質としており、高品質な転写を実現しています。このメンブレンは、染色、化学発光、蛍光などの一般的な検出メソッドに適合します。タンパク質は、疎水性相互作用と静電的相互作用によってメンブレンに結合します。タンパク質結合能は209 µg/cm2です。
Invitrogen Power Blotterプレカットメンブレンおよびフィルターは、Power Blotterシステムを用いたタンパク質の転写用に設計されています。プレカットされたメンブレンおよびフィルターには、20枚のポリフッ化ビニリデン（PVDF）またはニトロセルロースと、80枚の吸収性ブロッティングペーパー（厚さ0.85 mm）が付属します。Power BlotterプレカットメンブレンおよびフィルターとPower Blotter 1ステップ転写バッファーを組み合わせることで、高効率なタンパク質のセミドライ転写を10分未満で完了できます。
ウェスタンブロッティング用ろ紙は、ポリアクリルアミドゲル（SDS-PAGE）からPVDF、ニトロセルロースなどの膜にタンパク質をウェット式またはセミウェット式、パッシブまたは電気泳動的に転写するためのプレカットコットンシートです。ブロッティング用ペーパーは転写サンドイッチとカセットの重要なコンポーネントであり、これらは通常、さまざまな種類のタンパク質や核酸および、ゲルとメンブレン間の転写プロトコルに応じて組み立てる必要があります。高品質のウェスタンブロッティングフィルターペーパーには標準厚のものと極厚のものが用意されており、ミニゲルおよびミディゲルで使いやすいようにプレカットされています。ペーパーの厚さとサイズは、特定のゲルサイズ、デバイスプラットフォーム、カセットに適したものをお選びください。
ニトロセルロースメンブレンは、高いタンパク質結合性、さまざまな検出メソッドとの適合性、またタンパク質および糖タンパク質に対する固定化能力を備えており、タンパク質ブロッティングによく用いられるマトリックスです。タンパク質の結合は疎水性相互作用により起きると考えられ、高塩濃度と低メタノール濃度は電気泳動転写時のタンパク質、特に分子量の大きなタンパク質のメンブレンへの固定化を向上させます。ニトロセルロースメンブレンは、核酸の電気泳動転写での最適な選択肢ではありません。効率的な結合に必要な高塩濃度は、荷電した核酸フラグメントの一部またはすべてを溶出する効果が大きいためです。
| Membrane size | 0.2 µm | 0.45 µm | ||
| Membrane with filter papers | Membrane only | Membrane with filter papers | Membrane only | |
|---|---|---|---|---|
| Mini (8 cm x 8 cm) | PVDF/Filter Paper Sandwich, 0.2 µm pore size (Cat.No. LC2002) | Low-Fluorescence PVDF Transfer Membrane, 0.2 µm, 7 cm x 8.4 cm (Cat.No. 22860) | PVDF/Filter Paper Sandwich, 0.45 µm pore size, 8.3 cm x 7.3 cm (Cat.No. LC2005) | PVDF Transfer Membrane, 0.45 µm, 10 cm x 10 cm (Cat.No. 88585) |
| Midi (8 cm x 13 cm) | PVDF/Filter Paper Sandwich, 0.45 µm pore size, 8.5 cm x 13.5 cm (Cat.No. LC2007) | |||
| Roll | PVDF Transfer Membrane, 0.2 µm, 26.5 cm x 3.75 m (Cat.No. 88520) | PVDF Transfer Membrane, 0.45 µm, 26.5 cm x 3.75 m (Cat.No. 88518) | ||
PVDFメンブレンは、ウェスタンブロッティングアプリケーションをはじめ、少量（10pmoles程度）のタンパク質のアミノ酸分析、タンパク質配列の決定に最適です。また、PVDFメンブレンでは、感度の低下やバックグラウンドの増加を起こすことなく、使用、ストリッピング、および再プローブが行えます。
PVDFメンブレンは疎水性が高いため、転写バッファーに浸す前にメタノールまたはエタノールでプレウェットさせておく必要があります。PVDFメンブレンは、タンパク質や核酸に対する高い結合親和性を有しており、ウェスタン、サザン、ノーザン、ドットブロットなどのアプリケーションに使用されています。これらのアプリケーションでの結合は、主として双極子および疎水性の相互作用を介して起こります。PVDFメンブレンの吸着タンパク質の保持力は他の担体より優れていますが、これは高い疎水性に起因します。さらに、PVDはニトロセルロースほど脆弱ではありません。
