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導入困難な細胞にもトランスフェクションが可能で、多用途に使える試薬が新発売
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Lipofectamine® 3000 試薬を使用することで、我々の導入困難な細胞株で10倍以上のトランスフェクション効率を得られたことにとても喜んでいますし、驚いています。それだけでなく細胞死も低減しました。素晴らしい結果です! |
多くの様々な導入困難な細胞に対して優れた性能を発揮
Lipofectamine® 3000 Reagentは、弊社が持つ最新の脂質ナノ粒子テクノロジーを利用しており、優れたトランスフェクション性能と再現性の高い結果を実現します。様々な導入困難な細胞および一般的な細胞において、非常に優れた導入効率をもたらし(図1)、細胞生存率も向上させます。
図1. Lipofectamine® 3000は、Lipofectamine® 2000および他社製品 FHよりも優れた性能を持ちます。各試薬を用い、HEK 293、HeLa、LNCaP、HepG2およびA549細胞株に96ウェルフォーマットでトランスフェクトし、トランスフェクションから48時間後にGFP発現を解析しました。5種類すべての細胞株において、Lipofectamine® 3000はLipofectamine® 2000および他社製品FHよりも高いGFPのトランスフェクション効率をもたらしました。
図2. Lipofectamine® 3000のトランスフェクションプロトコールは、幅広い細胞株に対して最適な性能と信頼性を得られ、且つ簡便であることを追求しました。 |
向上した細胞生存率、低毒性
Lipofectamine® 3000を開発するにあたり、トランスフェクションの過程における4つのステップすべてを最適化し、弊社が持つ最新の脂質ナノ粒子テクノロジーと組み合わせました。高いトランスフェクション性能をもつため、細胞株に使用する際に試薬の用量を減らし、毒性のリスクを低減することができます。
図3. 各試薬を用い、96-ウェルフォーマットにて、グラフに示される用量でHeLa細胞にエメラルドグリーン蛍光タンパク質(GFP)発現ベクターをトランスフェクトしました。トランスフェクションから48時間後、フローサイトメトリーを使用してトランスフェクション効率およびGFPの発現強度を解析しました。Lipofectamine® 3000は、Lipofectamine® 2000およびLipofectamine® LTXよりも高いトランスフェクション効率およびタンパク質発現を示しました。 |
研究課題に取り組む時、生物学的に最も意味のある細胞株を用いることで、生物学的に最も意味のある答えが得られます。Lipofectamine® 3000は、多岐にわたる細胞でより高いトランスフェクション効率を示すため、研究に用いる細胞株の選択肢が大きく広がります。
表1. 様々な細胞株におけるテストの結果、Lipofectamine® 3000はLipofectamine® 2000よりも優れたトランスフェクション効率を示しました。
Cell type | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
---|---|---|---|
NIH/3T3 | 4 | マウス胎仔線維芽細胞株 | |
4T1 | 2 | マウス乳腫瘍細胞株 | |
A431 | 2 | ヒト類表皮癌細胞株 | |
A549 | 3 | ヒト肺癌細胞株 | |
ACHN | 2 | ヒト腎癌細胞株 | |
bEnd.3 | 9 | マウス脳内皮腫細胞株 | |
BJ | 3 | ヒト皮膚線維芽細胞株 | |
BT-549 | 4 | ヒト乳癌細胞株 | |
C2C12 | 3 | マウス筋芽細胞株 | |
C6 | 5 | ラット神経膠腫細胞株 | |
Caco-2 | 2 | ヒト結腸癌細胞株 | |
Caki-1 | 4 | ヒト腎明細胞癌細胞株 | |
CHO-K1 | 1 | チャイニーズハムスター卵巣細胞株 | |
CHO-S | 1 | チャイニーズハムスター卵巣細胞株 | |
COLO 205 | 4 | ヒト結腸癌細胞株 | |
COS-7 | 4 | サル線維芽細胞様細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
---|---|---|---|
DU 145 | 2 | ヒト前立腺癌細胞株 | |
H460 | 3 | ヒト肺癌細胞株 | |
H9c2 | 3 | ラット心筋細胞株 | |
HCC1937 | 5 | ヒト乳癌細胞株 | |
HCT 116 | 1 | ヒト結腸癌細胞株 | |
HEK-293 | 2 | ヒト胎児腎細胞株 | |
HeLa | 3 | ヒト子宮頸癌細胞株 | |
Hep 3B | 2 | ヒト肝癌細胞株 | |
Hepa 1-6 | 1 | マウス肝癌細胞株 | |
Hep G2 | 9 | ヒト肝癌細胞株 | |
Hs 578T | 3 | ヒト乳癌細胞株 | |
HT-1080 | 1 | ヒト線維肉腫細胞株 | |
HT-29 | 1 | ヒト結腸癌細胞株 | |
Huh-7 | 4 | ヒト肝細胞癌細胞株 | |
Jurkat | 1 | ヒトTリンパ球細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type (cont.) | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
---|---|---|---|
K-562 | 1 | ヒト骨髄性白血病細胞株 | |
