レンチウイルスベクター生産

高効率でスケーラブルなソリューション

接着培養システムを利用する場合でも、浮遊培養での生産を利用する場合でも、ウイルス生産は実験全体においてコストを要する部分です。当社は、力価を最大化し、ウイルス生産のためのコスト効率の高いスケーラブルなソリューションをお客様にご利用いただくことを目標としています。

お客様のコマーシャルスケールでの成功を第一に考えており、細胞治療研究、遺伝子治療研究の最前線に立つための新たなソリューションを開発し続けています。

Request information Need GMP? お問い合わせください

 カタログをダウンロード


浮遊培養でのレンチウイルス生産に最適化

Gibco LV-MAX Lentiviral Production System

  • 高力価—1 x 108 TU/mL以上 (非濃縮LVVs-GFP)
  • スケーラブルな浮遊システム—96ディープウェルプレートから2 Lバイオリアクターまで対応
  • 無血清—動物由来成分と関連リスクを排除
  • アクティブなGMP開発プログラム
Gibco LV-MAX Lentiviral Production System

Gibco LV-MAX Lentiviral Production Systemは、化学的に定義された無血清環境下の浮遊培養でレンチウイルス生産を最大化するために必要な高品質な培地・細胞・試薬で構成された、初の最適化されたトータルシステムです。 

レンチウイルス生産向上のために最適化されたトータルシステム

LV-MAX Lentiviral Production Systemは、高効率でスケーラブルなレンチウイルスベクター生産システムです。LV-MAX Production Mediumを用いてHEK 293由来ウイルス生産細胞を高密度で浮遊培養する手法を採用しています。先進的な脂質ナノ粒子トランスフェクション試薬に、新しいレンチウイルス特異的エンハンサーおよびサプリメントを組み合わせ、最適なウイルス力価を実現します(図1)。すべての成分が相乗的に機能することで、従来のポリエチレンイミン(PEI)や血清ベースの培養システムと比較して、xeno-free条件下で優れた機能的なレンチウイルス粒子を生成します(図2)。これらのデータで注目される点は、レンチウイルスベクター(LVV)生産を最大化するために完全なシステムを利用することで、不完全または最適化されていないシステムを利用した場合と比べ、得られる力価にプラスの影響をもたらすことができるということです(図3)

クリックして画像を拡大

クリックして画像を拡大

図2.LV-MAXシステムによりウイルス力価が大幅に向上レンチウイルスは、LV-MAX Lentiviral Production Systemまたはその他のトランスフェクション試薬および細胞を用いて、30 mLシェーカーフラスコで生産しました。LV293 = Gibcoウイルス産生細胞(HEK 293由来浮遊細胞)、293F = Gibco FreeStyle 293-F細胞株、PEI = ポリエチレンイミン


コストを抑えてレンチウイルス生産を向上

LV-MAXシステムは、PEI媒介システムを用いた接着細胞での生産の最大15倍、浮遊細胞での生産の最大10倍のウイルスを得ることができ、PEIベースのレンチウイルス生産方法と比べ50%以上のコストを削減することができます。

図3.LV-MAX Lentiviral Production Systemの使用により、レンチウイルス力価が大幅に改善LV-MAX Lentiviral Production Systemを使用し浮遊細胞で生産させた未濾過レンチウイルスと、PEI媒介トランスフェクションによりレンチウイルスベクターを導入した接着性HEK 293T/FT細胞および浮遊性HEK293細胞で生産させたレンチウイルスを比較しました。レンチウイルス力価は、生産したウイルスをHT1080細胞に形質導入し、GFP陽性細胞を解析することにより測定しました。コスト削減結果も合わせて示しています。

あらゆるスケールでレンチウイルス生産が可能

LV-MAX Lentiviral Production Systemは、さまざまな浮遊培養容器での安定したレンチウイルス生産をサポートするためデザインされています。発見の早い段階でスループットを高めるため、また、無血清システムで高収量を維持しながらシームレスかつ効率的にスケールアップするため、必要に応じてスケールアップ、スケールダウンが可能です(図4)。スケールに関わらず、より確実に結果を得ることができます。

クリックして画像を拡大

図4.HEK 293由来浮遊細胞を使用した際のLV-MAX Lentiviral Production SystemのスケーラビリティLV-MAX Lentiviral Production Systemを用いて、96ディープウェルプレートから2 Lのバイオリアクターまでのさまざまな培養液量でレンチウイルスを生産させました。レンチウイルス力価は、生産したウイルスをHT1080細胞に形質導入し、GFP陽性細胞を解析することにより測定しました。その結果、異なる培養液量フォーマットにおいて同等の力価が測定されました。

 


接着培養で優れたレンチウイルスを生産するための先進的な脂質ナノ粒子テクノロジー

Invitrogen Lipofectamine 3000 Transfection Reagentは、レンチウイルスを生産するための、高効率でコスト効率の高いツールです。汎用性が高いこの試薬を使用することで、大きな遺伝子やパッケージングが難しい遺伝子でも高力価のウイルスを得ることができます。

Invitrogen Lipofectamine 3000 Reagent

  • 高力価— 大きな遺伝子またはパッケージングが難しい遺伝子も対象
  • 細胞に優しい—試薬濃度を低減でき、細胞生存率を向上
  • フレキシブル—既存プロトコルと互換性あり
  • コスト効率が高い—付属構成品の使用が少なく労力を低減
Invitrogen Lipofectamine 3000 reagent

Lipofectamine 3000 Reagent、Lipofectamine 2000 ReagentおよびPEIを用いた対照比較では、Lipofectamine 3000 reagentを用いたレンチウイルス生産が、その他のトランスフェクション試薬と比べて約5〜10倍高い収量が得られました(図5)。

クリックして画像を拡大

図5.Lipofectamine 3000 reagentを用いて接着細胞で生産させたレンチウイルス pLenti6.3/V5-GW/EmGFPおよびInvitrogenViraPower Lentiviral Packaging Mixを、Lipofectamine 3000 reagent、Lipofectamine 2000 reagentおよびPEIを使用し、6ウェル培養プレート上でHEK 293T/FT細胞に導入しました。レンチウイルス力価は、生産したウイルスをHT1080細胞に形質導入し、GFP陽性細胞を解析することにより測定しました。



サポート

サポートセンター

  • 哺乳類での発現をサポートするためのレンチウイルス遺伝子の導入
    対象タンパク質を発現させるため、レンチウイルスのコンストラクトを哺乳類細胞に導入する際のリソース、ヒント、コツ、トラブルシューティングに関するアドバイスを紹介しています。レンチウイルスコンストラクトの作製、レンチウイルスストックの作製、ウイルス力価の測定、トランスダクション、発現解析などワークフローの各ステップに関する詳細情報をご覧ください。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.