これまでにない精度とスピードを提供します

Applied Biosystems QuantStudio Absolute QデジタルPCRシステムは、独自のマイクロ流体アレイプレート(MAP)テクノロジーを用いたデジタルPCR(dPCR)プラットフォームです。これにより、dPCRに必要なすべてのステップ(コンパートメント化、サーマルサイクリング、データ取得)を単一の装置で実行できます。 このdPCRワークフローは、これまでの使い慣れたqPCRワークフローと同様の使いやすさ、ハンズオンタイム、一貫性を維持しています。

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ワークフロー

dPCRは、検量線を必要とせず、ばらつきが低く、かつ高精度を実現しています。QuantStudio Absolute QデジタルPCRシステムは、1つの装置でワークフローを完結することができ、必要なステップを1つのプレートに集約しています。また、これまで必要だった複数のステップや複数の機器でのワークフローを1ステップqPCRのようなシンプルなワークフローで実現しています(図1)。

QuantStudio Absolute QデジタルPCRシステムは独自のマイクロ流体アレイプレート(MAP)テクノロジーにより、高精度のdPCR結果を実現しています。MAPプレート(図2)には16個の反応区画があり、不透明の正方形になっています。拡大すると、各区画は20,480個の固定配列マイクロチャンバーで構成されているのが分かります。マイクロチャンバーは、PCR試薬を行き渡らせるための分配流路によってつながっています。試薬がマイクロチャンバーに充填されると、PCR増幅が進行し、DNA増幅に成功したマイクロチャンバーの数がカウントされます。

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図1:反応ミックスを調製し、プレートに分注し、ランを実行し、データを解析します
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図2:マイクロ流路アレイプレート


特長

1つの機器、1つのプレート、シンプルなワークフロー

面倒なサンプル、試薬準備手順を省略します。QuantStudio Absolute Qシステムの操作は最低限の手順で完了するため、ハンズオンタイムは約5分です。

業界をリードする一貫性

マイクロ流体アレイプレート(MAP)テクノロジーを搭載したQuantStudio AbsoluteQシステムとMAP16 dPCRプレートは、マイクロチャンバー全体で優れた一貫性を実現します。

サンプル量のロスを最小限に抑制

MAPテクノロジーによる試薬ローディング技術を活用しているため、インプットサンプルの95%以上を解析可能です。他のdPCRプラットフォームでは25~60%を示します。

迅速なデータ取得

マイクロチャンバーの生成、プレートの移動、サンプルの読み取りにかかる貴重な時間を無駄にしません。約90分*で、試薬の区画化、サーマルサイクリング、データ収集が完了し、この間、手動での移し替え手順は必要ありません

*90分には試薬の区画化、サーマルサイクリング、データ収集が含まれます。ランタイムは、アッセイのサーマルサイクリング条件によっては異なる場合があります。

 

 

QuantStudio Absolute Qソフトウエアバージョン6.3

 

絶対定量のためのパワフルでシンプルなdPCRQuantStudio Absolute QデジタルPCRソフトウエアバージョン6.3の最新イノベーションにより、デジタルPCR実験の可能性を最大限に引き出せます。生産性を向上させ、ユーザーエラーの可能性を最小限に抑えるように設計されているため、すぐに開始することができ、デジタルPCRワークフローにおける各段の精度レベルを実現できます。

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ソフトウエアの特長

Lightbulb Tips and Tricks

効率の向上

合理化されたセットアップテンプレートと事前設定されたしきい値による、迅速な分析

Monitor Check

分析機能の向上

信頼区間、精度、CNV計算、統合された希釈係数の計算など、重要な関数の解釈が向上

Scalable

バッチ分析および実験分析のさまざまなサポート

Studyモードでは、複数のプレート*から最大384のサンプルをグループ化し、ワンクリックで結果の分析とレポートを同時実行

Support Tools

有益な品質管理ツール

品質管理の深い洞察とシンプルなレポート作成により、結果をより深く理解可能に

*シングルまたはデュアルキャリブレーションのQuantStudio Absolute Q dPCRシステムで最大24枚のプレートをStudyモードで組み合わせ可能


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DNAおよびRNAアプリケーション用のマスターミックス溶液

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Absolute 1-step RT dPCR Master Mix

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DNAアプリケーション用のAbsolute Q DNA Digital PCR Master Mix (5X)およびRNAアプリケーション用のAbsolute Q 1-step RT Digital PCR Master Mix (4X)は、QuantStudio Absolute QデジタルPCRシステムで最適な性能を発揮するように特別に設計されています。これらの組成は最大限のサンプルインプットを可能にし、最適なマルチプレックス性能とデジタルPCR感度を達成する目的で開発されています。


