革新性と使いやすさを両立したFTIR分光光度計用ソフトウエアとライブラリ

Thermo ScientificのFTIR分析用ソフトウエアおよびライブラリは、分析効率の向上と共同作業の強化を実現します。測定からレポート作成まで、サンプルをより効率的に同定できるようにとても使いやすく設計されています。革新的で汎用性の高いThermo Scientific OMNICソフトウエアは、使いやすさと柔軟性の点でユーザーから高い評価を受け、長らく市場をリードしてきました。現在では、データベース駆動型の64ビットOMNIC Paradigmソフトウエアパッケージへと進化しています。OMNICおよびOMNIC Paradigmソフトウエアは、機器の制御や診断ツールを提供します。さらに、シンプルなベースライン補正から多成分検索、不純物解析などの高度な機能まで、非常に豊富なFTIR解析ツールを備えています。


スペクトル処理、解析、および効率的なレポートのためのOMNIC Paradigmソフトウエア

OMNIC Paradigmソフトウエアはお客様の材料解析をさらに効率化します。ユーザーフレンドリーなダッシュボード画面は、直近の作業内容の確認、測定の処理、多成分検索(混合物分析)の実行、新しいライブラリの作成を包括的にサポートします。このソフトウエアは、機器管理者および一般ユーザーの権限を考慮して設計されており、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作でワークフローを作成し、日常の分析操作を自動化できます。また、データベースは、最高レベルのデータセキュリティで保護されています。デスクトップおよびタッチスクリーン用のOMNIC Paradigmソフトウエアは、FTIR分析のための高度なソフトウエアパッケージです。測定からスペクトル処理、解析までのプロセスをより簡潔化するよう設計されており、社内の作業標準化を促進します。

 

次世代型OMNIC Paradigmソフトウエアの導入により、さらに深い解析と分析作業の効率化を実現します。OMNIC Paradigmソフトウエアは、直感的な操作によって、スペクトル処理、カスタムワークフローの作成、ライブラリの作成などを簡単に実行できます。

特長:

  • 直近の作業に素早くアクセスできるダッシュボード/ホーム画面
  • サンプルテンプレートを使用した視覚的なドラッグ&ドロップ操作によるワークフロー作成機能
  • ワンクリック操作で柔軟にライブラリを作成
  • Microsoft™ Office Suite™にエクスポート可能なレポートテンプレート
  • 多成分検索および不純物解析機能
  • 機能性の高いスペクトル処理(ベースライン補正、スペクトル計算、ピーク面積、再処理、ピーク高さ、データの平滑化など)
  • ベールの法則、PLS、CLSに基づく定量測定
  • 洗練された赤外イメージング解析

最新バージョンの新機能の詳細は、リリースの詳細をご覧ください。

OMNIC Paradigmソフトウエアのインストール、スペクトロメーターとの接続、サンプルの測定、解析、サンプルの同定方法などについては、OMNIC Paradigmソフトウエアナレッジベースをご参照ください。ご不明点がございましたら、当社エンジニアがサポートいたします。


OMNIC Anywhereソフトウエアによるクラウドベースのデータ解析

Thermo Scientific OMNIC Anywhereソフトウエアは、赤外・ラマンスペクトル解析から、ライブラリ検索までをサポートする、クラウドベースの分光解析ソフトウエアです。オンライン上でご使用いただくことができ、場所によらずどこからでもアクセスして、測定データを解析できます。ユーザー登録の上、ご使用下さい。

クラウドベースのスペクトル解析ソリューションの機能

データのエクスポート、表示、共有。OMNIC Anywhereアプリは、PCまたはAndroid/iOSなどのモバイル端末からアクセスできます。Nicolet .spaスペクトルファイルの表示、スペクトルピークへのラベル追加、スペクトルベースライン補正、ライブラリ検索などのデータ処理が可能です。

 

ストレージの追加。10 GBまで無料でご利用頂けます。また、追加ストレージを低額料金で必要に応じて拡張できます。Connectアカウントに、OMNIC Paradigm .spaファイルや他のファイル(例:レポート書式や.xlsファイルなど)を保存できます。

 

データの保護。業界随一のセキュリティとデータ保護を誇るクラウドコンピューティングプラットフォームであるAmazon Web Service™を使用しています。データの消失や盗難の心配はありません。

OMNIC Anywhereの利用例

化学教育の現場:学生が実験室でFTIRのデータを測定し、無料のConnectアカウントへそのデータをアップロードすれば、学生は実験室の外でも、データをオンラインで表示し、解析結果のレポートファイルをConnectアカウント経由で共有できます。

 

企業の研究者の場合:、国内外の異なる事業所間の関係者とFTIRのデータを速やかに共有することができるので、品質保証に関するデータの比較や、研究開発のためのデータ解析を効率的に行うことができます。また、タブレットやPCからデータに関してコメントを送ることもできます。

下記よりOMNIC Anywhereにアクセスしてください。

ご使用手順は下記の通りです。

  1. このリンクにアクセスし、thermofisher.comアカウントにサインアップします。
  2. 氏名、電子メール、およびパスワードを入力します。
  3. [アカウント登録]ボタンをクリックします。
  4. アカウントが作成されたら、こちらからサインインします。

OMNIC Anywhereアプリケーションへのサインアップと使用法の詳細については、クイックスタートガイドをご覧ください。


赤外スペクトル解析

スペクトルのライブラリ検索はあらゆる業種のFTIRユーザーにとって、非常に重要な機能です。当社のスペクトルライブラリは、化学種ごとのライブラリに加え、特定のアプリケーションや業界向けなど広く取り揃えています。ライブラリを選択する際は、測定モードと分解能に基づいてライブラリを選択することが重要です。市販のライブラリとして、危険物、法科学、食品、ポリマー、有機および無機化学、マイクロプラスチックのアプリケーションなどのデータベースをバラエティ豊富に取り揃えています。


参照スペクトルとのデジタルマッチングに基づくスペクトルライブラリ検索は、化合物の定性および同定を行う非常に効率的で有効な方法です。FTIRおよびラマン分光のスペクトルは分子の官能基に基づいているため、化合物そのものがライブラリに存在しなくても、ほとんどの場合、スペクトルライブラリ検索で一致した化合物のリストから、可能性のある候補を見出すことができます。