• 化学合成にかかる費用の一部だけで、最大 15 の siRNA を作製および精製
  • siRNA 調製時間を短縮 — 24 時間以内に最大 15 の siRNA を生成
  • 1 反応あたり数百ものトランスフェクション
  • In Vitro 転写 siRNA キットを注文する
わずかな siRNA のみを試験対象とすることによって研究の限界を狭めていはいけません
哺乳類細胞における RNA 干渉経路を介した、遺伝子の特異的サイレンシングの導入には通常、3' ジヌクレオチドのオーバーハング(突出)を伴う約 21 bp の 2 本鎖 RNA からなる低分子干渉 RNA(siRNA)が使用されています。もっとも効果的な siRNA は、標的遺伝子の発現を 90%以上減少させることができます。ただ、siRNA の中には効果が最小限、もしくは全くないものもあります。遺伝子ノックダウンを効果的に導入できる siRNA を見つけるには、1 遺伝子当たり 3 ~ 5 の siRNA を設計し、試験するのが一般的です。したがって、複数の異なる遺伝子のノックダウンが関わる研究は、多くの異なる siRNA の合成および試験を必要とします。

siRNA 調製にかかる時間とコストを削減します
化学合成された siRNA を使用すると、一つの実験にかかるコストだけでも一気に跳ね上がります。さらに、カスタム siRNA の発注から受領まで数日を要することもしばしばです。 Silencer™ siRNA 作製キットは、化学合成にかかる費用の一部だけで、トランスフェクションにすぐに使用できる siRNA を作成します。このキットは特許出願中の in vitro 転写法に基づいており、24 時間以内に最大 15 の精製 siRNA を作製することができます。 Silencer siRNA 作製キットを用いてコストと時間を節約することにより、より多くの遺伝子やお手持ちの遺伝子中の潜在的な標的をスクリーニングでき、もっとも強力な siRNA を見つけ出すことができます。

キットの作用機序

Silencer siRNA 作成キットに含まれている in vitro 転写法は、T7 RNA ポリメラーゼを使用し siRNA の各鎖を作製します。反応用テンプレートは、目的とする siRNA 鎖をコードする 2 つの安価な DNA オリゴヌクレオチドから作成されます。これらのオリゴヌクレオチドは、キットに含まれている T7 プロモータープライマーの 3' 末端に相補的な 8 塩基配列を含むように設計されています。オリゴヌクレオチドは各々に T7 プロモータープライマーにアニールされ、クレノウ断片との fill-in 反応により、in vitro 転写反応にすぐに使用できる二本鎖テンプレートが作成されます。転写後、これらの反応が起こることにより、2 本の siRNA 鎖のアニーリングが開始します。次に、siRNA 調製は、DNase(テンプレートを除去するため)および RNase(二本鎖 RNA 末端の完成させるため)で処理され、カラム精製されます。全工程に必要な作業時間はきわめて短く、24 時間以内に完了します。

siRNA 合成ソリューション一式

Silencer siRNA 作成キットには、トランスフェクションにすぐに使用できる、最大 15 の 2 本鎖 siRNA の作製および精製に必要な全ての試薬が含まれています。また、詳細な取扱説明書と GAPDH siRNA コントロールテンプレートも含まれています。コントロールの反応で作製された GAPDH 特異的 siRNA は、トランスフェクションプロトコルの最適化に利用できます。

お手持ちの mRNA の潜在的な標的配列同定には、当社の siRNA 標的ファインダー(Ambion.com)をご利用ください。作製された標的配列は、当社の Silencer 作製キットテンプレート設計ツールに直接転送し、このキットの使用に必要なオリゴヌクレオチドテンプレートを作成できます。あるいは、直接テンプレート設計ツール(Ambion.com)に進み、siRNA 標的配列に貼り付けることもできます。