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Thermo Scientific Dionex Inuvion ICシステムは、直感的に操作できる極めて信頼性の高いイオンクロマトグラフィー(IC)装置であり、イオン分析にシンプルなオペレーションと拡張されたアプリケーション機能をもたらします。このシステムは電解抑制をサポートしており、またReagent-Free IC(RFIC)溶離液生成を組み込むことが可能です。これにより、さらなる時間の節約、分析間での一貫性の向上、グラジエントによるメソッドの最適化が実現します。スタートアップおよびシャットダウンルーチンを自動化することで時間が節約され、信頼性の高いパフォーマンスが一貫して発揮されるため、多忙な分析試験ラボにとって最適です。
柔軟性と適応性に優れたプラットフォーム
Dionex Inuvion ICシステムは、ラボの現在および将来のニーズを満たすよう設計されています。Dionex Inuvion ICシステムをアップグレードしてRFICを組み込むことで、溶離液生成機能を利用できます。オプションアクセサリーを装置に取り付ける場合、ユーザーは5分以内に交換作業を完了して、アプリケーション機能を拡張することができます。
極めて信頼性の高いパフォーマンス
この最新のイオンクロマトグラフィーシステムは、生産性の最大化を目指して設計されています。新たなポンプテクノロジーと電子機器とを組み合わせたDionex Inuvion ICシステムは、日常的な分析の信頼性を向上させます。システムの自己診断機能によって、ハードウェアや消耗品に関連したあらゆる問題が検出されるため、いつでも必要なタイミングで分析を実行できます。
使いやすいプラットフォーム
Dionex Inuvion ICシステムは、スタートアップの高速化と稼働時間の最大化を目指して設計されています。必要なあらゆるコンポーネントや論理的流路に対し、障害なく簡単にアクセスできるため、装置上のあらゆる対象物に迅速かつ安全に対処できます。
互換性に富んだサプレッサー
Dionex Inuvion ICシステムでは、より難易度の高いサンプルに対応可能な化学的抑制、あるいは操作性に優れた簡便な電解抑制のいずれかを選択できます。サプレッサーは溶離液から導電性イオンを除去してバックグラウンドの導電率を低下させると同時に、分析物の信号を増強して高い感度を実現し、導電率検出における低検出限界の達成を可能にします。
高圧でのオペレーション
最大5,000 psiで動作可能なDionex Inuvion ICシステムでは、粒子サイズ4 µmのハイパフォーマンスなThermo Scientific Dionex ICカラムを利用でき、より効率的な分離が実現することで、分析時間が短縮されます。
クロマトグラフィーデータシステム
Dionex Inuvion ICシステムには、操作性に優れたThermo Scientific Chromeleonクロマトグラフィーデータシステム(CDS)が付属しています。このCDSプラットフォームでは、日常的なタスクが自動化され最適化されているため、経験の浅いユーザーであっても一貫した高品質の結果を達成できます。
以下の表は、Dionex Inuvion ICシステムの仕様の概要を示しています。すべての仕様が記載されているわけではありません。完全な仕様については、Dionex Inuvion ICシステム仕様シートをダウンロードしてください。
仕様 |
Dionex Inuvion ICシステム |
分析用ポンプおよび流路系 |
|
タイプ |
直列デュアルピストン、マイクロプロセッサー制御、一定のストローク、可変速度 |
構成 |
化学的に不活性、メタルフリーPEEKポンプヘッドおよび流路、0~14 pHの水溶離液および逆相系溶媒に適合 |
ポンプ動作圧 |
0~35 MPa(0~5000 psi) |
流量設定範囲 |
0.00~5.00 mL/分、0.01 mL/分刻み |
流量設定精度 |
<0.1%、通常 |
流量再現性 |
<0.1%、通常 |
圧力変動 |
<1% |
溶離液On/Offバルブ |
スタンダード |
リークセンサー |
光学センサー、標準装備 |
ピストンシール洗浄(オプション) |
ポンプヘッド洗浄は、リンス液サプライに接続した場合に、連続または断続モードでの動作が可能 |
圧力アラーム限界値 |
圧力アラームを設定できる上限および下限の値 |
真空脱気 |
標準、ユーザー調整可能な真空レベル |
溶離液ボトル |
標準的なポリプロピレン製2 Lボトル、さまざまなサイズに対応 |
溶離液ボトル用の圧力調整器(オプション) |
ディスプレイ付きデジタル制御調整器によるサポート |
注入バルブ |
6ポート、2ポジションRheodyneバルブ、電子作動式 |
サポートされているカラム |
2、3、4、5 mm内径;最長250 mm分析カラム、50 mmガードカラム付き |
