Superior cDNA synthesis with SuperScript IV Reverse Transcriptase

SuperScript IV Reverse Transcriptaseによる迅速で優れたcDNA合成

逆転写酵素(RT)のInvitrogen SuperScript製品ラインは、多くのアプリケーションにおけるcDNA合成用として最も広く使用され、高頻度で文献引用されているRTです。Invitrogen Superscript IV RTは最新の製品で、非常に難しいRNAサンプルであっても、優れたcDNA合成性能を得られるようにデザインされています。

4つの理由で優れているSuperScript IV RTがあれば、2番目の製品で満足すべきではありません

  • 高効率–最高 100 倍高いcDNA収量
  • 高感度–RT-qPCRで8サイクル早い増幅(Ct 値低下)
  • 高堅牢性–分解されたサンプルや反応阻害物質を含むRNAサンプルでも転写可能
  • 超高速–逆転写反応は10分

ウイルス研究に、SuperScript IV RT製品の信頼性と性能が役立ちます:

ウイルス
  • 少量のRNAインプット(トータルRNA 0.01 pgまで)でも検出する優れた感度
  • RT反応時間は10分で、他社キットよりも迅速に結果を確認可能
  • 難易度の高い生物学的サンプルですか?汚染阻害物質に対する非常に高い耐性

Xie X, Muruato A, Lokugamage KG, et al.(2020) An Infectious cDNA Clone of SARS-CoV-2.Cell Host Microbe S1931-3128(20)30231-6.のSARS-CoV-2研究でSuperScript IV酵素がどのように使用されたかをご参照ください。

NEW  シングルセルおよび低RNAインプット研究用SuperScript IV Single Cell/Low-Input cDNA PreAmpキット

このキットは、インタクトなシングルセルまたはわずかな量のRNAインプットから細胞溶解、逆転写、および前増幅を行うために必要なすべての試薬を提供します。SuperScript IV RTおよびPlatinum SuperFi酵素とテンプレート切り替え技術の優れた組み合わせにより、高品質の完全長cDNAを高収量、高感度、および高精度で調製できます。 

  • 合理化されたワークフロー&時間短縮:1 チューブのプロトコルで、溶解時間と逆転写時間を短縮
  • 優れた感度:シングルセルやわずか2 pgのトータルRNAから少量ターゲットを容易に検出
  • 高品質cDNA:均一なカバレッジにより、完全長転写物の情報を取得可能
  • ユニバーサルな増幅:NGSまたはqPCR解析に対応したグローバルな事前増幅

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研究者のコメント

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SuperScript IV Reverse Transcriptase製品のご注文

SuperScript IV RTには複数のフォーマットがあります。ファーストストランド合成システムには、cDNA合成反応に必要なすべての試薬が含まれ、反応条件を最大限に最適化するために別々のチューブに入れられています。マスターミックスのフォーマットでは、効率を向上させ、RT-qPCR アプリケーションにおける変動を低減させるために、cDNA合成反応の成分がプレミックスされています。ワンステップフォーマットにSuperScript IV RTをPlatinum SuperFi DNA Polymerase と組み合わせており、ワンステップRT-PCRアプリケーションをサポートします。

製品フォーマット注文
SuperScript IV Reverse Transcriptase
SuperScript IV Reverse Transcriptase
スタンドアローン酵素今すぐ注文
SuperScript IV First-Strand Synthesis System
SuperScript IV First-Strand Synthesis System
cDNA合成キット今すぐ注文
SuperScript IV VILO Master Mix
SuperScript IV VILO Master Mix
2ステップRT-qPCR用cDNA合成マスターミックス今すぐ注文
SuperScript IV One-Step RT-PCR System
SuperScript IV One-Step RT-PCR System
ワンステップRT-PCR用システム今すぐ注文
SuperScript IV CellsDirect cDNA合成キット
SuperScript IV CellsDirect cDNA Synthesis Kit
RT-PCRまたはRT-qPCR用のダイレクトRT今すぐ注文
SuperScript IV Single Cell/Low-Input cDNA PreAmpキット

