StemPro® NSC SFMは、ヒト神経幹細胞(hNSC)の無血清または増殖用培地です。
- 優れた増殖効率
- 通常のNSCの多能性と表現型/核型を維持します。
- 接着培養と懸濁NSC培養の両方をサポートする汎用性があります。
- 優れたロット間の一貫性
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優れたNSC(神経幹細胞)増殖能と血清を含まない培地の多用途性
- 胚性幹細胞あるいは胎仔組織に由来する神経幹細胞(NSC)の優れた増殖(図2を参照)
- 接着、ニューロスフィア懸濁培養のどちらでも長期増殖を実現する汎用性
- 通常のNSCの多能性と表現型/核型を維持します。
- StemPro® NSC SFMで増殖させたNSCは、生理活性神経細胞およびグリア細胞に分化する能力を維持します。
- バッチ間一貫性に優れ、各ロットはcGMP条件下で生産されhNSCパフォーマンスアッセイで検査されます。
- 血清添加培地から必要となる馴化作業は、全くまたはほとんどありません
hNSCsは、StemPro® NSC SFMで成長するとき、多能性と正常表現型を維持します
図1 Phenotype marker expression of neural stem cells cultured in StemPro® NSC SFM. StemPro® NSC SFMで17継代培養された神経幹細胞の表現型マーカー発現。 正常な表現型マーカー(ネスチン、Sox2)および増殖マーカー(Ki67)を発現した神経幹細胞。 ヒトES細胞(Oct4)が残存した形跡はありませんでした。 The inset image in each panel shows the staining pattern given by the nuclear stain DAPI.
StemPro® NSC SFMには、接着培養および神経球(ニューロンスフェア)の浮遊培養の両方に使用できる多用途性と優れたhNSC増殖能があります。
StemPro® NSC SFMは、接着培養とニューロスフェア浮遊培養の双方で優れたhNSC増殖と多用途性を実現します。 As human NSCs comprise a very small fraction of the total CNS cell population, expansion is critical to generate sufficient cells to study differentiation pathways and explore the downstream clinical applications of human NSCs. hNSCs can be passaged only a limited number of times before exhibiting reduced proliferation and differentiation potential. このため、継代培養1回あたりの収量を最大化することが非常に重要です(図2)。
図 2 Superior human NSC expansion is achieved using StemPro® NSC SFM compared with competitor serum-free NSC media. StemPro® NSC SFMは、標準的なN2添加、および競合する神経幹細胞培地処方に比べて優れた細胞増殖能力を発揮します。 Invitrogen StemPro® NSC SFMで培養されたhNSC、競合するSCT培地、シグマ培地、およびN2添加培地の増殖を測定しました。 ESC由来hNSCは、それぞれの培地で、Cellstart™基質コーティング96ウェルプレート内でウェル1個あたり等倍の10
4細胞の割合で3日間播種されました。 Indirect cell count was obtained with the
CyQUANT® proliferation assay kit (Cat. no. C35006), and data shows mean relative florescence units of stained cells (n=6).
StemPro® NSC SFMは接着培養、および神経球の浮遊培養両方にて細胞の維持、増殖を可能にする多用途性があります。
(A) 接着培養 | |
(B) 懸濁培養 |
図 3 Stable proliferation of hNSCs in StemPro® NSC SFM enables culturing of both adherent and suspension culture systems. StemPro® NSC SFMを用いると、(A)接着培養または(B)ニューロスフェアでの培養のいずれでも、多分化能性を維持したまま、ヒト神経幹細胞を複数継代に渡って培養することが可能になります。 ヒト神経幹細胞は、NSC SFMで7継代にわたり
CELLstart™基質上で培養されたヒトES細胞に由来しています。 第3次ニューロスフェアはNSC SFMで培養された胎児組織から分離されました。
StemPro® NSC SFMは、hNSCsの多能性分化能を維持します
ヒト神経幹細胞は、神経細胞、乏突起膠細胞、および星状膠細胞という特徴的な3つの細胞系列のうちの、いずれかに分化する能力で定義されます。 StemPro® NSC SFMは、幹細胞のもつ多分化能性や特定の実験要件(図4)を満たす理想的な細胞系統にヒト神経幹細胞を誘導する能力を維持し、強力な血清不含の神経幹細胞用培地です。
図 4 Differentiation potential of hNSCs cultured in StemPro® NSC SFM. hNSCs were cultured in StemPro® NSC SFM and were differentiated to neurons, and glial cells. Shown above (A) Neurons were labeled with an anti-HuC/D antibody (green) and an anti-Dcx antibody (red). (B) Cells with an oligodendrocyte lineage were labeled with an anti-GalC antibody (red). Cell nuclei were labeled with DAPI (blue) and neurons were labeled with an anti-Dcx antibody (green). (C) Cells with an astrocyte lineage were labeled using an anti-CD44 antibody (green). Cell nuclei were labeled with DAPI (blue) and neurons were labeled with an anti-Dcx antibody (green).