クライオ電子線トモグラフィーは、さまざまな角度から得た一連の 2 次元画像を、逆投影法により再構成することで、生体試料の 3 次元構造を生成します。Thermo Scientific トモグラフィー 4 ソフトウェアにより、高品質の試料データを容易かつ効果的に補正し、信頼性の高い再構成を行えます。

トモグラフィー 4 ソフトウェアを使用すれば、主要なワークフロー要素の自動化によりデータ取得プロセスが単純化されるとともに、実験中にオンザフライで再構成が行えます。そのため、再構成された部分を確認しながら実験を進めることができます。こうした機能向上により、スループットおよび再構成品質が改善されたため、必要な情報をより迅速かつ容易に得られます。

電子顕微鏡ソフトウェア

トモグラフィー 4 ソフトウェアを用いた 3 次元 TEM 再構成

材料や生体試料の構造解析用 3 次元トモグラフィーソリューション。


主な特長

  • オンザフライの再構成アルゴリズム ー 画像取得中の品質保証で、より高い収量とデータ取得時間短縮を実現します。
  • 低用量試料のグラフィカルセットアップが簡単単一取得モードだけでなく、バッチモードでも試料へのダメージを最小化します。
  • ライフサイエンスおよび材料科学のアプリケーションで、複数のシグナルを全自動 TEM および STEM により取得します。
  • バッチセットアップのためのわかりやすいナビゲーションにより、自動データ取得のポジションをすべて指定できます。
  • グリッド図の取得により、試料の全体像が得られ、迅速なナビゲーションができます。
  • ワンタイムキャリブレーション – トモグラフィーと Thermo Scientific EPU ソフトウェア間の共通のキャリブレーションにより、簡単で時間効率のよい運転が可能です。
  • Thermo Scientific Inspect 3D ソフトウェア、EPU ソフトウェアおよびスクリプト付きのオーダーメイドのデータ解析により、データ取得から構造決定までの簡便なワークフローを実現します。
Illustration of tomography reconstruction from 2D images to 3D structure.
トモグラフィー実験で異なる傾斜角度で撮影された個々の2 次元画像の逆投影法(左)と、最終再構築物(右)。画像はドイツの MPI Martinsried により提供。

仕様

Style Sheet for Products Table Specifications
パッケージ

新機種

1050133 TEM トモグラフィーデータアクイジション 4
1050137 STEM トモグラフィーデータアクイジション 4

フィールドアップグレード

1059420 TEM トモグラフィーデータアクイジション 4
1059422 STEM トモグラフィーデータアクイジション 4
トモグラフィー用承認済みホルダートモグラフィーホルダー FP 5341/00
トモグラフィーホルダー(高視野)9432 909 97191
Talos Arctica クライオ TEM
Krios クライオ TEM
ソフトウェア要件プラットフォームソフトウェアバージョンは Tecnai 4.6.2 以上、Talos 1.0.0 以上、Titan 1.6.2 以上(Windows Xp)または Titan 2.0.0 以上(Windows 7)
STEM トモグラフィーデータアクイジション 4 アップグレード 
ソフトウェア1050133(TEM トモグラフィーデータアクイジションソフトウェア)
1059420(STEM トモグラフィーデータアクイジション 4 アップグレード)
ハードウェア要件HAADF または軸上明視野/暗視野検出器などの STEM ハードウェア
その他の要件Tecnai 機器の場合:PIA スキャンジェネレーター(National Instruments 社製には対応していません)

応用例

感染症研究

感染症研究

クライオ電子顕微鏡技術により、さまざまなスケールの3D生体構造が自然に近い状態で観察できるようになり、より迅速かつ効率的な医薬品開発を促進しています。

植物学研究

植物学研究

クライオ電子顕微鏡法によって、タンパク質(単粒子解析法)から細胞環境(トモグラフィー)、植物の全体構造(大容量解析)まで調べることができ、基礎的な植物学研究が行えます。

病理学研究

病理学研究

透過型電子顕微鏡法(TEM)は、他の方法で疾患の性質が確定できなかった場合に用いられます。TEMのナノ生物学イメージングにより、特定の病態について正確で信頼性の高い知見が得られます。

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クライオトモグラフィー

クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を用いれば、個々のタンパク質の構造情報と細胞内の空間的な位置関係の両方を明らかにできます。これはcryo-ET特有の機能であり、この機能により、cryo-ETは細胞生物学における大きな可能性を秘めています。Cryo-ETは光学顕微鏡法と、単粒子解析法などの原子レベルに近い分解能を達成する手法とを橋渡しする技術です。

詳細はこちら ›

クライオトモグラフィー

クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を用いれば、個々のタンパク質の構造情報と細胞内の空間的な位置関係の両方を明らかにできます。これはcryo-ET特有の機能であり、この機能により、cryo-ETは細胞生物学における大きな可能性を秘めています。Cryo-ETは光学顕微鏡法と、単粒子解析法などの原子レベルに近い分解能を達成する手法とを橋渡しする技術です。

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