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Lipofectamine™ RNAiMAX Transfection Reagentは、siRNAおよびmiRNAの導入に適したトランスフェクションです。一般的な種類の細胞、幹細胞、初代細胞のほか、従来トランスフェクションが困難であった種類の細胞などを含む広範囲の細胞株に対して、簡便で効率的にsiRNAを導入することができます。
高効率な遺伝子ノックダウンを達成するためには、Lipofectamine® RNAiMAX Transfection Reagentをぜひご使用ください。1 nMという少量のsiRNAで、ターゲット遺伝子のノックダウンを高レベルで達成できます(図1)。 Lipofectamine® RNAiMAXプロトコールでは、ノックダウンのレベルを最大限に向上させるために、出発点として10 nMのsiRNAを使用されることを推奨しています。
図1: Lipofectamine® RNAiMAXと他社試薬との比較
RNAiMAXおよび他社試薬(3社)の計4種類のトランスフェクション試薬について10nMまたは1nMの試薬を用いてp53 siRNAを導入した場合のp53遺伝子の抑制効果を示す。RNAiMAXでは他のトランスフェクション試薬に比べて、高いノックダウン効率が得られています。
Lipofectamine® RNAiMAX Reagentは、10倍もの試薬濃度幅においても高いノックダウン効率、優れた細胞生存率を示します(図2)。そのため、Lipofectamine® RNAiMAX試薬は、低濃度のsiRNAで容易に最適化でき、同時に実験系に対する細胞毒性を抑えます。トランスフェクション時の細胞毒性によって、ターゲット遺伝子による表現系が隠れてしまう可能性があるため、トランスフェクション試薬の量を最小限に抑えることはRNAi実験を成功させるための極めて重要な要素となります。
図 2: Lipofectamine® RNAiMAX Transfection Reagentは幅広い試薬レンジにおいて、高いノックダウン効果と細胞生存率が得られる
0.1 μLから 10 μLのLipofectamine® RNAiMAX試薬を使用した結果、p53遺伝子レベルが効果的に抑制されていること、試薬量が多い条件においても優れた細胞生存率が維持されていることが確認されました。
Lipofectamine® RNAiMAX試薬は広範囲の種類の細胞で使用可能なことから、BLOCK-iT™ Alexa Fluor® Red Fluorescent Controlとの組み合わせで、あらゆるノックダウン実験で最も汎用性が高い方法となります(表1、図3)。Lipofectamine® RNAiMAXには、多くの細胞株に対するプロトコールがあります。トランスフェクション後、トランスフェクション複合体の除去や培地の交換などを行う必要はありません。作業時間が短縮され、より短時間で結果が得られます。
表1: Lipofectamine® RNAiMAXトランスフェクション試薬を使用することで、広範囲の種類の細胞に対する効率の良いトランスフェクションを行うことができます。
細胞株/種類 | 細胞タイプ |
---|---|
MDA-MB-435 | 乳癌 |
HeLa | 子宮頸癌 |
HT1080 | 線維肉腫 |
A549 | 肺癌 |
HepG2 | 肝臓癌 |
MCF7 | 乳癌 |
SK-N-SH | 神経芽細胞腫 |
間葉系幹細胞 | 骨髄 |
HAMSC | ヒト大動脈平滑筋細胞 |
HEKa | ヒト表皮角化細胞 |
HRE | ヒト腎上皮細胞 |
NTERA-2 | 胚性癌腫細胞 |
HUVEC | ヒト臍静脈内皮細胞 |
ADSC | 脂肪由来幹細胞 |
HCT116 | 結腸癌 |
図 3: BLOCK-iT™ Alexa Fluor® Red Fluorescent Controlを使用することで、トランスフェクションの効率が改善
Lipofectamine® RNAiMAXトランスフェクション試薬を使用して、BLOCK-iT™ Alexa Fluor® Red Fluorescent Control(50 nM)によるHeLa 細胞のトランスフェクションを行いました。
トランスフェクションから24時間後、100%近くの細胞がコントロールを取り込み(A)、明視野像で正常な形態が維持されていることが確認されました (B)。