Search Thermo Fisher Scientific
Search Thermo Fisher Scientific
The GeneArt® Chlamydomonas Protein Expression Kit is a second-generation Chlamydomonas cloning and expression system. Like the first-generation GeneArt® Chlamydomonas Engineering Kit, this new system offers transgene expression from the nuclear genome of eukaryotic green alga Chlamydomonas reinhardtii 137c, but is optimized for high-level expression, provides selection against gene silencing, and offers dual protein tags for detection and/or purification of your gene of interest.
キットは凍結Chlamydomonas reinhardtii 137c細胞に加え、藻類、発現ベクター、OneShot® TOP10 Competent E. coli細胞に用いるMAX Efficiency® Transformation Reagentと分かりやすいプロトコル が入っています。別途に販売されているGibco® TAP Growth Mediaは、Chlamydomonasの増殖および増殖維持のために最適化した培地です。
pChlamy_4ベクターを介したChlamydomonasの核ゲノムからの遺伝子導入・発現は、翻訳後修飾、タンパク質のタ—ゲッティングおよび/または分泌など、葉緑体タンパク質合成においてメリットがいくつもあります。
Trichoderma reesei由来のキシラン加水分解酵素キシラナーゼ (xyn1) の遺伝子をpChlamy_4ベクターに挿入してクローン化し、Chlamydomonas reinhardtii 137cに形質転換しました。次に EnzChek® Ultra Xylanase Assay Kit (Cat. No. E33650)を用いてキシラナーゼ活性を測定しました。pChlamy_4コンストラクト('Prot Exp')でみられたキシラナーゼ活性レベルは、ライフテクノロジーズの第一世代GeneArt® Algae Engineering Kit系('Genetic Eng')でみられたキシラナーゼ活性の17倍でした。
Trichoderma reesei由来のキシラン加水分解酵素キシラナーゼ (xyn1) の遺伝子をpChlamy_4ベクターに挿入してクローン化し、Chlamydomonas reinhardtii 137cに形質転換しました。キシラナーゼタンパク質発現量をウエスタンブロット法で測定した結果、キシラナーゼタンパク質は、可溶性タンパク質の総量の約1%でした。
Chlamydomonas reinhardtiiでよくみられる導入遺伝子のサイレンシング を回避するため、新たなpChlamy_4ベクターをデザインし、ブレオマイシン/ゼオシン耐性遺伝子sh-bleと融合させるとタンパク質が転写因子として発現するようにしました。口蹄疫ウイルス(FMDV)由来の2A自己切断ペプチドを抗体耐性遺伝子と目的遺伝子の間に挿入します。このペプチドは、20以下の短いアミノ酸配列をコードし、適切に切断することによりタンパク質を2つに分割します。本発現系を用いたところ、形質転換した細胞は、淘汰圧の有無にかかわらず、細胞を何度も経代した後ですらも、他の発現系よりもはるかに長時間タンパク質を大量発現しました(下図を参照)。
Trichoderma reesei由来のキシラン加水分解酵素キシラナーゼ (xyn1) の遺伝子をpChlamy_4ベクターに挿入してクローン化し、Chlamydomonas reinhardtii 137cに形質転換しました。次に EnzChek® Ultra Xylanase Assay Kit (Cat. No. E33650)を用いてキシラナーゼ活性を2週間毎日測定し、この遺伝子を、他の発現系で発現させた時の発現レベルと比較しました。pChlamy_4ベクターでキシラナーゼ遺伝子をブレオマイシン/ゼオシン耐性遺伝子sh-bleと融合させるとサイレンシングを回避することができるため、淘汰圧の有無にかかわらず、細胞を何度経代してもタンパク質を発現します。
Chlamydomonas は外来性DNAのChlamydomonas への導入が研究開発において最も大きな障害の一つとなっていました。ガラスビーズ法、エレクトロポレーション(電気穿孔)法、微粒子銃などの方法もありますが、しばしば形質転換効率が下がります。MAX Efficiency® Transformation Reagent for Algaeをエレクトロポレーション前の細胞の前処理に用いると、多くのChlamydomonasの形質転換効率が上がります。MAX Efficiency® Transformation Reagent for Algaeは、エレクトロポレーション法を用いることにより、Chlamydomonas細胞壁透過率を上げ、DNAを導入しやすくします。ライフテクノロジーズがこれまでに推奨している条件で環状DNA、直鎖DNAおよびPCRフラグメントを用いた形質転換を行った結果、野生型および突然変異型を含めた10種類のChlamydomonas株において、形質転換効率が200倍以上に上がりました。
別途に販売またはGeneArt® Kitsの一部のコンフィギュレーションで販売されているGibco® TAP Growth Mediaは、Chlamydomonasの増殖および増殖維持のために最適化した培地です。本製品の1倍希釈品なら、面倒な培地調製ステップを省くことができます。ボトルデザインは、お客様が安全キャビネット内でよりスムースに作業し、汚染リスクを最小限に抑え、より一貫性のある細胞培養を行えるよう趣向が凝らされています。Chlamydomonas培地の優れたパッケージングと品質に加え、信頼性と一貫性が向上した結果、全体的な作業効率が上がり、より堅牢なデータが得られるようになりました。
Chlamydomonas reinhardtiiは淡水性の微細緑藻類で、生理学、分子生物学、生化学および遺伝学の研究で広く利用されているモデル生物です。最近では治療用のタンパク質およびワクチンのプラットフォームとして注目を集めています。Chlamydomonas reinhardtiiは遺伝学分野ではモデル生物として頻繁に使用されており、光合成や栄養管理された遺伝子発現のメカニズムから、べん毛の集合体や機能まで、あらゆる面で研究されています。緑藻類は生長が早く、日光およびCO2をエネルギーに変換できることから、バイオ燃料およびバイオ製品の生産用プラットフォームとして利用されています。C. reinhardtiiは植物のように細胞分裂によって繁殖するため、最初の形質転換から製品生産までの期間が植物に比べてはるかに短く、僅か6週間ほどでフラスコ目盛りで生産力を評価できるようになります。4~6週間で最大64,000リットルまで生長します。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.