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試薬のコンタミネーションによるテンプレートなしのネガティブコントロールの増幅
テンプレートなしのコントロール(NTC)で増幅産物が生成した場合、これらの問題のうち1つが考えられます:
- DNA による反応のコンタミネーション
反応のコンタミネーションは、2 タイプに分けられます(1 つを選択します):
- プライマーダイマーの形成(Applied Biosystems™ SYBR™ Green ケミストリのみ)
この状態では、DNA テンプレートを PCR プレートに添加する際に NTC コンタミネーションがランダムに生じます。 コンタミネーションの原因がプレートローディングである場合、NTC の反応において、さまざまな CT 値で、一部またはすべての NTC で増幅が見られます(下図参照)。
NTC コンタミネーション
ソリューション:
1つまたは複数の試薬がコンタミネーションします。 この状態では、下図に示されているように、NTC レプリケートの増幅がテンプレートの増幅に接近します。なぜなら、同量のテンプレートが PCR プレートに添加されたためです。
試薬がコンタミネーションした結果の増幅
リアルタイム PCR 反応に使用されるすべての試薬 (すなわち、マスターミックス、水、およびプライマー/プローブ) がテンプレートに混入する可能性があります。 これは、GLP(医薬品安全性試験実施基準)を満たしていないことにより起こる可能性があり、ランダムなテンプレートのコンタミネーションを引き起こします。 また、PCR 前とPCR 後の処理を同じエリアで行う場合、以前に実施した反応からキャリーオーバーされた PCR 産物が新しい PCR プレートに混入し、偽陽性結果が得られる可能性があります。
ソリューション :
Applied Biosystems™ SYBR™ Green 色素がリアルタイム PCR に使用される場合、あらゆるプライマーダイマーはバックグラウンドの上昇を招き、NTC サンプルにおいて Ct 値が 40 未満で形成される可能性があります。 融解プロファイル解析を実施しなければ、プライマーダイマーは通常検出されません。 バックグラウンドが高いため、多量にプライマーダイマーが存在すると実験サンプルの CT 値が変化し、発現レベルの解釈が歪められることになります。
解離曲線解析に先立つ SYBR Green 増幅プロットの解析。 この表示からは、プライマーダイマーの存在について判断できません。 | ||
SYBR Green リアルタイム反応後の解離曲線解析。 プライマーダイマーの存在は、解離曲線中の追加ピークとして簡単に同定できます。 プライマーダイマーピークは、通常低い融解温度で見られます。 |
ソリューション :
リバースプライマー(nM) | フォワードプライマー(nM) | ||
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200 | 100/200 | 200/200 | 400/200 |
400 | 100/400 | 200/400 | 400/400 |
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.