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DNA、RNA、タンパク質を扱う研究者にとって、サンプルの質は実験の成功を左右する重要な要素です。
Thermo Scientific™ NanoDrop™ One UV-Vis 分光光度計および Invitrogen™ Qubit™ 3 蛍光光度計をともに使用することにより、DNA、RNA、タンパク質サンプルの濃度や品に関する包括的な情報を得られます。サンプルの正確な濃度と純度を早い段階で把握しておくことは、コストのかかるトラブルシューティングやその後の再作業を防止します。
数秒でサンプル情報を取得できます。
核酸を扱うワークフローでは、サンプルの濃度 (量) および純度 (質) の測定が必要なステップである場合が多くあります。サンプルについてより多くのことを事前に知ることで、その後の実験の失敗のリスクを低減できます。
NanoDrop One 分光光度計と Qubit 3 蛍光光度計はどちらも、DNA、RNA、タンパク質サンプルを正確に定量できますが、それぞれの装置には独自の利点があります。
NanoDrop 紫外可視超微量分光光度計は 30,000 以上の出版物で引用されており、多量のサンプルの必要性をなくすことで、核酸およびタンパク質サンプルの測定方法を根本から変えました。
次世代 NanoDrop One 超微量分光光度計は Thermo Scientific™ Acclaro™ サンプルインテリジェンステクノロジーを活用しており、このテクノロジーは、コンタミネーションを同定して補正済みの濃度値を提供し、ダウンストリームアプリケーションでサンプルを使用する前にそのサンプルの質を評価するのに役立ちます。
Qubit 3 蛍光光度計 は高感度の Invitrogen™ Qubit™ 定量アッセイを用いて DNA、RNA、タンパク質を正確に測定する最先端のベンチトップ装置です。
Qubit 3 蛍光光度計は、最先端で高度に最適化されたアルゴリズムおよびシームレスなユーザーインターフェースと連動して、目的のターゲットに結合した時にのみシグナルを発する蛍光色素を採用しており、分解した DNA や RNA を含むコンタミネーションの影響を最小限に抑えます。
NanoDrop One 分光光度計 | Qubit 3 蛍光光度計 | |
---|---|---|
概要 | 迅速かつ簡便に ー 希釈なしで、精製サンプルの直接測定が可能 | 高感度かつ特異的 ー dsDNA、ssDNA、全 RNA、またはマイクロ RNA などの核酸濃度を、コンタミネーションが存在する場合でも精確に測定 |
テクノロジー | UV 吸収 | 蛍光 |
ワークフロー | サンプルを台座にピペッティング; 測定 | サンプルを試薬と混合し、2~5分間インキュベートして読み込み |
アプリケーション | DNA、RNA、およびタンパク質の量と質 (純度) のルーティン評価 | 高感度が必要な場合、または核酸のコンタミネーション (例えば、RNA 中の DNA; dNTPs の存在など) が疑われる場合、希薄率の高い、または実験処理が難しいサンプルに使用 |
dsDNA 定量範囲 (ng/μL) | 0.2* ~ 27,500 | 0.01 ~ 1,000 |
サンプルの質の評価 (純度) | Acclaro サンプルインテリジェンステクノロジーは、タンパク質やグアニジンなどのコンタミネーションの存在を検出; 補正済みの分析物濃度値を提供 タンパク質が混入した dsDNA サンプル。タンパク質による吸収 (オレンジ) はサンプル全体の吸光度 (青) から差し引かれ、校正された dsDNA 濃度 (緑) が得られます。 | 独自の蛍光色素により、サンプルの前処理をすることなく、核酸を含むサンプルタイプ間の分化 (例えば、RNA 対 DNA) 可能です。 Qubit dsDNA HS アッセイは等量の RNA が存在していても、dsDNA に選択的です。 |
* NanoDrop One の dsDNA 定量下限は、キュベットを用いた場合で 0.2 ng/μL、キュベットを用いない場合で 2.0 ng/μL です。
純度 100% で単一の核酸タイプ (例えば二本鎖 DNA) で構成されるサンプルの場合は、NanoDrop One 分光光度計と Qubit 3 蛍光光度計で得られた結果は、装置のダイナックミックレンジ内であれば一致すると予想されます。しかし、純度 100% のサンプルほとんどありません。
核酸を扱うほとんどの研究室では、NanoDrop One 分光光度計のスピードおよび柔軟性と、Qubit 3 蛍光光度計の特異性および感度を併せもつことは、非常に有利です。洗練して設計された 2 つの装置は目的の生体分子の正確な定量と質に関する詳細な評価を可能にし、ダウンストリームの実験における失敗を防止することにより、ラボの時間と費用を大幅に節約します。
