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アミノ酸修飾試薬は、タンパク質およびペプチド上に存在するアミノ酸側鎖の修飾に用いる化学試薬です。この修飾によって、アミノ酸本来の電荷を変え、反応性結合部位を阻害もしくは露出させ、機能を不活性化し、または官能基を変化させることで、架橋結合および標識の標的を作ることができます。
試薬カタログ | 製品 | 機能 |
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アミノ基の修飾 | スルホ―NHS―酢酸塩 | アミン反応性(NHS エステル)の化合物であり、第一級アミン(タンパク質のリジン側鎖など)を持続的に阻害し、相互作用または修飾後のコンジュゲーションを防ぐことができます。 |
シトラコン酸無水物 | アミン反応性の化合物(CAS 616-02-4)であり、リジンなどの第一級アミンにカルボキシル基で可逆的に蓋をします。pH 7では安定ですが、pH 3~4で加水分解(脱共役)を起こします。 | |
TFCS | アミン反応性(NHS エステル)の化合物であり、 7原子のスペーサーアームを付加します。スペーサーアーム末端のトリフルオロアセチル基を後から取り除くことで、新たな第一級アミンを露出させることができます。 | |
ヘテロ二官能基の修飾 | SATP | 短い(4.1 A)アミン反応性(NHS エステル)のスルフヒドリルを付加する試薬です。タンパク質の架橋法に適した、安定な(保護され、なおかつ露出可能な)スルフヒドリル基を生成することができます。 |
SAT(PEG)4 | PEG化されたSATAであり、4 ユニットのポリエチレングリコールスペーサーアームを含む、長い(18.2 A)アミン反応性(NHS エステル)のスルフヒドリルを付加する試薬です。 | |
SATA | SATA は、短鎖(2.8 オングストロームのスペーサーアーム)の試薬であり、第一級アミンを共有結合修飾して、保護されなおかつ露出可能なスルフヒドリル基を付加することで、ヘテロ二官能型の架橋法を可能にします。 | |
SATA スルフヒドリル付加キット | タンパク質の第一級アミンを修飾して、架橋法に適したフリーのスルフヒドリル基を生成する、SATA 試薬およびヒドロキシルアミンを含む一式のキットです。 | |
EMCA | EMCA は、スルフヒドリル反応性(マレイミド)の化合物であり、タンパク質またはペプチドのシステインにカルボキシル基で持続的に蓋をします(カプロン酸誘導体を生成します)。 | |
AEDP | AEDP は、アミノ基およびカルボキシル基を持ったジスルフィド結合を内在する化合物であり、架橋剤とともに用いることで、タンパク質および物質表面上の官能基を修飾することができます。 | |
Traut's 試薬 | 2―イミノチオラン塩酸塩(CAS 4781-83-3)は、アミン反応性のチオール化試薬であり、タンパク質の第一級アミンにスルフヒドリル基で蓋をして直接架橋結合します。 | |
スルフヒドリル基の修飾 | NEM | N―エチルマレイミド(NEM)は、低分子でスルフヒドリル反応性(マレイミド)の化合物であり、タンパク質またはペプチドの還元型システインを阻害し、ジスルフィド結合の形成を防ぐことができます。 |
MMTS | メチルメタンチオスルホン酸(MMTS、CAS 2949-92-0)は、システイン(スルフヒドリル基)を可逆的に阻害するため、酵素活性およびタンパク質機能の研究に有用です。 | |
EMCA | EMCA は、スルフヒドリル反応性(マレイミド)の化合物であり、タンパク質またはペプチドのシステインにカルボキシル基で持続的に蓋をし、カプロン酸誘導体を生成するために用いられます。 | |
その他の修飾法 | APTS | 3―アミノプロピルトリエトキシシラン(APTS)は、シリル化試薬であり、コーティングガラスやシリカ表面に第一級アミンを付加して、タンパク質などの分子の架橋結合および固定化に使用できるようにします。 |
NaIO4 | 過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO4、CAS 7790-28-5)は、糖タンパク質、炭水化物、糖類を緩やかに酸化して、架橋結合および固定化に適した反応性アルデヒド(カルボニル)を生成するために用いられます。 | |
IAA | ヨード酢酸(IAA、C2H3IO2、CAS 64-69-7)を用いて、さまざまなタンパク質バイオロジー実験法で使用されるS―カルボキシメチル化スルフヒドリル(還元型システイン)を、弱アルカリ性の条件下で生成することができます。 | |
塩酸ヒドロキシルアミン | 塩酸ヒドロキシルアミン(NbOH.HCl、CAS 7803-49-8)は、アスパラギンとグリシンのペプチド結合を切断するため、またはSATAでのS-アセチルチオ酢酸塩修飾の前処理としてスルフヒドリルを脱保護するために用いられます。 | |
GlycoLink 結合触媒 | アニリン(CAS 62-53-3)および最適化されたバッファーを用いて、アルデヒドとヒドラジンの架橋結合力を高め、糖タンパク質の固定化およびコンジュゲーションを行うことができます。 |
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