サンプル調製／前処理・保存用プレートの特長

貴重な化合物、細胞、試薬の調製／前処理や保存用プレートには、容器との相互作用のリスクを低減するため、最大限に不活性な材料が必要とされます。当社のプレートは、厳格な品質管理のもとで、医療用グレードのバージンポリプロピレン樹脂のみを使用して製造されています。バージンポリプロピレン樹脂は抽出物や溶出物が少ないことが保証された不活性物質であり、DMSO、エタノール、イソプロパノールに対する使用にも適しています。また、ポリプロピレン自体が結合性の低い樹脂であるため、当社のプレートは分子生物学や分子診断アッセイなどの条件の厳しいアプリケーションや、核酸処理用に特別なプレート特性を必要とするアプリケーションにも使用できます。

当社のプレートはすべて、サンプルの完全性を確保し、ワークフローの効率化をサポートするように設計されています。プレートには手作業でサンプル位置を確認できるように、英数字付きのグリッドがついています。Thermo Scientific Nuncプレートでは、シェア-ウォールテクノロジーによってウェル容積を拡大し、プレート全体の高さを低くすることで、保存容量が最適化されています。また、各ウェルのリムに高さをだすことで、信頼性の高いシーリングを可能にしました。そして、プレート周囲は保存時に安定して積み重ね可能なスカート状に成形しています。スカートとデッキには自動化用スロットがあり、ロボットグリッパーやアームとの互換性を高めます。当社では、ヒトDNAフリー、DNaseフリー、RNaseフリー、エンドトキシンフリーのプレートや無菌保証レベル（SAL）10^-6のプレートも提供しています。

当社のプレートの特長として、トラッキングのための英数字グリッドやシーリングしやすい高めのリムや、安定した積み重ねを可能にする盛り上がったリブなどの洗練された機能的なプレートデザインがあげられますが、すべてのプレートが自動化アプリケーションに対応していることも大きな特長です。当社のプレート製品群は米国規格協会の推奨事項（ANSI/SBS 1-2004）を満たしています。そのため、どのプレートを選択しても、各種自動化機器との互換性も確保されており、バーコードによるトラッキングやシーリング、分注作業などの自動化プロセスに組み込むことができます。規模の拡大や新規プロセスの導入に合わせて、使っているプレートを変更する必要はありません。

プレート内容物の完全性を維持しながらサンプルの調製／前処理や保存を確実に行うため、キャップ、キャップマット、接着シール、ヒートシールなどの信頼性に優れたオプションを提供します。