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当社はバラエティー豊かなウェスタンブロッティングシステムをご提供しています。化学発光検出試薬も同様に幅広いニーズに対応しています。要求される検出レベル(感度)や目的タンパク質の存在量、使用できる抗体量によって、最適な化学発光検出試薬を選択してください。西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)用、およびアルカリホスファターゼ(AP)用の化学発光検出試薬をラインアップしています。
最高感度 |
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感度:アトグラム高域からフェムトグラム低域 |
持続時間:6 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:5,000 二次抗体:1:100,000 ~ 1:250,000 |
適用:ターゲットタンパク質の存在量が非常に少ない場合に、、サンプルが希少な場合に、最大感度が必要な場合に |
高感度 |
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感度:フェムトグラム低域 |
持続時間:8 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:5,000 二次抗体:1:100,000 ~ 1:500,000 |
適用:ターゲットタンパク質の存在量が少ない場合に、サンプルが希少な場合に |
広いダイナミックレンジ |
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感度:フェムトグラムからピコグラム低域 |
持続時間: 最長 24 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:1,000 二次抗体:1:20,000 ~ 1:100,000 |
適用:日常使いに |
発光持続時間が最長 |
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感度:フェムトグラム中域 |
持続時間: 最長 24 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:5,000 二次抗体:1:50,000 ~ 1:250,000 |
適用:日常使いで感度が必要な場合に |
エントリーレベルで経済的 |
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感度:ピコグラム |
持続時間:最長 2 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:1,000 二次抗体:1:1,000 ~ 1:15,000 |
適用:ターゲットタンパク質の存在量が多い場合に、サンプル量が豊富な場合に、コストを抑えたい場合に |
コストパフォーマンスに優れた化学蛍光検出 |
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感度:低ピコグラム |
持続時間:最長 5 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:1,000 二次抗体:1:25,000 ~ 1:200,000 |
適用:コストを抑えて適度な感度で検出したい場合に、化学蛍光検出を行いたい場合に |
西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)は化学発光ウェスタンブロッティング検出で良く利用される酵素です。分子量が比較的小さく(40 kDa)、AP に比べてより多くの分子を抗体 に標識できるため、高感度検出に向いていることから多くの研究者に利用されています。さまざまな HRP 用化学発光検出試薬が開発され、現在では AP 用よりも高感度な検出が可能になっています。
HRP 用化学発光検出試薬は多くの場合 、過酸化物溶液とルミノール溶液の2液 で構成されます。反応液は、この2液を混合して調製します。HRP 標識抗体(またはその他の HRP 標識プローブ)が結合したブロットに反応させてインキュベートすると、化学反応によって抗体(またはその他のプローブ)付近で 425 nm の化学発光が起こります。この光を X 線フィルムに露光するか CCD カメラを搭載したホスフォイメージャーで撮影して発光シグナルを視覚化します。酵素と基質の反応によってのみ発光が起こるため、酵素に近接する基質が全て消費されるとシグナルは消失します。
X 線フィルムでも、ターゲットタンパク質の検出だけでなく定性的あるいは半定量的な解析が可能ですが、冷却 CCD カメラを搭載したイメジャーを利用した場合、X 線フィルムに比べて素早くデータ取得が行え、再撮影が容易で、感度、解像度、ダイナミックレンジについても優れており、より簡便にデータ解析が行えます。
当社では、HRP 用の化学発光検出試薬を5タイプ以上ラインアップしています。HRP 基質の tab から目的に合わせた適切な HRP 化学発光検出試薬を選択してください。
自分に合った検出試薬がどれか分からない場合化学発光基質選択ガイドをご参照ください。
e-learning:Chemiluminescent western blot detection: Bright and bold detection no matter how scarce your target
Speaker: Emily Halbrader, Product Manager, Protein and Cell Analysis, Thermo Fisher Scientific
長いシグナル持続時間 |
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感度:ピコグラム低域 |
持続時間:24時間以上 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:500 ~ 5,000 二次抗体:1:2,000 ~ 1:10,000 |
