モジュール式トルクレオメーター

先端材料の開発および、ポリマー、セラミック、革新的材料の品質管理に適した柔軟なソリューション

絶えず変化する市場要求、製品開発、外部規制要件に対応するために混合および混練における特性評価が不可欠です。

 

複数の装置の機能(ミキシング、特性評価など)を単一のシステムに
統合することにより、大規模な生産プロセスをラボスケールで再現できます。これによりプロセス評価や新たな製剤開発時のスペース、材料、時間を節約できます。


トルクレオメーターとは

トルクレオメーターは高度にモジュール化された測定、混合、押出用のシステムで、材料開発、プロセス開発、品質管理に適しています。製品やプロセスの開発に用いられる、融解挙動、添加剤の影響、温度安定性、せん断安定性、溶融粘度など、プロセス関連の材料データを簡単に入手できます。


HAAKE PolyLabトルクレオメーターシステム

柔軟性に優れたHAAKE PolyLabトルクレオメーターは、さまざまな材料開発タスクを1台の装置でまかなうことを可能にし、時間と投資コストを節約します。交換可能なプロセスユニットは、短時間でドライブユニットや測定ユニットに取り付けることができます。また装置全体の制御は、直感的な操作のソフトウェアで行えます。

  • ベンチトップ型または可動式の床置型ドライブおよび測定ユニットから、ポリマー、セラミック、革新的材料の素材開発やQCなど、特定のアプリケーションニーズに応えるものを選択できます。
  • モジュール式のプラグアンドプレイコンセプトが採用されているため、バッチミキサー、一軸スクリューエクストルーダー、コニカル/パラレル二軸スクリューコンパウンダーなど、さまざまな加工デバイスを切り替えることができます。
  • ラボスケールの測定装置は必要なサンプルが少量なため、材料コストと時間を節約しつつ、より短時間でより多くのサンプル作成や特性評価を行うことが可能です。
  • レオロジー試験を、実際のプロセスに適した条件で実施できます。新規材料の混練後に若干のセットアップ変更をするだけで、同じ材料の特性の検査をすることができます。
  • 統一されたソフトウェアプラットフォームによってすべてのアプリケーションがカバーされるため、スムーズなオペレーションが可能です。
  • さまざまな生産プロセスをシミュレーションできる多様な後処理装置が用意されています。

HAAKE PolyLab RheoDriveシステム

HAAKE PolyLab RheoDriveシステムは装置の基本駆動ユニットであり、卓上または可動式の床置型が利用できます。これらには、トルクレオメーターの測定システムの駆動、および材料の加工や検査時のトルクのモニタリングに必要なすべての機能が含まれています。


HAAKE PolyLabトルクレオメーター用測定システム

HAAKE PolyLabのすべての測定システムには、RheoDriveシステムとの容易で迅速な接続を可能にするための「プラグアンドメジャー」機能および、専用の測定、制御、評価用テクノロジーが搭載されています。


HAAKE PolyLabシステム用測定ミキサー

HAAKE PolyLab Rheomixラボ用測定ミキサーは、材料のせん断エネルギーと温度に対する応答特性を評価して、それらの溶融、分解、可塑化、流動、硬化挙動を把握することができます。また、少量の新規材料をバッチ生産するために使用することもできます。


HAAKE PolyLabシステム用エクストルーダー

HAAKE PolyLab Rheomexラボ用エクストルーダーは、一軸、パラレル二軸スクリュー、コニカル二軸スクリューエクストルーダーとして利用できます。ポリマーの混練と加工に適しており、レオロジー特性評価での利用も可能です。

HAAKE PolyLabシステム用一軸スクリューエクストルーダー

さまざまな一軸スクリューが用意されており、ポリオレフィンから熱可塑性プラスチックやゴムまで、幅広いアプリケーションに使用できます。さまざまな前処理および後処理用アクセサリーを利用することで、キャストフィルム、ブローフィルム、ストランドライン、キャピラリーレオロジー測定などのアプリケーションに対応できます。

