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酵素アッセイアプリケーション専用に設計された初の自動酵素分析装置であるGallery Plus Enzyme Masterをご覧ください。カスタム設計されたソフトウェアにより、試薬の追加およびインキュベーションや測定は完全に自動化されており、時間の節約、操作ミスの排除、メソッドの安定性の向上をもたらします。また、高い信頼性の計測装置の利用は、R&DからQA/QCフロアへのメソッド移行をより簡略化します。柔軟性と自動化に秀でたGallery Plus Enzyme Master酵素分析装置は、ラボの現在のニーズはもとより、将来的なニーズにも対応できます。
酵素アッセイとは、酵素反応の速度(酵素活性)を実際に測定する、実験手法のことです。これらのアッセイは、新しい酵素の開発や、酵素の触媒機構の研究にも役立ちます。酵素活性と酵素アッセイは、酵素カイネティクスおよび酵素阻害の研究において不可欠です。通常こうしたアッセイは、添加した補酵素による活性化がある場合とない場合の酵素活性を測定することで実施されます。活性のモニタリングで行われるのは、反応過程での基質や生成物の濃度変化の測定です。
これはUV-VIS分光光度法で酵素アッセイに付随していた制限を解放するものです。Gallery Plus Enzyme Master酵素分析装置は、多くの異なる酵素と測定条件のすべてをひとつの機器で効率的に管理するため、パフォーマンスの一貫性と信頼性が確保されます。試薬、インキュベーション、測定の完全な自動化によって、メソッドや結果はラボ間で簡単に移行、再現できます。時間と労力を大幅に節約しています。
適切なハイスループットスクリーニング(HTS)を用いた信頼性の高い酵素アッセイは、酵素の発見、酵素エンジニアリング、酵素生産モニタリング、創薬プロセスにおいて非常に重要です。ハイスループットスクリーニングに適した高感度な酵素アッセイの開発では、関連する酵素と基質の形状の同定、カイネティック関連のパラメーター/バッファー/pHの正確な測定、および最終的なアッセイでの検出技術の慎重な選択が必要です。メソッド開発の出発点は、実験計画(DoE)を通じて主要なメソッド変数を特定することですが、多くのサンプルが必要になります。
pHは、メソッド開発およびルーチンの酵素アッセイ測定における非常に重要なパラメーターです。pHは酵素の活性と電荷に影響を与えます。またpHは基質の形状にも影響するため、基質の活性部位への結合が不可能になるよう作用すると、最終生成物を形成するための触媒作用が働かなくなります。どの酵素にも理想的なpH値があり、これが至適pHと呼ばれるものです。至適pHの条件下において各酵素は活性を最大化します。カップリングした酵素アッセイにおける至適pHの測定が困難となる理由は、反応混合物のpH変化が両方の酵素のパフォーマンスに影響を与える可能性があるためです。
電気化学測定ユニット(ECM)を装備したGallery Plus Enzyme Master酵素分析装置は、同時並行してサンプルのpH測定が可能であり、この重要なパラメーターがすべてのサンプルで正確に測定できるようになります。
UV-VIS分光光度法を用いた酵素パラメーター測定は、往々にして時間がかかるものです。しかし、大幅な効率化はすでに実現しています。Gallery Plus Enzyme Masterは、酵素アッセイアプリケーション専用に設計された初の自動酵素分析装置です。堅牢なハードウェアと新しいカスタム設計のソフトウェアを組み合わせたクラス最高のソリューションが、酵素メソッドの開発を合理化します。ルーチン的な酵素アッセイ/活性試験の信頼性が高まることで、自動化によるウォークアウェイでの効率向上を安心して享受できます。試薬、インキュベーション、測定が完全に自動化されることにより、メソッドや結果のラボ間での再現性が簡単に確保でき、時間および労力が大幅に削減されます。
「当社の酵素アッセイは、開発も標準化も従来的なディスクリート方式分析装置をベースにしていました。Thermo Scientificとの継続的なコラボレーションにより、酵素アッセイ用にソフトウェアを改良、カスタマイズを重ね、従来のディスクリート方式分析装置もすべて新しいGallery Enzyme Master酵素分析装置に置き換えました。Gallery Enzyme Masterは酵素分析の課題に対し効率的なソリューションを提供し、厳密な温度制御は安定性のある結果をもたらしています。Gallery Enzyme Masterならではの最大のメリットは全世界への移行が容易なことで、それはメソッド開発の中心となっているラボから他への移行が可能だからです」