注意点:PVDF メンブレン用。ニトロセルロースメンブレンに使用する場合は Nitro Block II(別売り)を添加して使用してください。 |
製品名 | 概要 | 製品番号 |
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Novex AP Chemiluminescent Substrate Enhancer (Nitro Block II) | 20X の Nitro-Block-II 溶液が含まれています。ニトロセルロースメンブレンで検出する場合、Novex AP Chemiluminescent Substrate と組み合わせることで、シグナルの強度を増大させることができます。 | WP20003 |
WesternBreeze Chromogenic Kit, anti-rabbit | マウス一次抗体を用いて、ニトロセルロースメンブレン、または PVDF メンブレンに転写されたタンパク質を検出するためのキット | WB7104 |
WesternBreezeChemiluminescent Kit, anti-rabbit | ウサギ一次抗体を用いて、ニトロセルロースメンブレン、または PVDF メンブレンに転写されたタンパク質を検出するためのキット | WB7106 |
WesternBreeze Chemiluminescent Kit, anti-goat | ヤギ一次抗体を用いて、ニトロセルロースメンブレン、または PVDF メンブレンに転写されたタンパク質を検出するためのキット | WB7108 |
CDP-Star はピコグラムレベルの検出が可能なアルカリホスファターゼ(AP)用の検出試薬です。従来のX線フィルムや CCD カメラで画像取得ができます。CDP-Star は AP によって脱リン酸化し、分解して 475 nm に最大強度を有する光を放射する準安定ジオキセタンフェノラートアニオン中間体となります。酵素と基質の反応によってのみ発光が起こるため、酵素に近接する基質が全て消費されるとシグナルは消失します。 24 ~ 96 時間発光が持続するため、多重露光に適しています。
Novex AP Chemiluminescent Substrate、もしくは WesternBreeze Chemiluminescent Immunodetection kit から選択してください。後者には、ブロッキング溶液、一次抗体希釈液、二次抗体溶液、化学発光基質、洗浄液、インキュベーショントレイ、プレカットろ紙、ポリエステルシートが含まれます。Novex AP Chemiluminescent Substrate をニトロセルロースメンブレンと使用する場合は、シグナル強度を上げるために Nitro Block II の併用をおすすめします。
CDP-Star の発光メカニズム。
ニトロセルロースメンブレンの場合、1,2-ジオキセタンからの化学発光が不十分となり、得られるシグナルが弱くなります。Nitro-Block-II membrane Enhancer によってニトロセルロースメンブレンや PVDF メンブレンのいずれの場合でも発光シグナルを増大させることができます。Nitro-Block-II Enhancer によってメンブレン表面に疎水的環境を作ることができ、その結果、化学発光シグナルを増大させることができます。ニトロセルロースメンブレンおよび PVDF メンブレンにおける NitroBlock Enhancer の効果を示します。Nitro-Block Enhancer が無い場合、ニトロセルロースメンブレンのシグナルは弱く、検出困難または極端に長い露光時間が必要となります。Nitro-Block Enhancer を用いると、 10 ~ 45 分という短時間の露光でシグナルを検出できます。PVDF メンブレンでは Nitro-Block Enhancer を使用する必要はありませんが、Nitro-Block Enhancer を用いると露光時間が 10 分の 1 程度に短縮できます。これにより PVDF への露光時間が非常に短くなります。ウェスタンブロッティングの場合は 通常 15 秒から 15 分程度です。
Option A |
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Pico Plus (500 mL) + Trial size Femto (20 mL) 構成品:
|
Option B |
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Femto (200 mL) + Trial size Pico PLUS (20 mL) 構成品:
|
Option C |
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Pico PLUS (500 mL) + Trial size Atto (20 mL) 構成品:
|
Option D |
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Femto (100 mL) + Trial size Atto (20 mL) 構成品:
|
Option E |
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Atto (100 mL) + Trial size Pico PLUS (20 m) 構成品:
|
Option F |
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Pico PLUS (20 mL) および Atto (20 mL) 構成品:
|
最高感度 |
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感度:アトグラム高域からフェムトグラム低域 |
持続時間:6 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:5,000 二次抗体:1:100,000 ~ 1:250,000 |
適用:ターゲットタンパク質の存在量が非常に少ない場合に、、サンプルが希少な場合に、最大感度が必要な場合に |
高感度 |
