概要

Thermo Scientific MAX-iAQは20チャンネルを備えた全自動環境大気モニタリングソリューションで、高湿度環境中の低濃度微量ガス化合物が検出可能です。このシステムは、高度なThermo Scientific StarBoost技術を採用することにより、短いサイクル時間で、100成分以上の化合物を数ppbレベルで定量できます。また、MAX-iAQは、従来のガスクロマトグラフによる計測と比較して、一般的に速度と感度、メンテナンス性に大きなアドバンテージをもちます。理想的な代替ソリューションとして期待できます。

 

ユーザーの操作がほぼ不要な連続モニタリングシステムです。機器やガス濃度に対するアラーム機能を備え、ユーザー定義の自動ワークフローの作成や遠隔モニタリング、標準的なレポーティングが可能です。さらに、現場ですぐに使用できる完全なソリューションにするため、オプションをいくつか用意しています。


特長

MAX-iAQシステムの包括的な設計には、温度制御ラック、内蔵サンプルマルチプレクサ、産業用コンピューター、およびファクトリーインターフェースが含まれ、工場内で容易に通信が行えます。20チャンネル内蔵マルチプレクサーにはサンプル用ポンプとバイパスポンプが組み込まれ、どのチャンネルも連続したサンプルフローを実現します。重水素化硫酸トリグリシン(DTGS)検出器を使用すると、中赤外領域の全スペクトルを取得でき、ほぼすべての有機または無機化合物を数10 ppbまでのレベルで定量できます。さらにオプションのStarBoost光学強化技術をシステムに採用すると、検出限界をさらに下げることができます。また、最小限のメンテナンスで10年以上稼働するように設計されたシステムです。測定部のFT-IR分光光度計は工場でキャリブレーション済みで、再キャリブレーションを実施することなく耐用年数の間、連続稼働します。必要であれば、機器の認証(QA/QC)のために、標準ガスの接続や、新しい分析対象物のために新規のキャリブレーションを新たに作成することもできます。


アプリケーション事例

MAX-iAQ環境大気モニタリングシステムは、屋内環境衛生および安全モニタリングやクリーンルームモニタリングなど、さまざまな産業やアプリケーションにおける環境大気分析用に設計されています。


FT-IR工業ガス測定に関するリソース

 

FT-IRを利用したガスアナライザーの技術、Webセミナー、アプリケーション事例をご覧ください。排出ガスの分析法、連続モニタリング(CEM)、高純度ガスの評価法など様々なガスアプリケーションについて説明します。

 

 

リソース