LIVE/DEAD® Fixable Dead Cell StainsMolecular Probes®は、データの完全性を損なうことなしに測定データから死細胞を 排除することは重要です。Molecular Probes®のLIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stain Kitは、固定・透過処理後のサンプルにおける、細胞生存率の正確な評価ができるようデザインされています。

これらのフローサイトメトリーベース試薬には以下のツールが含まれています

  • 固定可能—固定後も染色結果が保持されるため、簡便な生死細胞判定と共に細胞内染色によるイムノフェノタイピングを行うことができます 
  • シンプル—ほぼ全ての染色およびフェノタイピングプロトコールに対応できます
  • 柔軟—全7色があり、UV、405、488、または633レーザーで使用できます

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LIVE/DEAD® Fixable
Dead Cell Stain Kit
励起波長
(nm)
蛍光波長
(nm)
カタログ番号
Blue Dead Cell StainUV450L23105
Violet Dead Cell Stain405440L34955
Aqua Dead Cell Stain405525L34957
Yellow Dead Cell Stain405570L34959
Green Dead Cell Stain488または532530L23101
Red Dead Cell Stain488または561615L23102
Far Red Dead Cell Stain633/635665L10120
Near-IR Dead Cell Stain633/635775L10119
Dead Cell Stain Sampler各種450–775L34960

How It Works

Molecular Probes®のLIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stain Kitは、反応性蛍光色素と細胞性タンパク質(アミン)との反応に基づいてます。

  • 生細胞—色素は細胞膜を透過することができないため、細胞表面タンパク質のみが色素と反応し弱く染色されます(図1)。
  • 死細胞—反応性色素は損傷膜を通過し、細胞内外両方のタンパク質と反応し、より強く染色されます(図1)。

生細胞群と死細胞群の蛍光強度差は、通常50倍を超えるため、細胞群を完全かつ同時に区別することが可能となります。

さらに、色素はタンパク質へ共有結合するため、一般に細胞内免疫表現型検査および病原体活性のための条件であるホルムアルデヒド固定処理後もサンプルの生死解析が可能です。

アッセイ原理

Live/Dead® Fixable Cell Stain Principle
図1LIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stain Kitの原理。 
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生細胞(上)では、細胞表面のみで蛍光色素との反応が起こるため、全体で弱い蛍光を発します。損傷膜を持つ死細胞(下)は表面と細胞内で反応し、明るい蛍光を発します。

主な利点

LIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stain Kitには、以下のような幅広い利点があります:

  • 固定後も信頼性の高い細胞生存率判定—ヨウ化プロピジウム(PI)などの一般的な核酸染色試薬は、洗浄後に細胞から滲出しやすく、固定を行うと全ての細胞が染まってしまいます。 LIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stain Kitでは、抗体または他試薬による染色前における細胞生存率の「スナップショット」が、染色プロセスおよびその後にも保持されます。
  • 正確な細胞内染色測定 誘発されたサイトカインおよび反応シグナルの検出は染色シグナルが低いため難題であり、試薬と死細胞の非特異的結合により複雑になっています。
  • 偽陽性死細胞の除去その他のメソッドでは、不特定に多数の試薬と結合する傾向があるため、しばしば偽陽性結果を得ることがります。しかしLIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stain Kitを使用すると、生細胞と死細胞の染色の対比は明白となります。
  • 柔軟な実験デザインが可能  4 つの主要レーザー用のマルチカラー色素により、フローサイトメトリーにおいて単色分析では一つのレーザーに対し一つのチャネルのみを使用するので、より一般的な試薬および多色実験用にその他のチャネルを残します。
Violet dead cell stain kit
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LIVE/DEAD® Fixable Violet Dead Cell Stain Kit を用いた生細胞のゲーティングにより、染色のアーティファクトを排除することが可能。散乱光(A)を使用した生細胞ゲーティングと、LIVE/DEAD® Fixable Violet 色素(B)を使用した生細胞ゲーティングの比較において、散乱光ゲーティングで生じる染色副産物が示されている。続けて行った解析において、LIVE/DEAD® Fixable Violet色素(D)を使用した場合には死細胞が排除されているのに対し、散乱光(C)を使用した後続の解析では多数の死細胞が確認された。( Elsevier社の許可を得て転載。 )(Amine reactive dyes: an effective tool to discriminate live and dead cells in polychromatic flow cytometry.Perfetto SP, et.al., J Immunol Methods 313:199(2006))。

コンベンセーションは必要ですか?

LIVE/DEAD® Fixable Dead Cell Stainを使用した実験におけるコンベンセーションの設定には、ArC™ Amine Reactive Compensation Bead Kitが最適なツールであると、多くの研究者が賛同しています。

製品名 サイズ カタログ番号
ArC™ Amine Reactive Compensation Bead Kit1キットA10346