RNA抽出キットおよびRNA分離試薬 | Thermo Fisher Scientific

RNA抽出キットおよび試薬は、発見への道のりにおける重要なステップをサポートします。当社の科学者は20年以上にわたり、これらのステップをより迅速かつ信頼性の高いものにするために、革新的で堅牢なRNA抽出技術を開発してきました。

RNA抽出とは？

RNA抽出は、RNA分子を生物学的サンプルから分離するために使用される基本的なラボ技術です。このプロセスは多くの場合、細胞溶解、他の細胞成分からのRNAの分離、およびダウンストリーム分析のためのRNA精製が関与します。

RNA抽出の目的は何か？

RNA抽出の目的は、シーケンシング、トランスクリプトーム解析、感染性病原体検査などのアプリケーション用に、高品質の精製RNAを生物学的サンプルから得ることです。

高品質のRNAを得ることは、RT-PCRおよびqRT-PCR、デジタルPCR（dPCR）、RNAシーケンシング、アレイ解析、ノーザン解析、およびcDNAライブラリ構築などのRNAベースのさまざまな分子手法を行う際の最初の、そして多くの場合もっとも重要なステップです。

RNA抽出の一般的ないくつかの方法をキットとして利用できます。RNA抽出キットまたはRNA分離キットの選択は、サンプルタイプ、必要なスループット、ダウンストリームアッセイ、およびラボで使用できる装置によって異なります。

分子生物学サンプル調製用のバルク試薬をストックできます

RNA抽出方法の比較表

	有機溶媒抽出	租ライセート	シリカスピンカラム	磁気ビーズ
概要	フェノールおよびグアニジンイソチオシアン酸の単相性溶液	酵素および界面活性剤を含有する溶解バッファー	選択的なシリカ結合によるRNA分離用スピンカラムおよび試薬	選択的なビーズ結合によるRNA分離用の磁気ビーズおよび試薬
サンプルタイプ	細菌、血液、細胞、植物サンプル、組織、ウイルスサンプル、酵母	培養細胞	細菌、血液、細胞、植物および動物組織、血清、酵母	多くのサンプルタイプに柔軟に対応
手順	有機抽出とRNA沈殿によりRNAを分離	溶解バッファーでインキュベーションし、その後停止液を添加：分離は不要	ホモジナイズしたサンプルをカラムにロード；卓上遠心分離機または真空マニホールドを使用してRNAを洗浄しカラムから溶出	ホモジナイズしたサンプルを磁気ビーズと混合；ビーズを洗浄バッファーで洗浄すると、RNAがビーズから溶出
純度	中	N/A	高	最高
スループット	低	中～高	中～高	中～高
利点	効率的な溶解と分離拡張可能なフォーマット高脂肪性および軟骨性のサンプルに最適	非常に高速のプロセス追加するだけのワークフロー 1つのプロトコルで10～100,000細胞を処理最高の再現性と感度逆転写酵素およびqPCRマスターミックス反応に適合	使いやすいさまざまなサンプルタイプおよび量を処理特殊な装置は不要高収量および高純度 miRNAなどの真のトータルRNAを分離	ビーズの動きからより効率的に洗浄カラムがないため、目詰まりのリスクなし少量および大量のサンプルを処理できる完全な拡張可能性高収量および高効率ハイスループットのために容易に自動化可能