現場での脅威検出に適用されるラボで実証された技術
日常的な治安監視から緊急対応まで、当社は、安全および治安維持の専門家が危険性物質を検出して軽減するのに役立つ高度な技術を採用しました。 これらの技術により、化学物質、麻薬、爆発物、放射線の脅威を迅速かつ正確に検出して特定し、第一応答者と市民の安全を確保する能力が強化されています。
FTIR分光法
フーリエ変換型赤外(FTIR)分光法は振動分光法の一種で、危険性物質や未知化学物質の同定、爆発物の前駆体の同定など物質を同定する場面で優れた選択性を発揮します。
FTIR分光法では、未知の物質が広範囲の赤外光で照射されます。サンプル中の分子の結合に対応する特定の周波数にしたがい、さまざまな量の光がサンプルに吸収されます。各分子の結合は異なるため、波長関数として光の吸光度を記録することでスペクトル「フィンガープリント」が生成でき、未知の物質を正確に同定できます。
ラマン分光法
ラマン分光法は、可視波長(赤外より短い波長)を使用する分子分析技術で、サンプル調製をする必要がなく、現場で発見された形で、密封された半透明の容器を使用して爆発物を安全に分析できます。
ラマンを使用した化学物質同定分析計は、以下を含む数千種類もの爆発物が認識できます。TATP(トリアセトントリペロ酸化物)、硝酸アンモニウム、TNT(トリニトロトルエン)、RDX(シクロナイト)、HMTD(ヘキサマーエチレントリペロキデジアミン)。さらに、これらの装置は過酸化水素、燃料油、アセトン、硫酸などの液体混合物中の爆発性前駆体が同定できます。
同定を容易にするため、装置は未知のサンプルの分子フィンガープリントを収集して内蔵の化学ライブラリと比較し、通常、数秒で結果を提供します。
化学分析ソフトウェア
Alluviam LLC社のHazMasterG3®は、携帯型化学物質同定装置にこれまでも組み込まれてきた高度な判断支援ツールです。このシステムは、分析計の結果の解釈に役立つ重要な化学的洞察を提供し、隠された化学物質や放射線測定値、または未知の兵器に関係する危険が潜む状況に対して注意を促します。
直感的に操作できるソフトウェアで、実際の現場での疑問を解決するのに役立つため、調査者はより有意義な対処が行えるようになります。双方向システムは、単に成分や前駆体を特定するのではなく、化学成分の組成が何であるか、どのくらいの量が生成可能か、不足している成分は何か、不足成分の合成に何が使用できるかなどの判断を支援します。
これは、米国国土安全保障省の承認されたテロ対策技術の認証を取得した唯一のCBRNE/HME/IEDサポートソフトウェアです。
自然放射線排除(NBR)による放射線検出
放射線検出器は、原子を陽イオンと電子に分離する技術を利用しています。結果、電子は電極に引き付けられ、電流が流れて電気信号が生成されます。これらの電気信号は放射線量として測定できます。しかし、実際の現場では、地球や大気から自然に発生する放射線がさまざまなレベルで存在するため、ターゲット検出の試みが不明瞭になり混乱する可能性があります。
自然放射線排除(NBR)とは、放射線を測定するときに自然から発生する放射線レベルによる変動を排除するために用いられる技術です。この独自開発による特許取得済みの技術は、自然放射線と人工放射線を迅速に区別し、登録される自然放射線を排除するために使用され、人工放射線レベルの結果をより正確なものとします。NBRを装備していない装置を使用する場合は、多くの場合、警告閾値を高く設定して誤認警告を排除したり、隠れた線源やシールドされた線源で周波数が失われた可能性があるといった警告を無視したりします。NBRを備えた装置を使用すれば、警告閾値を非常低く設定したままにでき、脅威にならない発信源からの誤警報に惑わされることがありません。そのため、警告が発生したときには、確実に対策を講じることができます。
線量測定
線量測定装置は、電離放射線への曝露によって体内に吸収された放射線量を測定し監視します。一定量の放射線に繰り返し曝露する作業では、作業者は線量計を着用して所定の年間放射線量制限に対する累積放射線被ばくの監視および追跡を行うように決められている場合があります。線量測定技術を利用して曝露監視を行うことで、安全および治安維持の要員、特に脅威検出を担当する人の保護が可能になります。同様に、放射線被ばくが発生する可能性のある作業環境では、環境線量測定システムを使用すれば、広いエリアのすみずみまで監視できます。