「老巧化してきた一群のディスクリート方式分析装置の更新が必要となったため選択したのが、新しいThermo Scientific Gallery Plusでした。Gallery Enzyme Masterを使用するメリットは、継続的に温度制御された環境下で酵素活性の測定が行えることです。当社では、R&D開発とQCの用途で使用します。大きなメリットとして、測定プロトコルを一元的にグローバル管理できます。これによって、従来より、アップデートされた最新メソッドの利用がはるかに容易になりました」
酵素メソッド開発プロセスからより多くの成果を引き出す第一歩は、簡略化できるよう自動化により効率的にすることです。Thermo Scientific Gallery酵素分析装置は、完全自動化され、サンプルにランダムアクセスする分析装置です。1つのサンプルから多数の異なる測定を同時に実行できます。Gallery酵素装置は、サンプルの空きポジションの有無に影響されることなく、比色分析のエンドポイント測定およびカイネティック測定、ならびに比濁法および重クロム酸反応法に対応しています。装置には、サンプルと試薬用の一体型ディスクが備わっており、最大90サンプルおよび30試薬を収容でき、1時間あたり最大200テストの測定が可能です。波長範囲は、340 nm~880 nmに対応しています。オプションの一体型ECMユニットは、幅広い導電率およびpH測定に対応しています。ECMユニットは、他の測光分析と並行して、1時間あたり最大67サンプルのpH測定を行えます。
労働集約的で時間のかかる酵素アッセイ分析を自動化
Gallery Enzyme Master | Gallery Plus Enzyme Master | |
サンプルと試薬用の一体型ディスクが備わっており、最大90サンプルおよび30試薬を収容でき、1時間あたり最大200テストの測定が可能です。 | 測光テスト/時 | 分離されたサンプルディスクおよび試薬ディスクに108のサンプルと42の試薬を収容でき、1時間あたり最大350テストの測定が可能です。 |
30 | 試薬容量 | 42 |
45~90 | サンプル容量 | 54~108 |
可能 | ECMユニット(オプション) | 可能 |
340、405、420、510、520、540、575、600、660、700 nm | 酵素アプリケーション専用フィルター | 340、405、420、510、520、540、575、600、660、700 nm |
可能 | オプションフィルターへの対応 | 可能 |
25~60℃ | インキュベーション温度範囲 | 25~60℃ |
9秒 | データ収集速度 | 9秒 |
98610004 ECMユニットあり:98611004 | 製品番号 | 98620004 ECMユニットあり:98621004 |
Gallery Enzyme Masterの計測機器はどちらも電気化学(pHおよび導電率)測定用の統合型プラットフォームであり、他の測光測定との同時並行が可能です。 |
Gallery Plus Beermaster分析装置は、ビール、麦芽、麦汁の分析という労働集約的で時間のかかるテストを自動化します。
Gallery分析装置と、すぐに使用可能なシステム試薬を組み合わせることで、ワイン分析全体をシンプルかつ正確で信頼性の高いものにします。
当社の分析装置は、光度測定と電気化学分析を自動化することで、再現性のある結果の迅速な取得を可能にします。
酵素アッセイは正確性を要する作業であり、多くの変数の影響を受ける可能性があります。こうした結果の精度はpHと温度の安定性に大きく依存します。
堅牢かつ再現性のある酵素アッセイは、自動化されたGallery Enzyme Masterディスクリート方式分析装置で実現できます。多くの異なる酵素と多くの異なる測定条件のすべてが単一の機器で効率的に管理されるため、パフォーマンスの一貫性と再現性が確保されます。
電気化学測定(ECM)モジュールを組み込んだThermo Scientific Galleryディスクリート方式分析装置は、完全な光度測定検査に加えて、自動化された電気化学的検査によるpHと導電率に関するパラレル計測が可能です。