Membrane Filter

分析、清澄化、滅菌などのいずれの目的でろ過する場合でも、当社のメンブレンはお客様のニーズをサポートするよう厳選しています。しかし、液体または気体タイプの特性に基づいてフィルター材質を選択することは、最大限のろ過性能を得るために非常に重要です。 

  • メンブレンフィルターを通された液体、すなわちろ過された液体が目的である場合は、抽出物が少なく高流量のメンブレンが最適です。 
  • メンブレンに残留したもの、すなわち捕捉物資を分析する場合は、滑らかな表面や特有の構造を持つメンブレンがもっとも適しています。

いずれのアプリケーションにおいても、適用する液体の性質はメンブレンの選択に重要な役割を果たします。つまり、タンパク質、ペプチドおよび核酸に対して高い吸着性を持つメンブレンは早く目詰まる可能性があり、特定物質を除去したり、捕捉物から分離したいものが不明瞭になったりします。どのフィルター素材を選択すべきかが不明な場合は、当社のテクニカルサポートチームが全プロセスのお手伝いをいたします。 

メンブレンの省略名称

   
  • SFCA:界面活性剤フリー酢酸セルロース
  • aPES:アシンメトリック型ポリエーテルスルホン
  • PTFE:ポリテトラフルオロエチレン
  • NYL:ナイロン
  • CN:ニトロセルロース
  • CA:酢酸セルロース
  • GF:グラスファイバー

アプリケーション特性

 

SFCA

aPES

PTFE

NYL

CN

CA

GF

細胞培養    
血清    
分子生物学用溶液    
    
バッファー    
塩類溶液      
溶媒ろ過      
気体ろ過      
排気      
アミノ酸溶液      
プレろ過      
多段ろ過      

材質特性

 

SFCA

aPES

PTFE

NYL

CN

CA

GF

親水性  
疎水性   
オートクレーブ
流量中~高高~超高
超高
スループット超高
抽出物超低超低
タンパク質結合 超低

疎水性


化学的互換性

 

SFCA

aPES

PTFE

NYL

CN

CA

GF

MS2MUSMS2
塩基(腐食性)MS2USSMS2
アルコールSSMSSSS
ケトンUUUSSUS
エステルUMUMSUS
エーテルUUUSSUS
酸化剤UUMUSUS
アルデヒドUMMSSUS
脂肪族炭化水素SMSSSSS
芳香族炭化水素SSSSSSS
ハロゲン化炭化水素MMSSSMS
 S 十分な耐性あり
 S2 26°C 以下でのみ耐性あり
 M ぎりぎりの耐性あり;短時間の接触で耐性の可能性あり
 U 耐性は不十分;メンブレンの不具合や溶解を引き起こす可能性あり

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