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ここでは、FT-NIRのさまざまなアプリケーションと、この技術を分析、品質保証、品質管理の業務にどのように適用できるかについてご紹介します。Thermo Scientific近赤外分光計を特定のアプリケーションにどのように活用できるかは、このページの下部をご覧ください。
近赤外分光法の詳細と、分析に役立つさまざまなアプリケーションをご覧ください。食品および飲料から医薬品まで、さまざまなアプリケーションノートや資料、Webセミナーなどをご覧いただけます。
分散型近赤外分光計と比較した場合のFT-NIRの利点は何でしょうか?
フーリエ変換近赤外分光計(FT-NIR)は、高分解能、優れた波長精度、高い信号エネルギー、および安定性と再現性に優れています。さらに、装置間でのメソッド転送にソフトウェアの標準化は必要ありません。また、分散型の分光計でサンプリング上の課題を引き起こす迷光の影響を受けません。
PLSとは何でしょうか?
部分最小二乗法(PLS)は、定量分析における統計的アプローチの1つです。PLSモデルは、スペクトル変動と成分濃度変動を相関させ、成分予測用のモデルを作成します。
近赤外測定(NIR)による反射分析とはどのようなものでしょうか??
サンプルカップ、プラスチックバッグ、バイアル瓶に入った試料を、積分球上に直接セットし、近赤外光を照射して、光の透過、直接反射、吸収、拡散反射を行います。その際に、拡散反射光が収集され、検出器に送られます。固体試料から得られる拡散反射光に含まれる情報から成分濃度の予測やサンプルの同定が可能です。
近赤外測定(NIR)による透過測定とはどのようなものでしょうか?
サンプルチューブ、キュベット、またはバイアル瓶に試料を注入し、透過測定用モジュールにセットします。光源は、サンプルからの透過、直接反射、散乱、吸収、および拡散反射を起こすことができ、透過測定においては、サンプルを透過した光が検出器に集光されます。透過光に含まれる情報から、成分濃度の予測やサンプルの同定ができます。
キャリブレーションメソッドの開発と検証に必要なサンプル数はいくつでしょうか?
アプリケーションの難易度、何成分のキャリブレーションメソッドを作成するか、あるいはキャリブレーション開発に最適なスタンダードが使用されているかどうかによって異なります。
液体の透過分析では、特に均質な固体の反射分析よりも少ないスタンダードの点数でメソッド作成できることが多いです。成分数(コンポーネント数)が増えると、単一成分のモデルよりもキャリブレーションモデル作成に多くのスランダード試料が必要になります。近赤外(NIR)用のキャリブレーションモデルで使用されるスタンダード試料は、キャリブレーションに影響するすべての化学的、物理的、およびサンプリング変動を考慮する必要があります。一部のアプリケーションでは、理想的なスタンダード試料セットをラボで合成できますが、稼働している生産工程からサンプルを取り出す場合、一般的に必要なすべての変動を考慮してモデル化するために、かなり多くのスタンダード試料が必要となります。最低でも、キャリブレーションモデルのコンポーネント数の10倍以上のスターターキャリブレーションを生成し、キャリブレーションの実行可能性を証明します。
現在別のメーカーの近赤外分光装置で利用しているキャリブレーションをAntaris近赤外アナライザーに移行することができますか?
はい。Thermo Scientificが提供する標準コンバータユーティリティプログラムを使用することで、他の近赤外(NIR)メーカーのスペクトルをThermo Scientific Antaris近赤外アナライザーにおいて直接対応するフォーマットに変換できます。このユーティリティプログラムは、スペクトルを波長から波数に変換し、標準的な吸光度フォーマットに変換します。その後、変換されたスペクトルおよび関連するすべてのウェットケミストリーデータがThermo Scientific TQ Analystキャリブレーション開発ソフトウェアに自動的に転送されます。メソッド開発の際はTQ Analystソフトウェアでスペクトル処理と領域を再設定し、そのメソッドをAntarisフォーマットでキャリブレーションします。
Antaris近赤外アナライザーをインラインプロセス分析に適用するにはどうすればよいですか?
プロセス環境において水洗、CIP洗浄、粉塵、高温、腐食性、または爆発物の化学物質がある場合は、機器を安全な場所に置くか、環境的に安定したエンクロージャに密閉する必要があります。光ファイバーは生産工程のパイプ、タンク、ホッパー、コンベヤー、リアクターに設置します。光ファイバーは近赤外光をプローブを通じて、サンプリングウィンドウに運び、サンプルから得られる光エネルギーを取得し、その光を近赤外アナライザーの検出器に戻します。プローブの端には、反射または透過分析用の窓またはエアーギャップが付属しています。プローブ先端は、セルフクリーニング可能であること、あるいは高圧空気によって自動的に洗浄されるようにプローブの設置方法を検討する必要があります。近赤外アナライザーを制御するコンピューターも安全な場所に設置され、Thermo Scientific RESULTソフトウェアにより近赤外(NIR)の測定結果をテキストまたはMicrosoft Excelファイル、LIMS、OPC/4-20mAで出力することが可能です。
インライン近赤外(NIR)分析において、プローブをどのように使用しますか?
光ファイバープローブは、液体サンプルの透過分析、固体サンプルの反射分析に使用することができます。気泡や固体を含むサンプルや、液体と固体の間で状態が変化するようなサンプルの場合、透過反射測定プローブが最適です。タンクやパイプ、リアクター、ホッパー、コンベア上などのポートに、プローブにフィッティングを装着して使用します。プローブに使用されるフィッティングは、スウェージロック、サニタリートリクランプ、またはボルトオンを利用するのが一般的です。