マイクロアレイの受託解析をこれからお考えの方向けに、当社(旧Affymetrix社)のマイクロアレイをお気軽にお試し頂ける有償サービスです。遺伝子発現の解析やmiRNA発現解析、SNPジェノタイピング解析など、目的に応じた様々なアレイ(Clariom、GeneChip、CytoScan等)をご用意しています。当社専門スタッフがご希望の解析内容をお伺いした後、お客様のTotal RNAやゲノムDNAをお預かりし、アレイのデータ取得を行います。
データ解析に当社の無償ソフトウェアTACやChASをご使用いただく場合は、データ解析のサポートも行います。

サービスの流れ

サービスの流れ

こんな方にオススメ

  • マイクロアレイの受託解析の利用を検討中
  • 本格的に解析する前に、どんな結果が出るのか見てみたい
  • データが出た後、解析ソフトウェアがちゃんと使えるのか心配
  • エキスパートによる実験や解析のノウハウが知りたい

発現解析アレイ

マイクロアレイ生物種検体数価格こんな方にオススメ
Clariom SHuman、Mouse、Rat4~1231万~ 遺伝子レベルの発現解析を行いたい
Clariom DHuman、Mouse、RatlncRNAを含めた全転写産物の網羅的な発現解析を行いたい
選択的スプライシングも確認したい
miRNA 4.0various (203 生物種)microRNA(miRNA)の網羅的な発現解析を行いたい

※解析費用はサンプル数によって異なります。詳細はお問い合わせください。

CNV(Copy Number Variation)解析アレイ

マイクロアレイ検体数価格こんな方にオススメ
CytoScan HD2~1240万~ コピー数解析を高い解像度で行いたい
CytoScan 750Kコピー数解析をお手軽に行いたい
OncoScan CNVがんのFFPEサンプルでコピー数解析を行いたい
OncoScan CNV PlusがんのFFPEサンプルで体細胞変異を含めたコピー数解析を行いたい

※解析費用はサンプル数によって異なります。詳細はお問い合わせください。

上記にない製品の解析をお考えの場合は、当社までお問い合わせください。
当社アレイラインアップは「マイクロアレイカタログ 2022 」をご覧ください。

発現解析アレイのデータは当社の無料ソフトウェアTranscriptome Analysis Console(TAC)、CNV解析アレイのデータは当社の無料ソフトウェアChAS(Chromosome Analysis Suite)で簡単に解析が行えます。本サービスにて当社ソフトウェアを用いた解析を行われる場合は、ソフトウェアを用いた解析の方法について、当社の専門スタッフが詳しくご説明いたします。

アレイソフトウェア推奨PC環境
発現解析アレイTAC Windows7以上、メモリ8GB以上
コピー数解析アレイChASWindows7以上、メモリ8GB以上

まずはお気軽にご相談ください。どんなお問い合わせにも専任のエキスパートが丁寧にお答え致します。

マイクロアレイお試し解析 お問い合わせ


マイクロアレイとは? 原理を簡単に確認しておこう

マイクロアレイの構造

マイクロアレイの構造

マイクロアレイ上には各DNAプローブが固定化されている小さな区切りが多数あり、この区切り一つ一つのことをプローブセルと呼んでいます。各プローブセルには同一のDNAプローブが多数固定化されており、それぞれのプローブセル上にあるDNAプローブが解析したい遺伝子に対応しています。
DNAマイクロアレイ上のプローブセルの数が多ければ多いほど多数の遺伝子やエクソンを解析できます。当社の発現解析マイクロアレイのうち、もっともプローブセルの数が多い製品はClariom Dで、その数は実に600万以上になります。

発現解析の原理

マイクロアレイ法による発現解析では、調製を行ったサンプルをマイクロアレイ上のプローブと結合(ハイブリダイゼーション)させ、洗浄染色を経て蛍光ラベル化し、その蛍光強度をスキャンしてデータ解析を行います。
サンプル中の発現量が多い転写産物はたくさんのプローブと結合しますので、蛍光強度が強くなります。逆にサンプル中の発現量が少ない転写産物は、蛍光強度が弱くなります。こうした各プローブセルごとの蛍光強度の強さを測定することで、サンプル中の各転写産物の発現量を解析できるのです。

