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リアルタイムPCRシステム トラブルシューティング集ダウンロード
S 字状の増幅曲線
増幅曲線が S 字状に見える場合、次のいずれかの問題である可能性が高くなります:
最終サイクルのベースライン設定が低すぎると、一部あるいはすべてのサンプルからバックグラウンドシグナルが十分に差し引かれません。その結果、影響を受けた曲線の精度が低下します。また、影響を受けたサンプルの増幅曲線は S 字状になる可能性があります。
データの解析に Manual Baseline を選択した場合、上のベースラインはもっとも早い CT値を示すサンプルに合わせて設定される必要があります。この場合、増幅曲線がランの後期で立ち上がるサンプルは、バックグラウンドシグナルが十分に差し引かれない可能性があります。
すべての Applied Biosystems リアルタイム PCR 機器の Manual Baseline End Cycle の初期値は15に設定されています。サイクル15以降に増幅曲線が顕著に立ち上がるサンプルがランに含まれており、上のベースライン設定が調整されていない場合は、差し引かれるバックグラウンドシグナルの量が不十分となります。
Auto Baseline 設定で解析することで、Auto 機能によりサンプルごとに最適な量のバックグラウンドシグナルが差し引かれるため、上述の2つのケースの問題は通常解決されます。
PCR の初期サイクルにおいて、プレート上の1つあるいは複数のサンプルの蛍光ノイズが非常に高い場合、それらのサンプルの増幅曲線は不規則な形状 (通常 S 字状) となる可能性があります。まれではありますが、この現象は Auto Baseline 解析機能を使用したときに見られます。
高い蛍光ノイズは、以下の2つのいずれかの要因によって引き起こされる可能性があります:
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.