コンパウンダーおよびエクストルーダーの機能

Thermo Scientificのコンパウンダーおよびエクストルーダーのバレルとスクリューは、プロセスの柔軟性を最大化するよう特別に設計されています。

セグメント化されたスクリュー設計は、搬送、混合、押出に関するさまざまなプロセス要件に適合します。

バレルは水平分割式で、取り外し可能なため、簡単にクリーニングやプロセスの点検を行うことができます。液体や固体の供給はオプションのバレルポートを利用できます。多数の温度ゾーン制御が可能で、あらゆる用途のプロセスに合わせて温度を調整することができます。

一般的に、エクストルーダーによる生産量は、エクストルーダーの比トルク（Nm/cm³）を増やすこと（つまりモーター出力の強化）によって拡大できます。この考えをR&Dおよびパイロットスケールに移行しようとすると、より大きな内径のスクリューが必要になるため、必然的にエクストルーダーのフリーボリュームは減少します。フリーボリュームはトルクの高さよりもはるかに重要であり、特に高トルクを謳う小型のエクストルーダーでは、材料を処理するための容量がほとんど残らなくなってしまいます。確実にすべての材料がエクストルーダー内に収まるようにするため、当社のエクストルーダーでは、フリーボリュームを高めるアプローチ（do/di = 1.73など）を採用し、適切な比トルクで必要なスループットを生成できるよう配慮されています。

生産レベルへのスケールアップを成功させるためには、小規模なラボスケールのエクストルーダーのプロセスを再現する必要があります。（スクリュー形状、プロセス長、比エネルギーが同等であること）。一般的にこれは、エクストルーダー内での材料の保持時間が同じであることも意味します。当社のエクストルーダーのスクリューの形状は、多様なラインナップのすべてで、同様のものが使用されています。これはラボプロセスを生産環境に移行する際に有用で、理論的なアプローチに従ってプロセスの再検討を回避することができます。

タッチスクリーン式の統合型マンマシンインターフェースを介して簡単に操作することができます。オーバービュー、セットアップ、パラメーターの画面間をすばやく切り替えることができ、取り付けられたフィーダーやダウンストリーム装置も操作可能です。ワンクリックで開くコンテキストメニューから、個々のパラメーターすべてを制御できます。ユーザーガイダンスの一貫性も確保されているため、操作の簡素化、学習時間の短縮がもたらされ、オペレーターのエラーも最小限に抑えられます。

Thermo Scientific Process 11は、新しいポリマー化合物の開発に費やされる時間と費用の削減に寄与します。16 mmのエクストルーダーと比較すると、使用する材料を67%削減でき、プロセスと最終製品の最適化においても有意義な結果をもたらします。迅速にプロセス条件へと到達でき、標準的な生産スケールのエクストルーダー（24 mm）との比較で約2倍の試験を実施できます。

Thermo Scientific HAAKE PolyLab OSシステムはモジュール方式トルクレオメーターとして構成することができ、計量、混合、押出混練を組み合わせることで、品質管理とR&Dのニーズに対応しています。駆動ユニットには交換可能な測定センサーを始め、ミキサー、一軸スクリューエクストルーダー、コニカル／パラレル二軸スクリューエクストルーダーなどを接続できます。

この装置では、材料特性の分析、生産プロセスのシミュレート、キャピラリーレオロジーを実行して、実際のプロセス条件下でのフロー特性を特定できます。