SuperScript IV Single Cell/Low-input cDNA preamp Kit for cDNA Pre-Amplification
 
cDNA前増幅用キット今すぐ注文

SuperScript IV Reverse Transcriptaseの利点

少量のRNAや分解されたRNAからも効率的な逆転写反応が可能

効率的なRTは、少量であったり分解しているなど、非常に難しいRNAサンプルでも逆転写します。SuperScript IV RTは非常に堅牢かつ効率的で、他のRT製品と比較して、分解したRNAから100倍高いcDNA収量を提供できます(図1)。SuperScript IV RTは、あらゆるタイプのRNAを用いたcDNA合成に最適で、分解したRNAや限られた量のRNAに対するユニークなソリューションです。

High efficiency with degraded RNA
図1.分解したRNAを使用した場合の高い効率。ヒト細胞および植物組織からの分解されたRNA(RIN 1 – 3)のRT-qPCRは、さまざまなRTおよびApplied Biosystems TaqManアッセイで実施しました。Delta Ct値(ΔCt = Ct – Ct SuperScript IV)は、SuperScript IV RTがSuperScript III and other RTよりも最大で100倍高いcDNA収量と低いCT値を提供したことを示しています。

扱いにくい分解されたRNAを用いた、感度が高く再現性のあるcDNA合成

cDNAベースの実験において優れた信頼性を実現するためには、感度が高く変動の少ない反応が求められます。例として、分解された RNA を3種類のインプット量で用い、各種 RT 酵素による RT-qPCR 反応をトリプリケートで実施しました(図2)。この結果は、 SuperScript IV RTは、他社RT製品と比較して、もっとも低いCt 値(8サイクル早い増幅)および最も低い標準偏差を示しています。これにより、SuperScript IV RTは優れた反応感度および再現性を提供し、もっとも信頼性の高い結果が得られることが確認されました。

Sensitivity and variability of SuperScript IV RT and RTs from other suppliers with degraded plant RNA
 クリックして拡大図2.分解したRNAサンプルからの感度が高く、再現性のあるcDNA合成分解したArabidopsis total RNA(RIN:1~3)を鋳型とし、20 µLのSuperScript IV RT反応液にランダムヘキサマーを加え、製品プロトコールに従い逆転写反応を行いました。他社RT製品については、製造元の推奨プロトコールに従いました。各RT酵素について、3種類のRNAインプット量で逆転写反応を行いました(各RT反応につきn=3)。各逆転写反応で得られたcDNA産物の10%を、2つのターゲット(Gln synthetaseおよびWRKY TF 70用にTaqManアッセイに添加しました。各逆転写反応に対してqPCR反応を3回行い、各RNAインプットの平均Ct値をプロットしました(各インプットRNAに対する9つのCt値からの標準偏差)。

反応阻害物質存在下でも逆転写反応が可能

RNAサンプル中には通常多くの反応阻害成分が含まれ、精製工程を入れたとしても存在します。これらの化合物は、cDNA合成に干渉し、RT-PCRやRT-qPCRの結果に偽陰性を生じさせ、実験系に誤解釈を招く可能性があります。想定されるRT阻害物質は、RNA 抽出工程で使用された試薬や、生物サンプル由来の共精製された夾雑物です(表1)。SuperScript IV RTはInvitrogen SuperScript IIIや他社RT製品に比べ、夾雑阻害物質に対して顕著な耐性を示します(図3)。

表1.一般的なcDNA合成阻害物質およびその由来

阻害物質電子線源
エタノール/イソプロパノール、塩、フェノール/クロロホルム、界面活性剤サンプル調製
ヘマチン、胆汁酸塩血液、糞便
フミン酸、ポリフェノール、多糖類土壌、植物
ホルマリン、パラフィンFFPE
Resistance to inhibitors
図3.生物サンプルやサンプル調製液由来の阻害物質の存在下でのcDNA合成において高い性能を発揮0.5~10 kb RNA ladderを鋳型とし、10 µLのSuperScript IV RT反応液にoligo(dT)20プライマーを加え、製品プロトコールに従って逆転写反応を行いました。他社RT製品は製造元の推奨プロトコールに従いました。阻害物質は、プライマーのアニーリングおよびRT反応ミックス添加前にRNAサンプルに添加しました。一本鎖cDNAはアルカリゲル電気泳動で分離後、Invitrogen SYBR Gold Nucleic Acid Gel Stainを使用してcDNAを染色しました。すべてのRNAは水酸化ナトリウムで加水分解し、cDNAのみを可視化しました。