iBlotおよびiBlot 2転写スタックは消耗品スタックであり、タンパク質のドライブロッティングに用いる一体型のPVDFまたはニトロセルロース転写メンブレンが装備されています。各転写スタックのゲルマトリックスには、銅でコートされた電極、および適切な陰極と陽極用のバッファーが含まれており、これらが信頼性に優れたタンパク質の迅速な転写を可能にします。
ニトロセルロースメンブレン
このスタックのニトロセルロースメンブレン（孔径0.2 µm）は、純粋なニトロセルロースを材質とし、高品質な転写を実現しています。このメンブレンは、染色、免疫検出、蛍光、放射性標識などの一般的に使用される検出メソッドに適合します。タンパク質は、疎水性相互作用と静電的相互作用によってメンブレンに結合します。タンパク質結合能は209 µg/cm2です。
PVDFメンブレン
このスタックのPVDFメンブレン（孔径0.2 µm、低蛍光）は、ニトロセルロースよりも高い結合能を有しています。PVDFメンブレンは事前に活性化されており、アルコールによる前処理不要ですぐに使用できます。このメンブレンは、染色、免疫検出、蛍光、放射性標識などの一般的に使用される検出メソッドに適合します。タンパク質は、疎水性相互作用によってメンブレンに結合します。タンパク質結合能は240 µg/cm2です。
転写スタックサイズ
ミニサイズ（8 cm x 8 cm）のものは、すべてのInvitrogenプレキャストおよびハンドキャストのミニゲル（またはその他のミニゲルタイプ）に使用できます。標準サイズ（13 cm x 8.3 cm）のものは、すべてのInvitrogenミディゲル（または他のミディゲルタイプ）、2枚のInvitrogenミニゲル（または他のミニゲルタイプ）、およびE-PAGE 48ゲルまたは96ゲルに使用できます。
Invitrogen Power Blotter Select転写スタックは、Power Blotterシステムを用いたタンパク質の転写に使用します。これらは使い捨て式の組み立て済みスタックであり、ポリアクリルアミドゲルからタンパク質をドライブロッティングするために、一体型の前処理されたPVDFまたはニトロセルロース転写メンブレンが付属しています。各Power Blotter Select転写スタックには、フィルターペーパー、メンブレン、および陽極と陰極用の適切なバッファーが含まれており、これを固体ゲルマトリックスに組み込むことで、タンパク質の迅速かつ信頼性の高い転写が可能になります。
Select stack PVDF membranes
PVDFメンブレン（孔径0.45 µm、低蛍光）は、ニトロセルロースよりも高い結合能を有しています。このメンブレンは、染色、免疫検出、蛍光などの一般的な検出メソッドに適合します。タンパク質は疎水性相互作用によりメンブレンに結合します。このメンブレンは、通常のPVDFメンブレンやニトロセルロースメンブレンよりもバックグラウンドレベルが低く、蛍光プロービングの感度が高くなっています。
Select stack Nitrocellulose membrane
スタックのニトロセルロースメンブレン（孔径0.2 µm）は、純粋なニトロセルロースを材質としており、高品質な転写を実現しています。このメンブレンは、染色、化学発光、蛍光などの一般的な検出メソッドに適合します。タンパク質は、疎水性相互作用と静電的相互作用によってメンブレンに結合します。タンパク質結合能は209 µg/cm2です。
Invitrogen Power Blotterプレカットメンブレンおよびフィルターは、Power Blotterシステムを用いたタンパク質の転写用に設計されています。プレカットされたメンブレンおよびフィルターには、20枚のポリフッ化ビニリデン（PVDF）またはニトロセルロースと、80枚の吸収性ブロッティングペーパー（厚さ0.85 mm）が付属します。Power BlotterプレカットメンブレンおよびフィルターとPower Blotter 1ステップ転写バッファーを組み合わせることで、高効率なタンパク質のセミドライ転写を10分未満で完了できます。
ウェスタンブロッティング用ろ紙は、ポリアクリルアミドゲル（SDS-PAGE）からPVDF、ニトロセルロースなどの膜にタンパク質をウェット式またはセミウェット式、パッシブまたは電気泳動的に転写するためのプレカットコットンシートです。ブロッティング用ペーパーは転写サンドイッチとカセットの重要なコンポーネントであり、これらは通常、さまざまな種類のタンパク質や核酸および、ゲルとメンブレン間の転写プロトコルに応じて組み立てる必要があります。高品質のウェスタンブロッティングフィルターペーパーには標準厚のものと極厚のものが用意されており、ミニゲルおよびミディゲルで使いやすいようにプレカットされています。ペーパーの厚さとサイズは、特定のゲルサイズ、デバイスプラットフォーム、カセットに適したものをお選びください。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.