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クローニングまたはサブクローニングは研究プログラムの予備的なステップに過ぎません。単純さと一貫性が必要です。そのため、多くの研究者が自身のコンピテントセルを市販のサプライヤーから得ようとします。それは品質管理されたロットで、形質転換効率において明確な仕様に合うように試験されています。これによりバッチ間のばらつきについての懸念が軽減され、お使いのDNA形質転換構築がルーティンかつ信頼性の高いものとなります。
コンピテントセルを選択するときに重要な要素には、形質転換効率、細菌株の中の遺伝子マーカーの存在、およびパッケージングフォーマットの利便性が含まれています。これらの因子は、プロジェクトとその成功に必要な時間と手間に直接影響を与えます。そのため、Thermo Fisher Scientificでは幅広い種類とフォーマットのInvitrogen™コンピテントセルを揃えており、適切な選択をすることでクローニングの目標を達成できます。
お客様が必要としている形質転換効率は、主にそのアプリケーションによって決まります。様々なクローニングの目的を満たすため、幅広い形質転換効率のコンピテントセルをご用意しております(ルーティンクローニング用の>1 × 106からライブラリー構築用、あるいは少量のDNA使用時の>3 × 1010 cfu/μg pUC DNAまで)。
図1ご使用になるアプリケーションのニーズに対応できるよう、さまざまな形質転換効率を持つ製品を取りそろえております。One Shot®セルは>5 x 109、1 x 109、または>1 x 108 cfu/µgでのご提供となります。
通常、コンピテントセルの形質転換効率は、飽和量以下のスーパーコイルpUC DNA(~10~500 pg)で形質転換して計測されます。計測結果は、プラスミドDNA 1マイクログラム当たりの形質転換体数(またはコロニー形成ユニット数)(cfu/μg)で表されます。
形質転換効率の計算
コロニー数 | x | 106 pg | x | 300 µl形質転換溶液 全体のボリューム | = | 形質転換体数 |
100 pgの形質転換DNA | µg | ?µl /プレート | µgのプラスミドDNA |
独自のOne Shot®フォーマットは、ケミカルコンピテントセルを使い捨てチューブに50μlずつ小分けしています。転換はチューブの中で直接行われるので、時間と労力を節約できます。余分なピペット手順、チューブがいらず、凍結溶解の繰り返しに起因する効率低下もありません。この製品には、SOC培地とpUC19ポジティブコントロールがついています(図1)。 |
当社のDH5α™コンピテントセルは一般的なクローニングおよびサブクローニングのために設計され、様々な形質転換効率(>106~109 cfu/µg)およびパッケージングフォーマットでご用意しています。DH5α™セルはよく知られた多用途細胞で、多くの日常的なクローニング用途に使用できます。青/白スクリーニングへの対応に加えて、DH5α™セルのrecA1およびendA1変異により、インサートの安定性が高まりミニプレップから作成したプラスミドDNAの品質が向上します。DH5α™セルには以下のような利点があります。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.