アミノ酸は、ペプチドとタンパク質の基本単位となります。アミノ酸は必ずアミン基、カルボキシル基、側鎖などの共通要素を有していますが、側鎖を含む各種官能基に応じて、各アミノ酸に与えられる物性(タンパク質の形成および機能へ影響を及ぼす)は異なります。荷電、溶解性、pKaをはじめとした、この物性に関する理解を深めると、優れた合成収率および高純度に最適化したペプチド配列を設計しやすくなります。ペプチド配列を取り扱いやすいように、各アミノ酸は、指定された一文字コードを有しています。以下のリストには、20種類の標準アミノ酸の一文字コードおよび物性を記載しています。

アミノ酸の物性に関するリスト

アミノ酸コードハイドロパシー荷電pKa、NH2pKa、COOHpK(R)溶解度
アルギニンR親水性+9.092.1813.271.8
アスパラギンN親水性N8.82.02 2.4
アスパラギン酸D親水性-9.61.883.650.42
グルタミン酸E親水性-9.672.194.250.72
グルタミンQ親水性N9.132.17 2.6
リジンK親水性+10.288.92.2 
セリンS親水性N9.152.21 36.2
スレオニンT親水性N9.122.15 制限無し
システインC中程度N10.781.718.33制限無し
ヒスチジンH中程度+8.971.7864.19
メチオニンM中程度N9.212.28 5.14
アラニンA疎水性N9.872.35 15.8
バリンV疎水性N9.722.29 5.6
グリシンG疎水性N9.62.34 22.5
イソロイシンI疎水性N9.762.32 3.36
ロイシンL疎水性N9.62.36 2.37
フェニルアラニンF疎水性N9.242.58 2.7
プロラインP疎水性N10.61.99 1.54
トリプトファンW疎水性N9.392.38 1.06
チロシンY疎水性N9.112.210.10.038

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.