Transcend LXマルチチャンネルUHPLCシステム

Thermo Scientific TranscendマルチチャンネルLX UHPLCシステムにより、LC-MSスループットを向上させ、早期に投資利益を得られます。こうしたUHPLCシステムの特長である独自のマルチチャンネルテクノロジーでは、単一の質量分析計に異なる最大4つのLCチャンネルを組み合わせることでスループットを向上させます。TranscendマルチチャンネルLX UHPLCシステムでは、かつてないレベルの簡便性とコスト効率がもたらされます。Thermo Scientific Aria MXソフトウェアは直感的に操作できるグラフィカルインターフェースを採用しているため、メソッド設定を容易にし、複数のメソッドを複数のチャンネルでスケージュール設定および管理するなど、システムのすべての面でスケジュール管理します。


特長

質量分析計の利用効率の向上

Transcendマルチチャンネルシステムには2つまたは4つのLCチャンネルがあり、これらは1台の質量分析計で同時かつ独立に稼働するため、2倍または4倍のスループットを得られます。1つのメソッドをすべてのチャンネルで実行、または各チャンネルを異なるメソッドで同時に実行できます。

サンプル容量の拡張

Thermo Scientific TriPlus RSIオートサンプラーにもう1つの冷却スタックを追加することにより、サンプル容量を96または384ウェルプレート6枚から12枚に拡張でき、スループットが向上します。Thermo Scientific Transcend VLX-2はサンプル容量の増加をもたらし、Thermo Scientific Vanquishチャージャーモジュールを使用することでその合計容量は最大約9,000サンプルに達します。同時に、バーコードリーダーを用いた完全な在庫管理が行えます。

スループットの向上

マルチチャンネル技術は、メソッドを新規に開発することなく1台の装置を使用してスループットを2~4倍に増大させ、ラボの生産性と収益生成を加速させます。

簡単なセットアップとシステム制御

Thermo Scientific Aria MXソフトウェアは、ポンプの動作、バルブの切り替え、クリーニング、およびグラジエントを管理し制御します。メソッドを迅速に開発し、サンプルをバッチで分析しながら、複数のLC-MSメソッドを複数のチャンネルで同時に管理できます。Aria MXソフトウェアは、Thermo Scientific XCaliburまたはTraceFinderソフトウェアに対応しています。


マルチチャンネルLC-MSの仕組み

当社のマルチチャンネルLCシステムは、LC-MS用に特別に設計されており、1台の質量分析計を使用して、同一または異なる2つのアプリケーションを実行できます。2つのチャンネルはLC-MS分析を交互に行い、質量分析計がアイドル状態にならないようにします。以下の図は、2つの異なるアプリケーションをTranscendマルチチャンネルLX UHPLCシステムで同時に実行した際のMSシグナルを示しています。

マルチチャンネルとインテリジェントスケジューリング機能を使用して、カラム再生中に2つ目の分析を実行することにより、MSの使用率を最大化します。


システムの仕様

以下の表は、標準的な設定におけるTranscendマルチチャンネルLX UHPLCシステムの仕様概要を示しています。すべての仕様が記載されているわけではありません。これらの仕様は、お客様のシステムコンポーネントによって異なる場合があります。システムコンポーネントの仕様書は、次のコンポーネント仕様でご確認ください。

カテゴリーTranscend(F/H)VLX-2 UHPLCシステムTranscendマルチチャンネルLX-2およびLX-4 UHPLCシステム
最大システム圧力1,000(F)または1,500 bar(H)1000 bar
流量範囲0~8 mL/min(F)または0~5 mL/min(H)0~8 mL/min
ポンプオプション(デフォルトのグラジエントディレイボリューム)

バイナリポンプF(35 µL)
バイナリポンプH(100 µL)

バイナリ(100 µL)
バイオコンパチブル対応
pH範囲2~12(塩化物濃度は最大1 mol/L)
システム設計モジュール方式
タッチスクリーンユーザーインターフェースディスプレイ対応(オプション)あり(システム構成による)なし
溶媒モニタリングシステム対応(オプション)なし
メソッド移管を簡素にする、カスタム可能なグラジエントディレイボリューム該当なし
注入精度を最大化し、カラム寿命を向上させるSmartInjectテクノロジーありなし
注入量範囲標準:0.01~25 µL
オプション:0.01~100 µL
標準:0.01~100 µL
オプション:最大10,000 µL
サンプル冷却あり

サンプル容量(標準)

標準的な外径12 mmのバイアル(≤ 1.5 mL)に基づく

各54バイアル(≤ 1.5 mL)4ラック、
他のラックフォーマットも利用可能+
外径22.5 mmバイアル(≦ 10 mL)12本を
カルーセル内に収容

6ラック、各ラックは54バイアルを収納
サンプラーの拡張(オプション)可能、Vanquishチャージャー使用あり、ドロワー使用による
カラムコンパートメント温度調整あり、5~120℃
非循環および強制対流
あり
オプションのスリーブヒーター

カラムコンパートメントプレヒーター

アクティブおよびパッシブ

該当なし
カラムコンパートメントポストカラムクーラーあり該当なし
対応検出器

質量分析計


コンポーネントの仕様

標準的なTranscendマルチチャンネルLX UHPLCシステムは、次のコンポーネントで構成されています。各コンポーネントの詳細は、関連する仕様書をダウンロードしてください。

  Transcend LX-2

Transcend LX-4

Transcend VLX-2

ポンプ

 

仕様書のダウンロード

2つのVanquishバイナリポンプF

4つのVanquishバイナリポンプF

2つのVanquishバイナリポンプFまたは2つのVanquishバイナリポンプH

オートサンプラー

 

Triplus RSIVanquishデュアルスプリットサンプラーFTまたはVanquishデュアルスプリットサンプラーHT

サンプル容量の拡張(オプション)

 

3または6ドロワーの冷却スタック
(オプション)

Vanquishチャージャー 

(オプション)

 

フローパスの切り替え

 

2バルブインターフェースモジュールVanquishカラムコンパートメントH

検出器

 

質量分析計1台

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研究用にのみ使用できます。診断目的での使用はできません。