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湿式化学は、ウェットケミストリーまたは湿式化学自動分析とも呼ばれ、比色自動分析、重量測定、滴定などの手法を使用して液体サンプル中の元素および化合物を自動分析する自動分析化学の一種です。自動分析化学は過去30年で大幅な進歩を遂げていますが、湿式化学自動分析は依然として、現代の自動分析化学ラボにとって不可欠な要素の1つです。湿式化学は実証済みのメソッドであり、低コストです。また最新の計測装置であっても、特定の湿式化学検査が提供する結果を得ることができない場合もあります。湿式化学自動分析には、pH/電気伝導度/イオンメーター、自動滴定装置、吸光光度計、濁度計、分光光度計、およびフローインジェクション自動分析装置(FIA)、セグメントフロー自動分析装置(SFA)もしくは連続フロー自動分析装置(CFA)が用いられることがあります。
十分に確立された高い選択性を持つ比色測定は、複数の自動自動分析で使用されています。サンプルと着色試薬との混合方式に基づいた装置の分類には、フローインジェクションアナライザー(FIA)もしくは連続フローアナライザー(CFA)、セグメントフローアナライザー(SFA)もしくは連続セグメントフローアナライザーがあります。
従来の湿式化学メソッドは、作業負荷が大きく時間を要する場合があります。また、これらは一般的に、特定のパラメーターにのみ適用されます。そのため、複数のパラメーターを検査するには複数の技術と装置が必要となり、その結果、試料の作業時間と応答時間が長くなり、スループットが低下し、自動分析ごとのコストが増加します。スタッフの継続的なトレーニングや機器のメンテナンスにも多額の投資が必要です。
ディスクリート方式自動分析装置は、自動化された湿式化学自動分析装置の一種で、個別のセルに保持されたサンプルに対して検査を実行します。これらは革新的なシステムであり、自動化され合理化された費用対効果の高いたアプローチを湿式化学自動分析にもたらします。
すぐに使用可能なシステム試薬を備えたThermo Scientific GalleryおよびGallery Plusディスクリート方式自動分析装置は、ワイン、ビール、麦芽、飲料、酵素、土壌、処理水、地下水、廃水、飲料水、栄養素の自動分析においてスピード、柔軟性、精度を最適化し、自動分析を統合化することにより品質管理を改善します。
水や栄養素の自動分析を想定した特別設計のソフトウェアを搭載したThermo Scientific Gallery Aqua Masterディスクリート方式自動分析装置は、各地域の規制メソッドに関する自動分析要件への準拠を支援します。
Galleryディスクリート方式自動分析装置は、手間と時間を要するマルチパラメーターの湿式化学自動分析を自動化します。
自動化されたディスクリート方式自動分析装置の購入決定前に考慮しておくべき10の要件についてご確認ください。
自動ディスクリート方式自動分析装置は、吸光光度分析により、1つのサンプルから複数の項目の比色分析、酵素分析を同時に実施します。サンプルの分注、試薬の混合、反応待ち、吸光光度測定といった化学者の操作シーケンスを模倣し、迅速かつ再現性のある結果を提供します。ディスクリート方式自動分析装置は、特定の数のフィルターポジションと分注プローブを備えた吸光光度計、反応温度を制御するインキュベーター、ミキサーの3つのコンポーネントで構成されています。ディスクリート方式の分析では、個々の反応セルが分離されており、温度が安定しているため、高度に制御された反応条件を実現できます。
試薬とサンプルを用意した後、それらを装置にロードすると、プローブにより一定量の試薬とサンプルが個々のセルに分注されます。個々のセルがインキュベーションチャンバーに装填されると、個々のキュベットにサンプルと試薬が分注、混合され、最終的に特定の波長の吸光度を測定します。各測定は、個別のセルを使用して行われます。これらのデータは、統合型ソフトウェアプラットフォームを介して解釈されます。
先進のディスクリート方式自動分析装置は、キャリーオーバーの懸念を排除し、試薬使用量を大幅に低減するディスポーザブルセルを使用しています。ディスクリート方式自動分析装置が実行できる湿式化学パラメーターの数は、フィルターポジションの数と波長範囲によって異なります。
ディスクリート方式自動分析装置は、最大20種類の湿式化学パラメータを1台の装置で同時に測定するため、1人のオペレータで分析可能です。小型化されたコンポーネントと独自設計の低容量セルを備えたディスクリート方式自動分析装置は、少量の試薬に対応し、試薬の無駄を最小限に抑えるため、分析コストを削減します。
