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固定細胞用の ProLong 褪色防止用封入剤は、光褪色を抑制することで蛍光ラベルした標的分子のシグナルを保持し、長期間の保存および解析を可能にします。 ProLong 試薬は 12 ~ 48 時間以内に硬化し(サンプルの厚みによります)、屈折率 1.47 ~ 1.52 の半硬質ゲルを形成します。 マウント済みサンプルは、適切な条件下で数ヶ月の保存が可能です。
ProLong Gold 褪色防止用封入剤は、可視スペクトル全域において初期シグナルの消光をほとんどあるいは完全に防ぐため、Invitrogen の高性能な蛍光色素および染色剤に幅広く使用できる試薬となっています。 ProLong Gold は室温で安定です。次のイメージング実験に使用するまで、実験台で保存できます。
ProLong Diamond 褪色防止用封入剤は、Alexa Fluor 色素に対する ProLong Gold 試薬の全性能を持ち、加えて従来の蛍光色素や蛍光タンパク質に対しても優れた褪色防止効果を提供します。 ProLong Diamond 試薬は、優れたアンチフェードおよびマウント剤であり、可視および近赤外スペクトルの全範囲にわたる褪色防止効果を、低バックグラウンドで提供します。 最高のパフォーマンスを得るために、ProLong Diamond 試薬を低温で保存してください。
ProLong Glass 褪色防止用封入剤は、ProLong Diamond 試薬の全性能を持ち、 加えて ProLong シリーズの中で最も高い透明度を、つまり、高い分解能、より深い焦点深度、より明るくシャープなイメージを提供します。 ProLong Glass 試薬は、最高の透明度を誇る優れたアンチフェード試薬であり、ガラスと同じ屈折率 1.52 と優れた焦点深度によって、可視および近赤外スペクトルの全範囲にわたる褪色防止効果を低バックグラウンドで提供します。 最高のパフォーマンスを得るために、ProLong Glass 試薬を低温で保存してください。
広視野および共焦点顕微鏡で照射したサンプルから得られた FITC の光褪色曲線 HeLa 細胞をマウス抗チューブリン一次抗体で標識後、フルオレセイン(FITC)標識ヤギ抗マウス抗体により検出し、50% PBS/グリセロールまたは様々な褪色防止用封入剤でマウントしました。 (A) 光褪色曲線は、100 ワット水銀アーク灯による 2 分間の照射で得られたデータにより作成しました。20 倍対物レンズを使用し、12 ビットのモノクロームカメラで画像を取得しました。 プロットしたデータには、経時的に取得した、3 視野における蛍光強度の平均値を使用しました。 (B) 光褪色曲線は、20 倍油浸対物レンズによる共焦点顕微鏡を使用して作成しました。1 ピクセル当たり 1.6 μs のドエルタイムを使用し、目的領域を 50 回スキャンしました。 励起源のパワー強度は、最終スキャンにおいて ProLong Diamond のシグナル強度が最初の 50%となるように設定しました。 検出器のゲインは、全てのマウント剤で一定にしました。 プロットしたデータには、マウントしたサンプル内の 15 視野分の蛍光強度の平均値を使用しました。
ProLong Gold 褪色防止用封入剤
| ProLong Diamond 褪色防止用封入剤 | ProLong Glass 褪色防止用封入剤 | |
---|---|---|---|
Alexa Fluor 色素 |
〇
| 可能 |
〇
|
従来の色素および蛍光タンパク質 |
No
| 〇 |
〇
|
屈折率(硬化後) |
1.47
| 1.47 |
1.52
|
保管温度 | 室温 | 2 ~ 8 ℃ | 2 ~ 8 ℃ |
Ordering information | Ordering information | Ordering information |
ProLong Glass および ProLong Diamond 試薬は、優れたアンチフェードおよびマウント剤であり、蛍光シグナルの初期消光の低減に加えて、可視および近赤外スペクトルの全範囲にわたる褪色防止効果を、低バックグラウンドで提供します。 FITC のような従来の色素や GFP のような蛍光タンパク質に対しても効果があります。 市販の硬化マウント剤と比較して、ProLong 試薬は、広範囲のスペクトルにおいてシグナルの保存および褪色防止効果を発揮するという点で優れています。
蛍光色素 |
励起/発光 (nm)
