DNA断片化と形態変化

アポトーシスが進行している細胞は、核クロマチン凝集の増加を示します。これはNucBlue® Live Cell Stainを用いて可視化されます。核染色は、生細胞または固定細胞に対して行われ、他の検出方法と容易に組み合わせられます。アポトーシスの過程で生ずるDNAの断片化はDNA鎖を切断します。このことは、TUNEL（terminal deoxynucleotidyl transferase dUTP nick end-labeling）アッセイを用いて解析できます。Click-iT® Plusテクノロジーを用いたTUNELアッセイは、FFPE処理試料を含む培養細胞や組織切片といったサンプルに最適です。

• クロマチン凝集を可視化するためのDNA染色
• イメージングおよびHCS用のTUNELアッセイ
• 組織サンプル用のTUNELアッセイ

NucBlue® Live ReadyProbes® Reagentで染色した内皮細胞

培養細胞で用いる場合、Click-iT® TUNEL Alexa Fluor®イメージングアッセイはHCSまたは顕微鏡イメージング用に最適化されています。小さくかつ特異的な標識部分により、迅速かつ高効率の実験プロトコールが可能になります。このアッセイは2時間以内に完了し、アポトーシスを起こした細胞が細胞集団内に大量にあっても効率よく区別することができます。蛍光標識を選択することで、Click-iT® TUNELアッセイは細胞表面および細胞内のバイオマーカー検出でのマルチプレックス化を可能にします。

• HCS用に最適化済み
• 効率的な標識プロトコール
• 2時間以内にアッセイが完了
• マルチプレックス化用に3種類の色素から選択可能

Click-iT® TUNEL Alexa Fluor® 594 Imaging Assay, for Microscopy & HCSおよびHoechst 3334を用いて、Hela細胞をスタウロスポリンで処理し、アポトーシスを誘導した。 イメージの取得は、Thermo Scientific™ Cellomics® ArrayScan® VTIを用いて行った。

TUNELアッセイは、組織サンプルでDNA断片化を起こしたアポトーシス細胞を検出するために最も広く使われている方法です。小さい標識部分と明るい蛍光色素を用いることで、Click-iT® Plus TUNELアッセイは、いくつかの異なるFFPE（フォルマリン固定、パラフィン埋包）組織サンプルのアポトーシス細胞を検出することが実証されています。標識部分をDNAフラグメントに組み込んだ後、 GFPまたはRFPからの蛍光シグナルを保つのに十分な穏やかな条件を用いて、蛍光標識ファロイジンによるアクチン染色能を維持しながら、「Click」反応を介して検出を行います。

• 組織切片サンプル用に最適化済み
• 透過性の高い小さな標識
• マルチプレックス化用に3種類の色素から選択可能
• 穏やかな反応、GFPおよびPFPとの併用可能

Click-iT® Plus TUNELアッセイは、様々な実験条件を可能にするために、蛍光色素またはタンパク質をマルチプレックス化するために発光色を選択して、明るくて光安定性のある蛍光シグナルを生じます。

上皮細胞でGFPを発現しているマウス腸のFFPE部分に対するアポトーシス染色を Click-iT® Plus TUNEL Assay with Alexa Fluor® 647を用いて行った。 Alexa Fluor® 555 Phalloidin を用いてアクチンを染色し、核をNucBlue® Live ReadyProbes® Reagentで染色した。