必要なすべての測定を1台で実施できれば、複数の分析装置を使用する必要がなくなるでしょう。Thermo Scientific™ Gallery™およびGallery™ Plusディスクリート方式自動分析装置は、操作の簡単な自動化されたシステムです。これにより、ラボでの分析を簡素化でき、時間とコストの削減という二重のメリットが得られます。必要な分析ステップはすべて自動化されており、分析者を手作業から解放します。一体型の全自動化ソリューションであるため、ワークフローは簡単に習得できます。装置についている必要がないため、スループット、システム稼働時間、スタッフの生産性が向上します。GalleryおよびGallery Plusディスクリート方式自動分析装置はコンパクトな設計で、分析者の操作を模倣して、手動の湿式化学メソッド、吸光度光度分析(比色および酵素)および電気化学(pHおよび電気伝導度)分析を自動化し、迅速で再現性の高い結果を提供します。
従来の分析には複数の湿式化学メソッドが必要であり、そのため複数のサンプルが必要です。しかし、Galleryディスクリート方式自動分析装置は1回の測定で使用するサンプルは最大300 µLほどで、1サンプルあたり最大20項目を測定でき、1時間あたり最大200テストの測定を実行できます。その結果、分析あたりのコストは従来の湿式化学メソッドの10~20分の1程度になります。
特長 | Gallery/Gallery Plusディスクリート方式自動分析装置 | FIA/SFA/CFA |
---|---|---|
機器タイプ | 一体型ディスクリート方式自動分析装置 | オープン、モジュールタイプ |
オペレーターのスキルレベル | 低 | 高度 |
測定チャンネル数 | 自由に選択可能な12のフィルターポジション(チャンネル) | 最大4~6チャネル。チャンネル機能に対応する2~3台の装置が必要 |
サンプルシーケンス | ランダムアクセス — パラレルおよびバッチ:別の項目のキャリブレーションが測定されている間に、他の測定用にサンプルをロード可能 | 中~高。結果の信頼性に影響あり。キャリーオーバーを最小限に抑えるため徹底したメンテナンスが必要 |
二次汚染 | 最小 — ディスクリート方式、ディスポーザブルの反応セル | 中~高。結果の信頼性に影響あり。キャリーオーバーを最小限に抑えるため徹底したメンテナンスが必要 |
メソッドの安定性 | 非常に高い。長期のキャリブレーション安定性と再現性の高い結果 | 低。検出器のドリフト。バッチ実行中のベースラインドリフトによるデータ調整 |
試薬の送液 | 全自動化された微量リキッドハンドリング。堅牢なシステム | ペリスタポンプ。頻繁なメンテナンスが必要 |
1時間あたりの検査数 | 200~350テスト | 60~120テスト |
項目(パラメーター)/サンプルの数 | 1つのサンプルで最大20種類 | 通常は2~5で、チャンネル数によって制限される |
試薬使用量 | 極めて少量(µL)。通常は<100 µL | 多量(mL)。8~10 mL程度。 |
装置の起動時間 | 15分程度 | 15~45分程度 |
測定ごとの切り換え時間 | 必要なし | 15~30分程度 |
感度 | ppb | ppb |
光源ランプ | 長寿命のキセノンランプ。装置の使用期間を通じ消耗品のコストを削減 | タングステンランプ。頻繁な交換が必要 |
添加可能な試薬数 | 最大4種類、マトリックスに適合する試薬。FIA、SFA、またはCFAメソッドからの切り換えが容易 | 通常、項目ごとに2種類の試薬を添加 |
試薬 | すぐに使用可能なシステム試薬キットまたは当社製試薬 | 当社製試薬 |
pHおよび電気伝導度 | 電気化学ユニット(ECM)モジュール | 追加チャネル2つ |
標準的なフローインジェクション分析装置(FIA)、連続流れ分析装置(CFA)、または連続セグメントフロー分析装置(SFA)は、オートサンプラー、ペリスタポンプ、マニホールド、吸光光度検出器、およびデータ取得用ソフトウェアで構成されています。このセットアップは、一般的にチャンネルと呼ばれます。フロー分析装置が処理できる湿式化学パラメーターの数は、チャンネル数によって制限されます。
フロー分析装置は、比較的多数のサンプルを、少数の対象物質について分析する場合に最適です。連続フローインジェクション分析装置はモジュール式であるため、難しいサンプルマトリックス用にサンプル前処理用ブロックを追加することができます。一部のFIA、SFA、およびCFAでは、インライン加熱、蒸留、透析、ろ過、分解を行うことができます。測定流路の長さを変更して検出限界を高めることも可能です。
ディスクリート方式自動分析装置がFIAやSFAより優れている点は、ディスクリート方式自動分析装置が測定できるサンプルあたりのパラメーター数、試薬とサンプルの使用量の最小化、分析あたりのコストの削減、キャリーオーバーの低減、操作とメンテナンスの容易性、安定したキャリブレーションと全自動化されたソリューションです。
FIA、SFA、またはCFAがサンプルごとに検査できる湿式化学パラメーターの数は、特有のチャンネルにより制限されます。チャンネル数が増加すると、機器のコストも比例して増加します。Thermo Scientific Galleryディスクリート方式自動分析装置は、フローインジェクション分析装置の12チャンネルに対応する12のフィルターポジションを備えており、1サンプルあたり最大20種類の湿式化学項目を検査できます。