アプリケーション | NanoDrop One 分光光度計 | Qubit 3 蛍光光度計 | ||
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一般的な PCR | ルーティン PCR アプリケーションは近年ますます堅固になりました。テンプレートの定量に UV を使用するだけで十分です。 | ルーティンサンプル向けで、260 nmで 吸収される (A260) 多量のコンタミネーションの傾向があるサンプル (dNTP、オリゴ、RNA など) に適しています。 | ||
定量 PCR | UV により、ポリメラーゼ反応に影響し得るコンタミネーション (フェノール等) の存在を特定できます。 | 信頼性の高い qPCR 結果を得るには、非常に正確なテンプレート濃度が必要です。Qubit アッセイの高い特異性と感度はこの作業に最適です。 | ||
シーケンシング | 260 nm で吸収される (A260) 多量のコンタミネーションの傾向があるサンプルの場合 (例えば、DNA サンプル中の RNA) を除いて 、テンプレートの定量は UV を使用するだけで十分です。 | 260 nm で吸収される (A260) 多量のコンタミネーションの傾向があるサンプルの場合は、Qubit アッセイの高い特異性が有益です。 | ||
次世代シーケンシング | ライブラリー構築プロセスにおけるサンプル評価の UV 。ワークフローの異なる段階に影響を及ぼす可能性のあるコンタミネーションの存在を特定できます。 | 信頼できる NGS 結果を得るには、非常に正確なテンプレート濃度が必要です。Qubit アッセイの特異性と感度はこの作業に最適です。 | ||
RT-qPCR | 標準的な RNA 抽出法では DNA コンタミネーションの傾向が低いため、反応に使用する RNA 量を標準化するために UV 測定を利用できます。 | Qubit アッセイの特異性と感度はルーティンサンプルに適しており、サンプルが DNA コンタミネーションや分解 RNA (dNTP や NTP) の傾向がある場合に最適です。 | ||
色素標識マイクロアレイプローブの QC | 色素とプローブの量の同時測定が可能です。 | NA | 色素標識されたマイクロアレイプローブの QC には推奨されませんが、Qubit アッセイはマイクロアレイプローブ濃度の正確な測定に使用できます。 | |
ジェノタイピング/変異検出 | A260 での測定は、混入したコンタミネーションにより、濃度を高値に示すことがあります。 | サンプルは、260 nm で吸収される (A260) コンタミネーションを含む場合が多いため、Qubit アッセイの特異性が最適です。 |
NanoDrop One 分光光度計 | Qubit 3 蛍光光度計 |
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プログラムされたアプリケーションの選択
3 つのサンプルの総タンパク質濃度が BCA アッセイ標準曲線 (上のパネル) 上の赤い四角で示されています; 4 つの異なる精製タンパク質サンプルを Protein A280 アプリケーションを用いて測定しました (下のパネル)。 | Qubit アッセイはタンパク質間の変動が最小で、塩、還元剤 (DTT、β-メルカプトエタノール)、DNA、アミノ酸などのほとんどのコンタミネーションに耐性がありますが、界面活性剤には適用できません。 Qubit タンパク質アッセイにおける低いタンパク質間変動。以下タンパク質溶液をアッセイしました; ウシ血清アルブミン (BSA)、鶏卵オバルブミン、鶏卵リゾチーム、ウシ乳 β-カゼイン、ウマミオグロブリン、ウシ乳 α-カゼイン、ブタペプシン、マウスイムノグロブリン (IgG)、および仔牛胸腺ヒストン。 |
当社の紫外可視 (UV-Vis) 分光光度計の完全な製品ラインで分析の課題を解決できます。受賞歴のある装置デザインとユーザーフレンドリーなソフトウェアは、定量や純度測定などをサポートします。
NanoDrop One 分光光度計および Qubit 3 蛍光光度計
DNA、RNA、タンパク質を扱う研究者にとって、サンプルの質は実験の成功または失敗を決める重要な要素です。NanoDrop One UV-Vis 分光光度計と Qubit 3 蛍光光度計を併用することにより、DNA、RNA、タンパク質サンプルから濃度や質に関する完全な情報を得られます。
これらの装置の見積もりやデモをご希望の場合は、当社のフォームにご記入いただきますと、当社の技術専門家よりご連絡いたします。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.