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感度:フェムトグラム低域 |
持続時間:8 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:5,000 二次抗体:1:100,000 ~ 1:500,000 |
適用:ターゲットタンパク質の存在量が少ない場合に、サンプルが希少な場合に |
広いダイナミックレンジ |
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感度:フェムトグラムからピコグラム低域 |
持続時間: 最長 24 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:1,000 二次抗体:1:20,000 ~ 1:100,000 |
適用:日常使いに |
発光持続時間が最長 |
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感度:フェムトグラム中域 |
持続時間: 最長 24 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:5,000 二次抗体:1:50,000 ~ 1:250,000 |
適用:日常使いで感度が必要な場合に |
エントリーレベルで経済的 |
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感度:ピコグラム |
持続時間:最長 2 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:1,000 二次抗体:1:1,000 ~ 1:15,000 |
適用:ターゲットタンパク質の存在量が多い場合に、サンプル量が豊富な場合に、コストを抑えたい場合に |
コストパフォーマンスに優れた化学蛍光検出 |
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感度:低ピコグラム |
持続時間:最長 5 時間 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:1,000 二次抗体:1:25,000 ~ 1:200,000 |
適用:コストを抑えて適度な感度で検出したい場合に、化学蛍光検出を行いたい場合に |
西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)は化学発光ウェスタンブロッティング検出で良く利用される酵素です。分子量が比較的小さく(40 kDa)、AP に比べてより多くの分子を抗体 に標識できるため、高感度検出に向いていることから多くの研究者に利用されています。さまざまな HRP 用化学発光検出試薬が開発され、現在では AP 用よりも高感度な検出が可能になっています。
HRP 用化学発光検出試薬は多くの場合 、過酸化物溶液とルミノール溶液の2液 で構成されます。反応液は、この2液を混合して調製します。HRP 標識抗体(またはその他の HRP 標識プローブ)が結合したブロットに反応させてインキュベートすると、化学反応によって抗体(またはその他のプローブ)付近で 425 nm の化学発光が起こります。この光を X 線フィルムに露光するか CCD カメラを搭載したホスフォイメージャーで撮影して発光シグナルを視覚化します。酵素と基質の反応によってのみ発光が起こるため、酵素に近接する基質が全て消費されるとシグナルは消失します。
X 線フィルムでも、ターゲットタンパク質の検出だけでなく定性的あるいは半定量的な解析が可能ですが、冷却 CCD カメラを搭載したイメジャーを利用した場合、X 線フィルムに比べて素早くデータ取得が行え、再撮影が容易で、感度、解像度、ダイナミックレンジについても優れており、より簡便にデータ解析が行えます。
当社では、HRP 用の化学発光検出試薬を5タイプ以上ラインアップしています。HRP 基質の tab から目的に合わせた適切な HRP 化学発光検出試薬を選択してください。
自分に合った検出試薬がどれか分からない場合化学発光基質選択ガイドをご参照ください。
e-learning:Chemiluminescent western blot detection: Bright and bold detection no matter how scarce your target
Speaker: Emily Halbrader, Product Manager, Protein and Cell Analysis, Thermo Fisher Scientific
長いシグナル持続時間 |
---|
感度:ピコグラム低域 |
持続時間:24時間以上 |
推奨の抗体希釈率(保存液 1 mg/mL として): 一次抗体:1:500 ~ 5,000 二次抗体:1:2,000 ~ 1:10,000 |
注意点:PVDF メンブレン用。ニトロセルロースメンブレンに使用する場合は Nitro Block II(別売り)を添加して使用してください。 |
製品名 | 概要 | 製品番号 |
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Novex AP Chemiluminescent Substrate Enhancer (Nitro Block II) | 20X の Nitro-Block-II 溶液が含まれています。ニトロセルロースメンブレンで検出する場合、Novex AP Chemiluminescent Substrate と組み合わせることで、シグナルの強度を増大させることができます。 | WP20003 |
WesternBreeze Chromogenic Kit, anti-rabbit | マウス一次抗体を用いて、ニトロセルロースメンブレン、または PVDF メンブレンに転写されたタンパク質を検出するためのキット | WB7104 |
WesternBreezeChemiluminescent Kit, anti-rabbit | ウサギ一次抗体を用いて、ニトロセルロースメンブレン、または PVDF メンブレンに転写されたタンパク質を検出するためのキット | WB7106 |