データ例

ロバストな試薬の区画化

MAPテクノロジーは、1パーティションあたり20,000を超えるマイクロチャンバーを再現性高く解析することが可能です。この解析可能なチャンバー数は、全体の約99%以上に相当します。

レアバリアントの高感度検出

QuantStudio Absolute QデジタルPCRシステムは、試薬の区画化が非常に優れており、手動のワークフロー手順によって発生する可能性のあるエラーのリスクが軽減されているため、レアバリアントの検出と定量を正確かつ確実に実行します。

1反応で最大4つのターゲットのマルチプレックス

QuantStudio Absolute Qシステム上でMAP16プレートによって生成されたデータのタイプを実証するために、QuantStudio Absolute Qシステムの4つのすべての光学チャンネルを使用して、ターゲット1(FAM)、ターゲット2(VIC)、ターゲット3(ABY)、およびターゲット4(CY5)を検出するマルチプレックスアッセイを使用しました。この図は、MAP16プレート上の1回の反応からQuantStudio Absolute QAnalysisソフトウエアによって生成されたマイクロチャンバーポジティブのdPCR蛍光プロットとマップを示しています。


スループットと自動化のニーズを満たす柔軟な構成
 

パワフルでシンプルなデジタルPCRワークフローがさらに簡単になりました。作業開始時に、調製済みのAbsolute Q MAP16デジタルPCRプレートをプレート保管ラックにセットします。システムの最新ソフトウエアで「start(開始)」をクリックすると、すべてのdPCR実験がロード、アンロード、および処理されるため、その場から離れて別の業務に集中できます。別業務を行っている間にランが完了し、解析済みのデジタルPCRデータを調べることができます。

 


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信頼できるサービスとサポート

当社の包括的なサービスプランのいずれかをご利用いただくことで、システムの稼働時間の最大化、修理のコストと所要時間の削減、機器の寿命の延長、最高のパフォーマンスの維持が実現できます。QuantStudio Absolute QデジタルPCRの場合、AB Assuranceサービスプランが最適です。問題の発生防止から迅速な解決まで、推測を交えることなく、装置の稼働時間維持に貢献します。

標準的な修理にはすべての部品代、人件費、出張費が含まれており、年次の定期メンテナンスにより機器の品質維持を容易にします。また、SmartStart Orientationなどの機能が、セットアップを成功に導きます。専門スタッフが指導するオンサイトオリエンテーションでは、実践的な実験準備、機器とソフトウエアのセットアップ、基本的なデータ分析などの指導が受けられます。 当社のサービスとサポートソリューションについては、thermofisher.com/instrumentservicesをご覧ください。 


仕様

性能仕様 

蛍光色素の互換性 詳細については、下記の光学系の構成表をご参照ください。FAM、HEX、VIC、ABY、ROX、CY5、JUN 
マルチプレックス数  4つの光学チャンネル(5つの光学チャネルシステムを持ち、リファレンスとしてROXを使用)
ダイナミックレンジ5 logs 
感度1~100,000コピー  
精度±10%
サンプルスループット1ランあたり最大16サンプル1プレートに4、8、12、16サンプルをセット可能
1反応あたりのマイクロチャンバー数20,480
解析可能なサンプル量の割合95% 

システムの仕様 

本体寸法 620 mm (l) x 600 mm (w) x 540 mm (h) 24.5 (l) x 23.5 (w) x 21 .2 (h)インチ 
寸法(パッケージ時) 826 (l) x 940 (w) x 899 (h) mm, 32.5(l) x 37(w) x 35(h)インチ
重量 約60 kg/132ポンド 
接続 電源、USB 3.0(専用のPCに接続) 
冷却モード 強制対流 
光源 赤色、青色、緑色のハイパワーLED 
光学チャンネル 5色(固定) 
電源 100~240  Vac、50~60 Hz  
定格電力 1,200~1,600  W  
電流 12 A(110 V)、8.5 A(230 V) 
最大ノイズレベル 70 dB  

専用コンピューターの要件 

OS  Windows 10 (64-bit)以降 
コンピューター  Dell OptiPlex XE3 Tower  

光学チャンネル 

#  蛍光色素  励起フィルターピークλ  蛍光フィルターピークλ  検出可能な蛍光色素(例)
1  青色  466  520  FAM  
2  緑色  514  560  HEX   VIC  
3  黄色  549  589  ABY  
4  赤色  589  625  ROX
5  暗赤色  630  684  JUN   CY5


リソース
 

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Absolute QデジタルPCRシステムサポートセンター

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