電子顕微鏡試料作製装置

Vitrobot システムを用いたクライオ EM 試料の作製

再現性のある生物学的試料を作製。


急速凍結とは非晶質固体を形成する手法で、試料の構造にほとんどまたはまったく悪影響を与えません。周囲の水分子に結晶化する時間を与えないように試料を急速に凍結する手法であり、細胞および構造生物学研究において非常に重要です。

急速凍結を成功させることは、単粒子解析法(SPA)クライオ電子線トモグラフィー(クライオ ET)およびマイクロ ED といった構造生物学的アプリケーションにおいて必要不可欠です。Thermo Scientific Vitrobot Mark IV システムは急速凍結の重要なパラメーターを一定に保ち、急速凍結ガラス化された粒子または細胞構成因子のイメージングに先立って試料の質を高めます。

Vitrobot システムは、細胞生物学や分子イメージングなど需要が高まりつつある科学的分野において、非常に有用な試料作製装置です。この装置は食品、工業、製薬およびナノテクノロジー分野など、分析対象の正確なコロイド構造を調べる必要があるアプリケーションに適しています。

Cryo TEM image of apoferritin protein complexes vitrified with the Vitrobot System.
Vitrobot システムで急速冷凍したアポフェリチンタンパク質複合体のクライオ TEM 画像。

主な特長

  • 水性懸濁液の再現性の高いガラス化を全自動で実施
  • 重要な工程パラメーターを精密に制御
  • 密閉環境チャンバー
  • 高いサンプルスループット
  • 柔軟で使いやすいユーザーインターフェース
  • 試料を半自動的にグリッドに取り付け

仕様

Style Sheet for Products Table Specifications
重量31 kg
寸法(長さ × 幅 × 高さ)413 mm x 20 mm x 890 mm
電源110 ~ 230 V
50 ~ 60 Hz
ヒューズ:4 AT(米国 110 V)
ヒューズ:2 AT(欧州 230 V)
電源ケーブル90 ~ 250 V

 

運転パラメーター
 
動作温度4 ~ 60 ℃(周囲温度 18 ~ 25 ℃)
 ペルチェ式冷却/加熱
 相対湿度 100%を維持
 超音波式加湿
Style Sheet for Techniques Only Tab

応用例

創薬

創薬

多くの主要な医薬品候補群について合理的薬物設計を行い、最高レベルの医薬品を開発する方法をご覧ください。

感染症研究

感染症研究

クライオ電子顕微鏡技術により、さまざまなスケールの3D生体構造が自然に近い状態で観察できるようになり、より迅速かつ効率的な医薬品開発を促進しています。

構造生物学研究

構造生物学研究

クライオ電子顕微鏡法により、巨大複合体や柔軟な分子種、膜タンパク質など、解析が困難な生体試料の構造を解析できます。

単粒子解析法

単粒子解析法(SPA)はクライオ電子顕微鏡法のひとつであり、原子分解能に近い構造解析が可能で、ダイナミックな生物学的プロセスおよび生体分子複合体/アセンブリの構造を明らかにします。

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クライオトモグラフィー

クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を用いれば、個々のタンパク質の構造情報と細胞内の空間的な位置関係の両方を明らかにできます。これはcryo-ET特有の機能であり、この機能により、cryo-ETは細胞生物学における大きな可能性を秘めています。Cryo-ETは光学顕微鏡法と、単粒子解析法などの原子レベルに近い分解能を達成する手法とを橋渡しする技術です。

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MicroED

MicroEDは低分子化合物や微小タンパク質の構造決定に使用されるすばらしい新手法です。この方法を用いれば、不均一な混合物であっても、個々のナノ結晶(200 nm未満の大きさ)から原子レベルの詳細情報が得られます。

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単粒子解析法

単粒子解析法(SPA)はクライオ電子顕微鏡法のひとつであり、原子分解能に近い構造解析が可能で、ダイナミックな生物学的プロセスおよび生体分子複合体/アセンブリの構造を明らかにします。

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クライオトモグラフィー

クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を用いれば、個々のタンパク質の構造情報と細胞内の空間的な位置関係の両方を明らかにできます。これはcryo-ET特有の機能であり、この機能により、cryo-ETは細胞生物学における大きな可能性を秘めています。Cryo-ETは光学顕微鏡法と、単粒子解析法などの原子レベルに近い分解能を達成する手法とを橋渡しする技術です。

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MicroED

MicroEDは低分子化合物や微小タンパク質の構造決定に使用されるすばらしい新手法です。この方法を用いれば、不均一な混合物であっても、個々のナノ結晶(200 nm未満の大きさ)から原子レベルの詳細情報が得られます。

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サンプル


タンパク質分析

クライオ電子顕微鏡法は原子レベルに近い分解能でタンパク質の3次元構造を明らかにします。クライオ電子顕微鏡法により、複合体や結晶化できない試料だけでなく、細胞が生きている状態での構造情報が得られます。

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バイオ医薬品研究

クライオ電子顕微鏡法で、構造解析による創薬が可能になります。クライオ電子顕微鏡法は原子レベルに近い分解能で、十分な含水状態における低分子およびタンパク質生物製剤の詳細を明らかにできるからです。

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ウイルス分析

クライオ電子顕微鏡は、原子レベルに近い分解能でウイルス粒子や抗原-抗体インターフェースの3次元構造を可視化できます。ある種のウイルスは対称性の高い構造を持つため、クライオ電子顕微鏡による解析に適しています。

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