WesternBreeze Chemiluminescent Kit, anti-goat | ヤギ一次抗体を用いて、ニトロセルロースメンブレン、または PVDF メンブレンに転写されたタンパク質を検出するためのキット | WB7108 |
CDP-Star はピコグラムレベルの検出が可能なアルカリホスファターゼ(AP)用の検出試薬です。従来のX線フィルムや CCD カメラで画像取得ができます。CDP-Star は AP によって脱リン酸化し、分解して 475 nm に最大強度を有する光を放射する準安定ジオキセタンフェノラートアニオン中間体となります。酵素と基質の反応によってのみ発光が起こるため、酵素に近接する基質が全て消費されるとシグナルは消失します。 24 ~ 96 時間発光が持続するため、多重露光に適しています。
Novex AP Chemiluminescent Substrate、もしくは WesternBreeze Chemiluminescent Immunodetection kit から選択してください。後者には、ブロッキング溶液、一次抗体希釈液、二次抗体溶液、化学発光基質、洗浄液、インキュベーショントレイ、プレカットろ紙、ポリエステルシートが含まれます。Novex AP Chemiluminescent Substrate をニトロセルロースメンブレンと使用する場合は、シグナル強度を上げるために Nitro Block II の併用をおすすめします。
CDP-Star の発光メカニズム。
ニトロセルロースメンブレンの場合、1,2-ジオキセタンからの化学発光が不十分となり、得られるシグナルが弱くなります。Nitro-Block-II membrane Enhancer によってニトロセルロースメンブレンや PVDF メンブレンのいずれの場合でも発光シグナルを増大させることができます。Nitro-Block-II Enhancer によってメンブレン表面に疎水的環境を作ることができ、その結果、化学発光シグナルを増大させることができます。ニトロセルロースメンブレンおよび PVDF メンブレンにおける NitroBlock Enhancer の効果を示します。Nitro-Block Enhancer が無い場合、ニトロセルロースメンブレンのシグナルは弱く、検出困難または極端に長い露光時間が必要となります。Nitro-Block Enhancer を用いると、 10 ~ 45 分という短時間の露光でシグナルを検出できます。PVDF メンブレンでは Nitro-Block Enhancer を使用する必要はありませんが、Nitro-Block Enhancer を用いると露光時間が 10 分の 1 程度に短縮できます。これにより PVDF への露光時間が非常に短くなります。ウェスタンブロッティングの場合は 通常 15 秒から 15 分程度です。
Option A |
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Pico Plus (500 mL) + Trial size Femto (20 mL) 構成品:
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Option B |
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Femto (200 mL) + Trial size Pico PLUS (20 mL) 構成品:
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Option C |
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Pico PLUS (500 mL) + Trial size Atto (20 mL) 構成品:
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Option D |
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Femto (100 mL) + Trial size Atto (20 mL) 構成品:
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Option E |
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Atto (100 mL) + Trial size Pico PLUS (20 m) 構成品:
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Option F |
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Pico PLUS (20 mL) および Atto (20 mL) 構成品:
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化学発光は、化学反応によって励起された分子が基底状態に戻るとき、そのエネルギーを光の形で放出する現象です。ウェスタンブロッティングにおいて、化学発光の化学反応を触媒する、最もよく利用される酵素は西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)とアルカリホスファターゼ(AP)です。
HRP 基質(西洋ワサビペルオキシダーゼ) | AP 基質(アルカリホスファターゼ) | |
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感度 | フェムトグラム | ピコグラム |
反応 | 速い | ゆっくり(約 30 ~ 60 分でシグナルが最大値に) |
シグナル持続時間 | 最長 24 時間 | 24 ~ 96 時間 |
留意事項 | TBS や PBS などの一般的な緩衝液に適合する | リン酸緩衝液との併用には向かない |
適用 | HRP 標識抗体またはその他の HRP 標識プローブ | AP 標識抗体またはその他の AP 標識プローブ |
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.