HAAKE PolyLabシステム用二軸スクリューエクストルーダー

ユニークなモジュール設計のHAAKE PolyLab二軸スクリューエクストルーダーは、ラボスケールのサイズでありながら、生産規模の同系機に匹敵する結果をもたらします。また、限られた時間と材料で結果を得ることが可能です。スプリット式バレル設計により、バレル上半分を持ち上げるだけで、簡単に配合状態の確認を行えます。さまざまな前処理および後処理用アクセサリーが用意されており、またパラレル二軸スクリュー用のセグメント式スクリュー設計により、新規製剤の混練を始め加工や特性評価に至るさまざまなR&Dプロセスで活用することができます。


HAAKE PolyLabトルクレオメーターによるレオロジー特性評価

HAAKE PolyLabシステムによるレオロジー試験は、プロセスに応じた条件下で実行することができます。検査する材料や必要なせん断速度の範囲に応じてさまざまなキャピラリーダイを利用できるため、信頼性の高いレオロジー挙動の特定が可能です。レオロジーの特性評価は製品の製造装置やツールの設計だけでなく、最終製品の最適化においても最重要事項となります。


通常、ポリマー材料やセラミックマスの流体などは、本来の純粋な物質のまま最終製品に加工されることはありません。多くの場合、オリジナルの素材に対して、加工添加物、顔料、充填剤、改質剤が加えられ、最終製品として望ましい特性が付与されます。ポリマーの流動特性には、これらの添加物以外にも、分子量や分布が大きく影響します。

一般的な検査では次のような特性評価を行います。

  • さまざまな加工パラメーター、温度、せん断速度における流量特性
  • 機能性添加剤と加工添加剤が粘度に及ぼす影響

HAAKE PolySoftソフトウェア

HAAKE PolySoftソフトウェアでは、正しいシステム設定によるQCのガイドが提供されており、ボタンを1回押すだけで、事前にプログラムされたメソッドにアクセスできます。このシステムソフトウェアは多言語での利用が可能で、複数の国にまたがる業務やプロセスに対処できます。また、ユーザーは1つのソフトウェアシステムを学習するだけでさまざまな機能を実行できるため、時間の節約と操作ミスの削減ももたらされます。


HAAKE PolyLabシステムの選択ガイド

  HAAKE PolyLab QCシステムHAAKE PolyLab OSシステム
 
設置面積小型ベンチトップ床置型、可動式
最大トルク270 Nm300 Nm(RD7)または400 Nm(RD16)
各種測定システムとの柔軟な接続
ミキサー約60 ccm、300 ccm約60 ccm、300 ccm
一軸スクリューエクストルーダーL:D 19:25各種のL:D比
二軸スクリューエクストルーダーコニカルスクリューのみコニカルおよびパラレルスクリューとセグメント化されたスクリュー設計
キャピラリーレオメトリーロッド、スリット(バランスあり)ロッド、スリット(バランス、溶解ポンプあり)
混錬押出後のシステム各種のダイ、ウォーターバス、ペレタイザー、さまざまなテイクオフシステム各種のダイ、ウォーターバス、ペレタイザー、さまざまなテイクオフシステム
使用例
ミキサー試験PVC、ゴムに最適
フィルター試験
後処理アプリケーションの例キャストフィルム、インフレーションフィルム、ストランドライン、キャピラリーレオロジーキャストフィルム、インフレーションフィルム、ストランドライン、キャピラリーレオロジー
エンジニアリングポリマーおよび高温ポリマーの材料の混練不可
キャピラリーレオロジー可、特にPVCの場合ギアポンプを用いたパラレル二軸スクリューエクストルーダーによる自動レオロジー分析
伝導度測定
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エクストルーダーについて学べるe-learning

製薬、食品、ポリマーなどの分野におけるエクストルーダーのアプリケーションや、当社エクストルーダーの特長など幅広い内容のオンデマンド・コンテンツを日本語版にて用意しております。ぜひご視聴ください。