| 光褪色*に対する抵抗性 | |||
---|---|---|---|---|---|
ProLong Glass | ProLong Diamond | ProLong Gold | VECTASHIELD | ||
DAPI |
345/455
| +++ | +++ | ++ | ++ |
Hoechst | 350/461 | +++ | +++ | +++ | +++ |
GFP |
488/510
| ++ |
++
|
非推奨
|
+
|
BODIPY FL |
505/513
| 未試験 |
+++
|
+
|
+
|
フルオレセイン |
494/518
| +++ |
+++
|
+
|
++
|
Alexa Fluor 488 |
495/519
| +++ |
++
|
++
|
++
|
Alexa Fluor Plus 488 | 495/519 | +++ | ++ | + | + |
Alexa Fluor 555 |
555/565
| +++ |
+++
|
+++
|
+++
|
Alexa Fluor Plus 555 | 555/565 | +++ | +++ | ++ | ++ |
Cy3 |
550/570
| ++ |
++
|
++
|
++
|
Alexa Fluor 546 |
556/575
| ++ | ++ |
+++
|
++
|
テトラメチルローダミン |
555/580
| ++ |
+++
|
+
|
+
|
TagRFP | 555/584 | 未試験 | + | 非推奨 | + |
Alexa Fluor 568 |
578/603
| +++ |
+++
|
+
|
+
|
mCherry | 575/610 | +++ | +++ | +++ | +++ |
Texas Red |
595/615
| +++ |
+++
|
+++
|
++
|
Alexa Fluor 594 |
590/617
| +++ |
+++
|
+++
|
++
|
TO-PRO®-3 |
642/661
| +++ |
+++
|
+
|
+
|
Alexa Fluor 647 |
652/668
| +++ |
+++
|
+++
|
非推奨
|
Alexa Fluor Plus 647 | 652/668 | +++ | +++ | +++ | 非推奨 |
Cy5 |
650/670
| +++ |
+++
|
+++
|
++
|
記号の意味: +++ = 80%以上、 ++ = 65 ~ 80%、 + = 50 ~ 65%、 非推奨 = 50%以下。 パーセンテージは残存するシグナル強度を表しています。 * 光褪色に対する抵抗性は、残存するシグナル強度を Zeiss™ LSM 710 共焦点顕微鏡で測定することにより定量しました。 HeLa 細胞または U2OS 細胞を、標準的な免疫細胞化学(ICC)プロトコルに沿って染色し、マウントしました。 3 視野内の 5 領域を、1 ピクセル当たり 1.58 μsのドウェルタイムで 15 回スキャンしました。 励起波長および強度は、蛍光物質ごとに最適化しました。 100 ワット水銀アーク灯による落射蛍光顕微鏡において、光/光子暴露の量は 60 ~ 90 秒間等しくなります。 VECTASHIELD はカリフォルニア州バーリンゲームの Vector Laboratories 社の商標です。 Hoechst は Hoechst 社の商標です。 Cy は英国の GE Healthcare 社の商標です。 |
ProLong 試薬ラインにさらなる利点を加えた ProLong Glass 褪色防止用封入剤の特徴は、約 1.52 の屈折率(RI)であり、これはカバーガラス、液浸オイル、そして油浸対物レンズの値に似ています。 ProLong Glass 試薬はこの優れた光学的透明性により、屈折率 1.47 の封入剤と比べて、距離分解能を最大で75%改善し、焦点深度を 3 ~ 4 倍高めることができるため、単層細胞、組織切片、または厚さ 150 μm までの 3D 細胞培養物のシャープな画像を提供します。
屈折率 1.52 の ProLong Glass は、屈折率 1.47 の封入剤よりも高い軸分解能を維持します。 170 μm のマイクロスフェアの 2 種類の封入剤における水平および軸分解能を、さまざまな焦点深度で得られた点像分布関数(PSF)としてプロットしました。 (エラーバー: n ≥ 3 の SD 値)。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.