多数のサンプルに対応でき、操作が簡単かつハイスループットで、拡張可能なマルチパラメーター湿式化学分析装置をお探しの場合は、どんなタイプのフロー分析装置よりも一体型ディスクリート方式自動分析装置が適しています。従来のフローインジェクション分析やセグメントフロー分析を利用しているラボであっても、ハイスループットのマルチパラメーター分析に容易に移行できます。GalleryおよびGallery Plusディスクリート方式自動分析装置を使用して技術の力を活用すれば、より多くの結果をより短時間で実現できます。当社のテクニカルスペシャリストが、お客様の既存の吸光光度分析メソッドまたはFIAメソッドをGalleryプラットフォームに移行し、高効率化を実現するお手伝いをいたします。
GalleryおよびGallery Plusディスクリート方式自動分析装置は、吸光光度自動分析と電気化学自動分析を並行して実行できる一体型プラットフォームを提供します。個別(ディスクリート)セルにより、同じサンプルに対して複数の異なる検査を同時に行えるため、メソッドの切り替えに要する時間が短縮されます。各反応セルは隔離されており、その温度を安定化することで高度に制御された反応条件が提供されます。Galleryディスクリート方式自動分析装置は、極めて低レベルでの検出を実現し、その高度な希釈機能によって、ユーザーの介入を必要とすることなく幅広い濃度範囲を管理できます。
Thermo Scientific GalleryおよびGallery Plusディスクリート方式自動分析装置は、操作の簡単な自動化されたシステムです。これにより、ラボでの分析を簡素化でき、時間とコストの削減を実現できます。
Disc-ICシステムは、サーモフィッシャーサイエンティフィックの2つの独立した技術 — ディスクリート方式自動分析とイオンクロマトグラフィーを、包括的な水質分析用に1つのパッケージにしたものです。
Galleryディスクリート方式自動分析装置用に設計されたすぐに使用可能なThermo Scientific Galleryシステム試薬(酵素および比色分析)およびアッセイキットは、試薬の使用量を最小限に抑えながら、分析あたりのコストを削減します。
当社のGallery Enzyme Master酵素自動分析装置は、酵素アッセイアプリケーションに特化した初の完全自動式ディスクリート方式自動分析装置です。このたび、R&D 100から名誉あるイノベーションアワードの受賞が発表されました。
Galleryディスクリート方式自動分析装置は、手間と時間を要する麦芽、ビール、ワイン、果汁、工業用水、廃水の検査を、ISO、AOAC、ASBC、OIV、IDFの複数の規制メソッドに準拠しつつ自動化します。Galleryディスクリート方式自動自動分析装置は、さまざまな水サンプルタイプおよびマトリックスの自動分析を行う、環境、工業、農業、海洋学のラボに最適です。一般的なアプリケーションとしては、US PEA、ASTM、DINなどの規制メソッドに準拠した、飲料水、廃水、地下水、土壌、地表水などの自動分析が該当します。
ビール、麦芽、麦汁の分析に特化したGallery Plus Beermasterディスクリート方式自動分析装置は、時間と労力を要する分析を自動化します。
Thermo Scientific Galleryディスクリート方式自動分析装置は、正確かつ信頼性の高いワイン分析を簡単に実行できるようにします。当社のシステム試薬はすぐに使用可能で、速度と費用対効果に優れたジュースやワインの分析が行えるよう、特別に開発されています。
当社のディスクリート方式自動分析装置は、吸光光度分析や電気化学分析を自動化し、再現性のある結果を迅速に提供することで、米国EPA水質浄化法(CWA)への準拠をサポートします。
貴重な工業部品に損傷を与える可能性のある腐食やスケーリングを排除し、法規制を遵守するには、信頼性の高い水質分析を継続的に実施する必要があります。
酵素アッセイの自動化のニーズはますます高まっていますが、新しいGallery Enzyme Masterであれば、新規のメソッド開発からルーチンQA/QC検査まで対応できます。
現在ご使用中のディスクリート方式自動自動分析装置またはフローインジェクション自動分析装置(他社製、当社製問わない)を下取りに出すことで、Thermo Scientific GalleryまたはGallery Plusディスクリート方式自動自動分析装置の購入に充当することができます。
新しいラボパートナーをご紹介します。GalleryおよびGallery Plusディスクリート方式自動分析装置は、ラボでの化学自動分析を迅速で簡単かつ安全なものにします。
GalleryシステムにECMモジュールを追加すると、pHと電気伝導度の吸光度測定と自動化された電気化学的測定が行えるようになります。
当社のディスクリート方式自動分析に関するオンデマンドWebセミナーの検索可能なデータベースをブラウジングして、どのメソッドやアプリケーションが各自のラボでの作業を高速化するかを特定してください。
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