L6 | 8 | ラット骨格筋細胞株 | |
L929 | 2 | マウス線維肉腫細胞株 | |
LNCaP | 6 | ヒト前立腺癌細胞株 | |
MCF 10A | 5 | ヒト乳腺上皮細胞株 | |
MCF7 | 2 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDA-MB-231 | 3 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDA-MB-435 | 1 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDA-MB-468 | 9 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDCK | 1 | イヌ腎細胞株 | |
Neuro-2a | 1 | マウス神経芽細胞腫細胞株 | |
NCI-H23 | 2 | ヒト肺腺癌細胞株 | |
NCI-H460 | 17 | ヒト肺癌細胞株 | |
P19 | 1 | マウス胚性癌腫細胞株 | |
PANC-1 | 3 | ヒト類上皮細胞癌細胞株 | |
PC-12 | 2 | ラット褐色細胞腫細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type (cont.) | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
---|---|---|---|
RAW 264.7 | 4 | マウスマクロファージ細胞株 | |
RBL | 2 | ラット好塩基球性白血病細胞株 | |
RD | 4 | ヒト横紋筋肉腫細胞株 | |
Saos-2 | 4 | ヒト骨肉腫細胞株 | |
SH-SY5Y | 1 | ヒト神経芽細胞腫細胞株 | |
SK-BR-3 | 4 | ヒト乳癌細胞株 | |
SK-MEL-28 | 2 | ヒトメラノーマ細胞株 | |
SK-N-SH | 6 | ヒト神経芽細胞腫細胞株 | |
SK-OV-3 | 3 | ヒト卵巣癌細胞株 | |
SW480 | 2 | ヒト結腸癌細胞株 | |
SW620 | 5 | ヒト結腸癌細胞株 | |
T98G | 4 | ヒト神経膠芽腫細胞株 | |
U2OS | 3 | ヒト骨肉腫細胞株 | |
U-937 | 2 | ヒト組織球性白血病細胞株 | |
Vero | 1 | サル腎細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
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NIH/3T3 | 4 | マウス胎仔線維芽細胞株 | |
4T1 | 2 | マウス乳腫瘍細胞株 | |
A431 | 2 | ヒト類表皮癌細胞株 | |
A549 | 3 | ヒト肺癌細胞株 | |
ACHN | 2 | ヒト腎癌細胞株 | |
bEnd.3 | 9 | マウス脳内皮腫細胞株 | |
BJ | 3 | ヒト皮膚線維芽細胞株 | |
BT-549 | 4 | ヒト乳癌細胞株 | |
C2C12 | 3 | マウス筋芽細胞株 | |
C6 | 5 | ラット神経膠腫細胞株 | |
Caco-2 | 2 | ヒト結腸癌細胞株 | |
Caki-1 | 4 | ヒト腎明細胞癌細胞株 | |
CHO-K1 | 1 | チャイニーズハムスター卵巣細胞株 | |
CHO-S | 1 | チャイニーズハムスター卵巣細胞株 | |
COLO 205 | 4 | ヒト結腸癌細胞株 | |
COS-7 | 4 | サル線維芽細胞様細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
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DU 145 | 2 | ヒト前立腺癌細胞株 | |
H460 | 3 | ヒト肺癌細胞株 | |
H9c2 | 3 | ラット心筋細胞株 | |
HCC1937 | 5 | ヒト乳癌細胞株 | |
HCT 116 | 1 | ヒト結腸癌細胞株 | |
HEK-293 | 2 | ヒト胎児腎細胞株 | |
HeLa | 3 | ヒト子宮頸癌細胞株 | |
Hep 3B | 2 | ヒト肝癌細胞株 | |
Hepa 1-6 | 1 | マウス肝癌細胞株 | |
Hep G2 | 9 | ヒト肝癌細胞株 | |
Hs 578T | 3 | ヒト乳癌細胞株 | |
HT-1080 | 1 | ヒト線維肉腫細胞株 | |
HT-29 | 1 | ヒト結腸癌細胞株 | |
Huh-7 | 4 | ヒト肝細胞癌細胞株 | |
Jurkat | 1 | ヒトTリンパ球細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type (cont.) | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
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K-562 | 1 | ヒト骨髄性白血病細胞株 | |
L6 | 8 | ラット骨格筋細胞株 | |
L929 | 2 | マウス線維肉腫細胞株 | |
LNCaP | 6 | ヒト前立腺癌細胞株 | |
MCF 10A | 5 | ヒト乳腺上皮細胞株 | |
MCF7 | 2 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDA-MB-231 | 3 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDA-MB-435 | 1 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDA-MB-468 | 9 | ヒト乳癌細胞株 | |
