CDR3 領域をコードする配列は非常に多様であり、あらゆる T 細胞クロノタイプに固有のものです。そのため、免疫レパートリーシーケンスでは、CDR3 配列を用いて T 細胞クロノタイプを特定します。  Oncomine TCR Beta-SR Assay では CDR3 領域をターゲットとしているため、このような解析が可能となります。

免疫レパートリーを解析し、T 細胞受容体(TCR)再構成の多様性を理解することは、がん免疫研究にとって大きな前進となります。Oncomine TCR Beta-LR Assay では相補性決定領域(CDR)1、2、3 を解析対象とし、Oncomine TCR Beta-SR Assay では、CDR3 を短いアンプリコン TCR シーケンスで特異的に解析し、免疫状態を明らかにします。

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作製および機能

T 細胞受容体のベータ鎖をゲノム DNA または RNA で配列決定—FFPE サンプル由来の 100 ng DNA または 50 ng RNA で腫瘍微小環境を調べます

注目の e-learning シリーズ:免疫療法の進歩


Oncomine TCR Beta-SR Assay の性能

図 1.三つの異なる FFPE 組織の試験。(A) 扁桃腺 RNA、高T 細胞含有量 (B) 胸腺 RNA、中程度の T 細胞含有量 (C) 脾臓 RNA、低T 細胞含有量。各組織の T 細胞含有量は、すべての T 細胞に共通の遺伝子を精査する qPCR アッセイを用いて、前もって実測されました。TCR ベータアッセイのシーケンスデータは、前もってこの qPCR アッセイで測定されたものと一致しています。


Oncomine TCR Beta-SR Assay DNA & RNA ワークフロー
DNA extraction
  • FFPE 組織
  • 新鮮凍結(FF)組織
  • 選別された T 細胞
  • PBMC/全血
  • cfDNA
Ion Ampliseq
  • DNA サンプル調製では、ライブラリ作製に 100 ng ~ 1 μg の DNA インプット量が必要です
  • RNA サンプル調製では、ライブラリ作製に 50 ng ~ 1 μg の RNA インプット量が必要です
ion torrent ngs
  • Ion GeneStudio S5 システムと Ion 540 チップまたは Ion 550 チップを使用したシーケンス
Data analysis
  • Ion Reporter Software 5.10 以上を使用しダウンストリームデータ解析を実施
DNA extraction
  • FFPE 組織
  • 新鮮凍結(FF)組織
  • 選別された T 細胞
  • PBMC/全血
  • cfDNA
Ion Ampliseq
  • DNA サンプル調製では、ライブラリ作製に 100 ng ~ 1 μg の DNA インプット量が必要です
  • RNA サンプル調製では、ライブラリ作製に 50 ng ~ 1 μg の RNA インプット量が必要です
ion torrent ngs
  • Ion GeneStudio S5 システムと Ion 540 チップまたは Ion 550 チップを使用したシーケンス
Data analysis
  • Ion Reporter Software 5.10 以上を使用しダウンストリームデータ解析を実施

サンプル採取からレポートまで—わずか 2 日間
データセキュリティー

データセキュリティー—データの完全な管理(サービスモデルや追加料金はありません)、解析の完全な透明性、データ取得後のTCR 配列の所有権を保持

精度

精度—DNA または RNA のいずれかを出発材料とし、Ion GeneStudio S5 システムを用いることで生産的な再配置が行われたTCR ベータ鎖のクローン性を調べることができます

少量のインプット

低インプット量—サンプルによる制約やアプリケーションの設定に応じて、幅広いインプット量(50 ng ~ 1 μg)で Ion AmpliSeq によるライブラリ作製

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.