わずか10分で高収量のcDNAを合成

SuperScript IV RTは、DNA鎖伸長能(processivity)が高く、cDNA合成を迅速に進めることによって長い完全長のcDNA断片を生じます。図4は、SuperScript IV RTではわずか10分で最大9 kbのcDNAが合成されるのに対し、ほとんどの他社RT製品では同じ時間で1.5~3 kbかそれ以下しか合成されないことを示しています。

迅速なcDNA合成能

 

図4.迅速なcDNA合成能  Invitrogen Millennium RNA Markerを鋳型とし、10 μLのSuperScript IV RT 反応液にoligo(dT)プライマーを加え、製品プロトコールに従って逆転写反応を行いました。もしくは、RTとして他の製品を用いて、反応時間を10分とした以外は各製造元の推奨プロトコルに従い実施しました。一本鎖cDNAはアルカリゲル電気泳動で分離後、SYBR Gold Nucleic Acid Gel Stainを使用してcDNAを染色しました。全ての RNA は水酸化ナトリウムで加水分解し、cDNA のみを可視化しました。

高い耐温性でGDリッチなテンプレートにも対応

RNAの二次構造、特にGCリッチなテンプレートは、とりわけ低温度(42℃以下)で反応が実施された際、cDNA合成を妨げる要因となります。SuperScript IV RT は、より高い温度でも作用するため 50°C 以上での反応に使用可能で、高度な二次構造を有する RNA も確実に逆転写します((図5)。

高い耐温性のSuperScript IV RT

図5.高い耐温性のSuperScript IV RT0.5~10 kb RNA Ladderを鋳型とし、10 μLのSuperScript IV RT反応液にoligo(dT)20プライマーを加え、反応温度を50~65℃とした以外は製品プロトコールに従い逆転写反応を行いました。一本鎖cDNAはアルカリゲル電気泳動で分離後、SYBR Gold Nucleic Acid Gel Stainを使用してcDNAを染色しました。全てのRNAは水酸化ナトリウムで加水分解し、cDNAのみを可視化しました。各cDNAバンドをTotalLabソフトウェアで測定し、各反応温度におけるバンド量を合計しました。各反応温度での総量と50℃での総量の比から活性度(%)を計算しました。

少量のRNAや分解されたRNAからも効率的な逆転写反応が可能

効率的なRTは、少量であったり分解しているなど、非常に難しいRNAサンプルでも逆転写します。SuperScript IV RTは非常に堅牢かつ効率的で、他のRT製品と比較して、分解したRNAから100倍高いcDNA収量を提供できます(図1)。SuperScript IV RTは、あらゆるタイプのRNAを用いたcDNA合成に最適で、分解したRNAや限られた量のRNAに対するユニークなソリューションです。

High efficiency with degraded RNA
図1.分解したRNAを使用した場合の高い効率。ヒト細胞および植物組織からの分解されたRNA(RIN 1 – 3)のRT-qPCRは、さまざまなRTおよびApplied Biosystems TaqManアッセイで実施しました。Delta Ct値(ΔCt = Ct – Ct SuperScript IV)は、SuperScript IV RTがSuperScript III and other RTよりも最大で100倍高いcDNA収量と低いCT値を提供したことを示しています。

扱いにくい分解されたRNAを用いた、感度が高く再現性のあるcDNA合成

cDNAベースの実験において優れた信頼性を実現するためには、感度が高く変動の少ない反応が求められます。例として、分解された RNA を3種類のインプット量で用い、各種 RT 酵素による RT-qPCR 反応をトリプリケートで実施しました(図2)。この結果は、 SuperScript IV RTは、他社RT製品と比較して、もっとも低いCt 値(8サイクル早い増幅)および最も低い標準偏差を示しています。これにより、SuperScript IV RTは優れた反応感度および再現性を提供し、もっとも信頼性の高い結果が得られることが確認されました。

Sensitivity and variability of SuperScript IV RT and RTs from other suppliers with degraded plant RNA
 クリックして拡大図2.分解したRNAサンプルからの感度が高く、再現性のあるcDNA合成分解したArabidopsis total RNA(RIN:1~3)を鋳型とし、20 µLのSuperScript IV RT反応液にランダムヘキサマーを加え、製品プロトコールに従い逆転写反応を行いました。他社RT製品については、製造元の推奨プロトコールに従いました。各RT酵素について、3種類のRNAインプット量で逆転写反応を行いました(各RT反応につきn=3)。各逆転写反応で得られたcDNA産物の10%を、2つのターゲット(Gln synthetaseおよびWRKY TF 70用にTaqManアッセイに添加しました。各逆転写反応に対してqPCR反応を3回行い、各RNAインプットの平均Ct値をプロットしました(各インプットRNAに対する9つのCt値からの標準偏差)。

