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正確度とは、正確で誤差のない正しさの質を表します。正確度は、設定容量に対して吐出量がどれくらい近いかを示す能力の尺度です。
精密度は、繰り返し性や再現性とも呼ばれ、標準偏差で表されます。
正確かつ精密なピペットは、分注量の平均値がピペットの設定容量に等しく、また、1回ごとの分注量も一定です。
例:ピペット容量は20 µLに設定されています
分注する液体の温度はピペッティングの正確度に影響する最も重要なファクターです。ピペットと分注液の間に温度差がある場合、非常に大きな影響がでます。チップ内の液面とピストンの間にある一定量の空気(エアギャップ)の体積が温度変化に伴って膨張または収縮したためです。また、分注する液体自体の体積も温度によって変動します。
密度(重量/容量の比)も、チップ内に吸引される液体の容量に影響します。蒸留水に比べて密度が高い(「重い」)液体がチップに吸引される量は水より少なくなります。密度の低い(「軽い」)液体では逆になります。これは、液面とピストンの間に存在する空気(エアギャップ)の体積が引力によって変化するためです。密度は、温度によって変化します。通常、密度は温度によって変化します。20℃における主な液体の密度は、水0.998 kg/dm3、エタノール0.79 kg/dm3、硫酸(95~98% H2SO4)1.84 kg/dm3などです。
地理的な標高によっては気圧が異なり、正確度に影響を及ぼします。気圧は、標高が高いほど低くなり、変換係数Zも同様に小さくなります。また、液体によっては沸点が室温近くにまで下がり、蒸発による減少が著しく増大することがあります。