発現解析の原理

TACを用いた解析の流れ

TACを用いた解析の流れ

マイクロアレイの遺伝子発現解析では、アレイの数値データを正規化を行った後、Quality Checkにてサンプル調製やハイブリが問題なく行われていたか、アウトライヤーとなるデータがないかなどの確認を行います。
その後、様々なグラフ(Scatter PlotやVolcano Plot)やヒートマップ解析、パスウェイ解析などでデータを確認し、発現差異のあった遺伝子の絞り込みを行うと言うのが一般的な流れです。

当社の無償ソフトウェアTACでは、Scatter Plot、Volcano Plotのグラフ作成や、ヒートマップ解析(階層的クラスタリング)、WEB上のWikipathwayと連動させたパスウェイ解析が簡単に行えます。そのほか、ベン図の作成、遺伝子リストのエクスポート、GO解析に必要なアノテーション情報やReal-time PCRを行うためのTaqman Probeのリンク情報を取得したり、更に選択的スプライシングの検出※を行えたりと、幅広い機能を備えています。
当社WEBよりClariom SやClariom DなどのTAC用サンプルデータのダウンロードができますので、使い勝手を知りたい方はぜひお気軽に使用を試してみてください。

※選択的スプライシングが行えるアレイ(Clariom Dなど)に限ります。

マイクロアレイの解析を初めて行われる方へ

当社では、オンラインでお客様のPCとお繋ぎして、専任のエキスパートが当社ソフトウェアの使い方をご説明する安心のサービスを行っております。もちろん、お試し解析をご注文いただかなくても、TACをお使いであればサポートさせて頂いております。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら »


事例

例)階層的クラスタリング
例)階層的クラスタリング

申し込みの背景
マイクロアレイ解析の経験がない

解決したい課題
確立した細胞株の遺伝子発現解析プロファイリング

概要
お客さまの所属研究室で確立した細胞株に関して遺伝子発現状況の変化を調べたいのだが、これまでにマイクロアレイ解析を実施した経験がないため、どのアレイを使用するべきかわからないといったことでご連絡をいただきました。まず、弊社担当者がお客さまに研究状況や解析の目的をヒアリングし、最適なマイクロアレイをご提案しました。その後、お預かりしたサンプルでマイクロアレイ解析を実施し、取得データを納品しました。また、弊社解析ソフトウエアの使用方法についてオンラインでご説明し、お客さまご自身で解析を実施できるようサポートさせていただきました。
お試し有償解析では専門のスタッフと相談するところから始められますので、マイクロアレイ解析が初めての方でも安心してご利用いただけます。マイクロアレイ解析を実施するか迷われている方は、お問い合わせください。

申し込みの背景
目的に合ったアレイを選びたい

解決したい課題
幹細胞の品質評価

概要
幹細胞の品質評価のため、Applied Biosystems™ KaryoStat™アレイによるCNV解析の導入を検討していただいておりました。しかし、CNV解析用アレイはデータ解像度によって製品展開が異なっているため、目的に応じてアレイをお選びいただく必要がございます。こちらのお客さまは、品質管理にどの程度の変異検出感度が必要か判断に迷っているとのことでご相談を受けました。そこで、お客さまのサンプルをお預かりし、ご検討いただいている製品ごとのデータを取得して実際のデータで比較していただきました。また、弊社解析ソフトウエアの使用方法についてオンラインでご説明し、製品導入後にお客さまご自身で解析を実施できるようサポートさせていただいております。
お試し有償解析では複数種のアレイで解析を実施することも可能です。どのマイクロアレイを利用するか迷われている方は、実際にデータを比較して確認してみましょう。


例)解像度の違いによる変異検出感度の差

例)ジェノタイピング解析
例)ジェノタイピング解析

申し込みの背景
期待しているデータが得られるのか不安がある

解決したい課題
プロジェクトでのGenotyping解析

概要
ある生物種のGenotyping解析に興味があるとのことで弊社マイクロアレイのご利用をご検討いただいておりました。ただ、プロジェクトへの導入にあたり期待しているデータが本当に得られるのか不安があるとご相談を受けました。そこで、お客さまのサンプルをお預かりしてご検討いただいているマイクロアレイで実際にGenotyping解析を実施し、解析結果をご確認いただきました。その結果、過去に実施したNGSのデータとも相関が取れたそうで、期待通りの使い方ができそうだ、とのうれしいお返事をいただきました。また、弊社解析ソフトウエアの使用感についても好感を持っていただき、プロジェクトでのご利用を前向きにご検討いただいております。
会社や研究室のプロジェクトで弊社のマイクロアレイ解析にご興味がある方は、お試し有償解析のご利用をぜひご検討ください。