溶離液ジェネレーター(RFIC構成) |
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溶離液の種類 |
KOH、MSA、またはK2CO3 |
溶離液の濃度範囲 |
0.1~100 mM |
流量 |
0.10~3.00 mL/分、Thermo Scientific Dionex EGC設置時 |
最大動作圧 |
Dionex EGCカートリッジ:35 MPa(5,000 psi) |
グラジエントプロファイル |
最大9つの時間定義グラジエントステップ |
カラムヒーター(オプション) |
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温度調節範囲 |
10~60℃(50~140°F)、ソフトウェア内で設定可能、最低動作範囲は周囲温度プラス5℃ |
温度精度 |
± 0.5℃、センサー、キャリブレーションポイントにて(35、45℃) |
サプレッサーと制御 |
|
化学サプレッサーおよび電解サプレッサー |
2 mmおよび4 mmの陰イオンおよび陽イオンサプレッサー型 |
サプレッサー再生モード |
電解サプレッサー – リサイクルまたは外部水モード 化学サプレッサー – 外部再生液 |
電流制御範囲 |
Thermo Scientific Dionex DRS 600電解再生サプレッサー:0~500 mA(4 mm)および0~150 mA(2 mm)(1 mA刻み) Thermo Scientific Dionex ERD 500電解再生脱塩装置:0~500 mA(4 mm)および0~150 mA(2 mm)(1 mA刻み) |
塩コンバーター |
Thermo Scientific Dionex SC-CERS 500は、2 mmと4 mmのバージョンが用意されています |
陰イオン用炭酸除去 |
Thermo Scientific Dionex CRD 200炭酸塩除去装置は水酸化物溶離液用で、Dionex CRD 300は炭酸塩溶離液用 |
ノンサプレッサークロマトグラフィー |
対応 |
サプレッサー消耗部品 |
化学的抑制:オプションの再生ポンプ 電解抑制:なし |
ダイナミックな抑制能力 |
陰イオン:
陽イオン:
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空隙容量 |
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電気伝導度検出器およびフローセル |
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タイプ |
マイクロプロセッサー制御のデジタルシグナルプロセッサー |
セル駆動 |
128 kHzスクエアウェーブ |
直線性 |
r2≥0.999% |
分解能 |
0.002 nS/cm |
フルスケール出力範囲 |
デジタル入力信号範囲0~18,000 µS/cm、自動レンジ、アナログ出力信号範囲0~18,000 µS/cm |
温度補償係数 |
可変、デフォルト設定は1.7%/℃(セル温度) |
温度範囲 |
室温+7℃、15~60℃ |
セル電極 |
不動態化316ステンレススチール。MSAに適合 |
セル本体 |
化学的に不活性なポリマー素材 |
セル容量 |
<1 µL |
ヒートエクスチェンジャー |
不活性、拡散の少ない編み込み配管 |
最大セル動作圧力 |
10 MPa(1,500 psi) |
データフィルター |
立ち上がり時間0~10秒、データ収集速度1~100 Hz、ユーザー選択可能 |
オートサンプラー |
|
オートサンプラーを使用した自動化 |
利用可能なオートサンプラーの詳細については、ICオートサンプラーを参照 |
システムソフトウェア |
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Chromeleon CDSには、Microsoft® Windows® 10または11が必要 |
物理的仕様 |
|
サイズ(高さ×幅×奥行) |
66.1 x 29.2 x 43.2 cm(26.0 x 11.5 x 17.0インチ) |
重量 |
16.2 kg(36 lb) |
電源要件 |
100~240 V AC、50~60 Hz(オートレンジ調節) |
動作温度 |
4~40℃(40~104°F) |
動作湿度範囲 |
相対20~80%、結露なし |
制御モード |
Chromeleon CDSソフトウェアによるフルコントロール;あるいはその代替となるTTLやリレー接点によるコントロール;リレーOUT×1、TTL OUT×2、割り当て可能な入力信号端子×2 |
USBコミュニケーションプロトコル |
USB入力×1、USB出力×3 |
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.