MDCK | 1 | イヌ腎細胞株 | |
Neuro-2a | 1 | マウス神経芽細胞腫細胞株 | |
NCI-H23 | 2 | ヒト肺腺癌細胞株 | |
NCI-H460 | 17 | ヒト肺癌細胞株 | |
P19 | 1 | マウス胚性癌腫細胞株 | |
PANC-1 | 3 | ヒト類上皮細胞癌細胞株 | |
PC-12 | 2 | ラット褐色細胞腫細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
Cell type (cont.) | Lipofectamine® 3000の トランスフェクション効率 | タンパク質発現の増加(×倍率) Lipofectamine® 3000 vs Lipofectamine® 2000 | 細胞型起源 |
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RAW 264.7 | 4 | マウスマクロファージ細胞株 | |
RBL | 2 | ラット好塩基球性白血病細胞株 | |
RD | 4 | ヒト横紋筋肉腫細胞株 | |
Saos-2 | 4 | ヒト骨肉腫細胞株 | |
SH-SY5Y | 1 | ヒト神経芽細胞腫細胞株 | |
SK-BR-3 | 4 | ヒト乳癌細胞株 | |
SK-MEL-28 | 2 | ヒトメラノーマ細胞株 | |
SK-N-SH | 6 | ヒト神経芽細胞腫細胞株 | |
SK-OV-3 | 3 | ヒト卵巣癌細胞株 | |
SW480 | 2 | ヒト結腸癌細胞株 | |
SW620 | 5 | ヒト結腸癌細胞株 | |
T98G | 4 | ヒト神経膠芽腫細胞株 | |
U2OS | 3 | ヒト骨肉腫細胞株 | |
U-937 | 2 | ヒト組織球性白血病細胞株 | |
Vero | 1 | サル腎細胞株 |
トランスフェクション効率 (%): <30% 30–50% 51–79% >80%
様々な組織に由来するがん細胞パネルにおいて、Lipofectamine® 3000は、Lipofectamine® 2000などの主要なトランスフェクション試薬に比べてさらに優れた導入効率を提供します。Lipofectamine® 2000の場合、導入が容易(トランスフェクション効率が50%を超える)とみなされる細胞は、がん細胞株パネルのうちわずか25%ですが、Lipofectamine® 3000では、がん細胞株パネルの60%において導入が容易です。
図4. Lipofectamine® 2000およびLipofectamine® 3000を用い、17種類の細胞株に24ウェルプレートフォーマットで1ウェルあたり0.5 µg のGFP発現プラスミドを、各試薬の推奨プロトコールに従ってトランスフェクトしました。トランスフェクションから48時間後にGFP発現を解析しました。各条件についてトリプリケートで実験を行い、データポイントは平均トランスフェクション効率+ SDで示しています。 |
Lipofectamine® 3000にEpi5™ Episomal iPSC Reprogramming Kitを組み合わせて使用することにより、優れたトランスフェクション効率が得られ、エレクトロポレーションを使用せずに高効率な体細胞のリプログラミングを実現できます。
図5. Lipofectamine® 3000によるリプログラミングの効率性をエレクトロポレーションと比較
Lipofectamine® 3000 または Neon® Transfection Systemを用いてEpi5™ベクターをトランスフェクションすることにより、BJ繊維芽細胞および、新生児(HDFn) または成人(HDFa) ヒト皮膚繊維芽細胞をiPS細胞にリプログラミングしました。コロニーは(A)明視野顕微鏡、および (B)アルカリフォスファターゼ染色により観察されました。
ゲノム編集の成果を向上
Lipofectamine® 3000は、これまでの遺伝子導入の限界を打ち破るために開発され、ゲノム編集のような新しいテクノロジーを利用した研究をより促進することが可能になりました。この新しいトランスフェクション試薬を用いて、GeneArt® TALおよびCRISPRにより、HepG2およびU2OS細胞においてAAVS1遺伝子座のターゲティングを行ったところ、トランスフェクション効率、蛍光強度、およびゲノム切断に向上が見られました。導入効率が向上することにより、ダウンストリーム解析に進むための手間が軽減され、幹細胞の操作がより容易となり、ゲノムに対する部位特異的な挿入を促進します。
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図6. GeneArt® TALおよびCRISPRの切断効率
TALおよびCRISPRにより、(A) U2OSおよび(B) HepG2細胞株においてAAVS1遺伝子座をターゲットとしました。GeneArt® Genomic Cleavage Detection Kitを用い、切断アッセイを行ないました。
図7. CRISPRベクターのトランスフェクション効率およびタンパク質発現
OFPレポーター遺伝子を含むベクターをLipofectamine® 2000またはLipofectamine® 3000試薬により (A) U2OSおよび (B) HepG2細胞株にトランスフェクトしました。棒グラフはレポーター遺伝子の発現を示しており、画像はOFP遺伝子を発現している細胞です。
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