反応阻害物質存在下でも逆転写反応が可能

RNAサンプル中には通常多くの反応阻害成分が含まれ、精製工程を入れたとしても存在します。これらの化合物は、cDNA合成に干渉し、RT-PCRやRT-qPCRの結果に偽陰性を生じさせ、実験系に誤解釈を招く可能性があります。想定されるRT阻害物質は、RNA 抽出工程で使用された試薬や、生物サンプル由来の共精製された夾雑物です(表1)。SuperScript IV RTはInvitrogen SuperScript IIIや他社RT製品に比べ、夾雑阻害物質に対して顕著な耐性を示します(図3)。

表1.一般的なcDNA合成阻害物質およびその由来

阻害物質電子線源
エタノール/イソプロパノール、塩、フェノール/クロロホルム、界面活性剤サンプル調製
ヘマチン、胆汁酸塩血液、糞便
フミン酸、ポリフェノール、多糖類土壌、植物
ホルマリン、パラフィンFFPE
Resistance to inhibitors
図3.生物サンプルやサンプル調製液由来の阻害物質の存在下でのcDNA合成において高い性能を発揮0.5~10 kb RNA ladderを鋳型とし、10 µLのSuperScript IV RT反応液にoligo(dT)20プライマーを加え、製品プロトコールに従って逆転写反応を行いました。他社RT製品は製造元の推奨プロトコールに従いました。阻害物質は、プライマーのアニーリングおよびRT反応ミックス添加前にRNAサンプルに添加しました。一本鎖cDNAはアルカリゲル電気泳動で分離後、Invitrogen SYBR Gold Nucleic Acid Gel Stainを使用してcDNAを染色しました。すべてのRNAは水酸化ナトリウムで加水分解し、cDNAのみを可視化しました。

わずか10分で高収量のcDNAを合成

SuperScript IV RTは、DNA鎖伸長能(processivity)が高く、cDNA合成を迅速に進めることによって長い完全長のcDNA断片を生じます。図4は、SuperScript IV RTではわずか10分で最大9 kbのcDNAが合成されるのに対し、ほとんどの他社RT製品では同じ時間で1.5~3 kbかそれ以下しか合成されないことを示しています。

迅速なcDNA合成能

 

図4.迅速なcDNA合成能  Invitrogen Millennium RNA Markerを鋳型とし、10 μLのSuperScript IV RT 反応液にoligo(dT)プライマーを加え、製品プロトコールに従って逆転写反応を行いました。もしくは、RTとして他の製品を用いて、反応時間を10分とした以外は各製造元の推奨プロトコルに従い実施しました。一本鎖cDNAはアルカリゲル電気泳動で分離後、SYBR Gold Nucleic Acid Gel Stainを使用してcDNAを染色しました。全ての RNA は水酸化ナトリウムで加水分解し、cDNA のみを可視化しました。

高い耐温性でGDリッチなテンプレートにも対応

RNAの二次構造、特にGCリッチなテンプレートは、とりわけ低温度(42℃以下)で反応が実施された際、cDNA合成を妨げる要因となります。SuperScript IV RT は、より高い温度でも作用するため 50°C 以上での反応に使用可能で、高度な二次構造を有する RNA も確実に逆転写します((図5)。

高い耐温性のSuperScript IV RT

図5.高い耐温性のSuperScript IV RT0.5~10 kb RNA Ladderを鋳型とし、10 μLのSuperScript IV RT反応液にoligo(dT)20プライマーを加え、反応温度を50~65℃とした以外は製品プロトコールに従い逆転写反応を行いました。一本鎖cDNAはアルカリゲル電気泳動で分離後、SYBR Gold Nucleic Acid Gel Stainを使用してcDNAを染色しました。全てのRNAは水酸化ナトリウムで加水分解し、cDNAのみを可視化しました。各cDNAバンドをTotalLabソフトウェアで測定し、各反応温度におけるバンド量を合計しました。各反応温度での総量と50℃での総量の比から活性度(%)を計算しました。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.