HPLCラーニングセンター

基礎からのHPLC入門

高速液体クロマトグラフィー（HPLC）の動作原理についてご質問はありますか？このラーニングセンターでは、HPLCの基礎、装置の動作原理、HPLCメソッドの開発と移行の際に検討すべき事項、および代表的なアプリケーションについて説明しています。

HPLCとは何か？

高速液体クロマトグラフィー（HPLC）は、分析化学の手法の1つで、化学物質の混合物の成分を分離するために使用されます。こうした分離では加圧駆動式のフローを利用して、固定相が充填されたカラムに液体の移動相を通過させます。

HPLCシステムの図。クリックして拡大

通常のHPLC装置は、主にポンプ、オートサンプラー、カラムコンパートメント、検出器という4つのハードウェアコンポーネントで構成されています。HPLCでの分離に対しては、移動相の組成、固定相の化学的特性、温度など多くの要因が影響します。分離が成功するのは固定相に対する親和性が分析対象物の間で異なる場合のみであるため、取り扱う化合物ごとに適切な固定相を選択することが重要です。

HPLCのアプリケーション分野は、幅広い領域に広がっています。その中には日常的に使用する製品の品質テストも含まれます。医薬品中の不純物の分析、食品や飲料の成分の品質評価、水や土壌中の汚染物質レベルのモニタリングなど、HPLCは消費者の安全確保に貢献しています。